幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ロダンの彫刻作品「考える人」は、考えているのではなく、本当はこのようなことをしているの。

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ある日、映画館のロビーのソファーで開場を待っていたときのことだ。

私の隣に中学生くらいの男の子たちが、ドカドカっと腰かけてきた。

あまりのテンションの高さに場所を移動しようかとも考えたのだけれども、

その中のひとりの子の発した言葉に興味が湧き、その場に止まることにした。

発した言葉というのは、「これ、めちゃくちゃ辛い体勢だー」というもの。

思わず、チラリと視線を送ると鞄の中から本を取り出し、

中に載っている人物のポーズを皆で真似ているようだった。

ん?何処かで見たことがあるような……。

そう思うや否や、「こんな態勢で考えられるか!!」と、もう一人の男の子が発した。

「(あ!そうだ、そうだ。ロダンの考える人)」

私は思わず、声に出してしまいそうになって言葉をグッと飲み込んだ。

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総監督のような子が本を手にポーズを支持し調整を加えていく。

「イテテテ……。」

「我慢しろって。右ひじは左脚のこの辺なんだよ」

「やっぱ痛いって。こんな態勢で考えられないって」

え?右ひじは左脚の上だったかしら?

私はスマートフォンを取り出し、こっそりとロダンの「考える人」の画像を覗き込んだ。

「本当だ」

そして、ロダンの「考える人」と呼ばれているあの彫刻が、

考えているのではなく、見ているのだと彼らが気付くのはいつだろうか。

彼らより先に開演時間が来た私は、そう思いながら、ひと足先にその場を離れた。

 

ロダンの彫刻、「考える人」は、単体作品のように思いがちなのだけれども、

本来は「地獄の門」と呼ばれる大きな作品の一部なのだ。

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これが「地獄の門」という作品なのだけれど、

門の上部、中央に見慣れている「考える人」を見つけることができるはず。

彼は、この門の上から地獄の入口へと入っていく罪人や、

地獄を覗き込んでいると言われている。

このことから、「考える人」は考えているのではなく見ているのだと言われている。

地獄の門はフランスのオルセー美術館をはじめとして世界に7つあり、

その中の1つは上野の国立西洋美術館で観ることができる。

機会がありましたら、「考える人」の本来の姿をひと目、いかがでしょうか。

それにしても、映画を待つ間、彫刻を真似るだなんて。

そのようなことに全身全霊を傾けられる彼らが私はほんの少し、羨ましい。

そう思いながら帰路についた。

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Musée d'Orsay: Accueil

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あなたの口癖は大丈夫?

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もうすっかり、春なのでしょうね。

ここ最近は、耳が鳥のさえずりを拾う機会が多いのです。

私は、アラームが鳴らなければ、いつまでだって寝ていられるタイプなのですが、

春を喜んでいるかのような鳥たちのさえずりに、

ほんの少しだけ普段のペースを乱されている今日この頃です。

今年もこうして様々なシーンで春を感じていたところ、友人と話をする機会がありました。

その時に、このような話題がのぼったのです。

「それ、知ってる」と言って人の話の腰を折ってしまう人が居る、と。

決して、この言葉を発することが悪いという意味ではないのですが、

発した際に、相手の言葉を遮るだけの言葉になっていたり、

この言葉そのものが口癖になっている場合、

「それ、知ってる」と言い放った人の“何かを知る機会”は、じわりじわりと減り、

いつの間にか、知っているようで何も知らない自分が仕上がっていたりするのではないだろうかと。

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そもそも、相手の話をどこまで知っているのだろうか、と思うのです。

知っている内容だったとしても、

それを話す相手によって、表現も、視野も、目の付け所も微妙に違うもの。

話し手が本当に伝えようとしていいたことは、

その話題の取り扱い説明書のようなものだったかもしれないし、

その話題は何かを伝えるためだけの「一例」で本題ではなかったかもしれない。

もしかしたら、聞き手は話し手の話術から何かしらの発見したり、

何かしらを得ることができたかもしれないのです。

それが、その時に感じられるものなのか、

数年後に思い出して何かに気付くのかは分かりませんが、

こんなにも可能性が詰まっているというのに、

それを、自分の物差しだけでの判断で「それ、知っている」と遮ってしまうのは、

あまりにも勿体ないように感じるのですがいかがすか。

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口癖に気が付いた時には、

情報や話題、気付くことが出来るきっかけを失ってしまった後、ということも。

誰にだって口癖はありますし、急に直そうとしても難しいものです。

もし、「それ、知ってる」と言い放ってしまったのなら、

その後に続く、話し手の話を遮りっぱなしにしない思いやりの言葉を

こっそり用意しておいてみてはいかがでしょうか。

丁寧に扱われた言葉たちは、

あなたをもっと素敵な世界へ連れ出してくれるような気が致します。

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イースターの時に食べる「クグロフ」とは、どのようなものかしら?

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今年も、大々的ではないものの日本でもイースターエッグなどの装飾を見かけますね。

昨年のイースターは3月27日だったのですが、今年のイースターは4月16日です。

どうして、日にちに大きな開きがあるのかと言いますと、

古の時代に開かれた会議で、

イースターは、春分の日以降、最初にくる満月から数えて1番めの日曜日にしよう、

と決められたのです。

このルールに基づいて日付が決められているため、

日付は毎年変わり、前年と比べた時に、1か月近くずれることもあるのです。

イースターがどのようなお祭りなのかは過去にお話させていただきましたので、

今回はイースターの時に食べる「クグロフ」のお話を少し、と思っております。

※イースターについては過去記事をどうぞ:イースターって、どのようなお祭り

 

クグロフというのは、このようなものなのですが、

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名前は知らなかったけれど、「これなら見たことある」、「食べたことがある」、

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ですが、クグロフはとても歴史のある食べ物で、その発祥も様々な説があるのです。

大きく分けて2つのタイプのクグロフがあるのですが、

あなたが召し上がったことがあるクグロフは、どちらのタイプのものでしょうか。

そして、あなたの好みのクグロフはどちらでしょうか。

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まず、ドイツとの国境近くにあるフランスのアルザス地方が発祥だと言われているクグロフは、

イースト菌を使用して生地を発酵させてあります。

型の底にはアーモンドを、中にはレーズンを仕込み、

仕上げに真っ白な粉砂糖が振りかけてあります。

材料や作る手順を見ると、お菓子というよりはパンでブリオッシュ生地のようなタイプのものです。

 

もうひとつは、現在のチェコの西部・中部地方辺りのボヘミア地方が発祥だと言われているクグロフ。

こちらは、バターケーキに似た材料や手順で作られており、

パンというよりは、帽子や王冠の形をしたパウンドケーキのようなタイプです。

 

そして、このクグロフは2つのタイプに分かれているだけではありません。

発祥に関しても諸説あるのです。

そのひとつが、クグロフは、あのマリー・アントワネットもお気に入りだったこともあり、

彼女がオーストリアからフランスへ持ち込んだという説。

よく耳にするのは、このマリー・アントワネット説のような印象があるのですが、

もうひとつ、マリー・アントワネットがフランスに持ち込む以前に、

キリストの誕生を祝った東方の三博士(占星術師とも)が、

一宿一飯の恩義のお礼として焼いたものだ、という説があるといいます。

 

三博士(占星術師とも)の説があるからでしょうか、

クグロフは、イースターに限らず、クリスマスやお誕生日、結婚式など、

おもてなしのシーンやお祝いのシーンなど様々なにも準備されます。

※三博士は、こちらの過去記事にも登場しています。ご興味ありましたらこちらもどうぞ

オトナの知識|クリスマスツリーのてっぺんに飾られている星の名前とは?てっぺんの星が持つエピソードとは?

 

このような背景があるクグロフですので、

皆さんも「パン屋さんで見かけるあれね」と思われた方と、

「ケーキ屋さんで見かけるあれね」と思われた方といらっしゃるのではないでしょうか。

もし、どちらか片方しか召し上がったことがないようであれば、

今年は、もう片方のクグロフを味わってみてはいかがでしょうか。

私は、ヨーロッパ滞在中にパウンドケーキタイプをよく口にしていたせいか、

クグロフを購入するときにはつい焼き菓子タイプに手が伸びてしまうのですが、

今年はフワッとしたパンタイプを楽しんでみようかと思っております。

 

他にもヨーロッパでは、「アニョパスカル」という名の

羊を模ったビスキュイ生地のお菓子もあるのですが、

こちらのお話は、また機会がありましたら……。

イースターは春をお祝いするお祭りです。

今年も春を思いっきり感じて、楽しんでくださいませ。

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抜けた歯の扱いも様々です。あなたの抜けた乳歯、今頃どこで、どうなっていますか?

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私は夜、眠りにつく前に、その日にあった嬉しい出来事を思い返す。

もちろん、参ったなーとか、あれは失敗したなーというようなことも脳裏を過ぎることはある。

だけれども、夕焼けがマーマレードジャムみたいで美味しそうだったとか、

自分好みのチューリップを連れ帰ってきたこととか、

夕飯に作った肉じゃががとびっきり美味しくできたとか、

何となくお肌の調子が良かったとか、大切な人の声を聞くことができたとか、

それらが、どんなにささやかな出来事であったとしても、

できるだけ、1日の最後は嬉しい出来事で締めくくりたいと思っている。

                                                                                                          

その日の夜は、昼間に出会った、とても可愛い笑顔を思い返していた。

人もまばらな時間帯の電車に乗った。

貸し切りに近い状態の車内の椅子に腰を下ろすと、

斜め前に体を母親にぴったりとくっつけて座っている女の子がいた。

何度か視線が絡み合ったため、ニッコリと微笑みかけてみると、

女の子もニッコリと微笑み返してくれた。歯が抜けた可愛らしい笑顔で。

大人の歯が生えてくるのか、と微笑ましく思っていると、

女の子はハッとしたような仕草とともに自分の口元を両手で抑えた。

その恥じらう姿も可愛らしかったことを思い返し、

つい、ベッドの中で口元を緩めてしまった。

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そう言えば、最近では記念にと、

抜けた乳歯をトゥースケースに入れて保管する方も増えてきているようなのだけれども、

日本では上の歯が抜けた時がには縁の下へ、

下の歯が抜けた時には屋根の上へ放り投げるという風習がある。

この抜けた歯の扱い、実は国によって様々なのだ。

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私が暮らしていたイギリスでは、

抜けた歯を枕の下に入れて眠ると、トゥースフェアリーという歯の妖精がやってきて、

抜けた歯とコインと交換してくれるという言い伝えがあった。

実際にコインを忍ばせるのは親なのだけれども、小さな子どもの小さな乳歯。

眠っている子どもを起こさずに枕の下から歯を回収するのは、

何気に大変なのだと聞いていた。

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気になるコインの金額は日本円にして小さな駄菓子が1つ買えるかどうか、

そのくらいの金額だったと記憶しているけれど、小さな子どもたちにとっては心躍る臨時収入。

歯が抜けることは楽しみのひとつのようだった。

人によっては、コインではなく、お菓子と交換してもらったという声や、

トゥースフェアリーから手紙をもらったという話も聞いていたので、

子どもたちは、それぞれの思い出を持って大きくなるのだろう。

そして、この風習はフランスにも同じものがあるのだけれど、

どういうわけだかフランスでは、

トゥースフェアリーではなくネズミが抜けた歯をコインと交換してくれると言われていた。

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電車で見かけたあの女の子は抜けた歯をどうしたのだろう。

投げ放ったのだろうか、大切に保管しているのだろうか。

そのような事を思っていたら、いつの間にか穏やかで深い眠りに落ちていた。

翌朝、スッキリと目覚めた私が一番に思ったことは、

私の乳歯、今頃どこで、どうなっているのだろう……だった。

慌ただしくも平和で穏やかな1日が始まった。

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遠い日の、幼き頃の記憶を介して交わしたもの。

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珍しくスズメのさえずりで目が覚めた。

鳴くのは自由だけれども私が起きる時間にしては少し早すぎるのではないだろうか。

そのような事を思いながら、もう一度ベッドの奥へと潜り込んだ。

どこで鳴いているのやら、一向に鳴き止む気配のないスズメたちの声に

子どもの頃に今は亡き祖母から教えてもらったことを思い出した。

天気のことわざのようなものだったと思うのだけれども、

 “スズメが朝からさえずるのは晴れ”というものだ。

スズメは日の出の少し前に目を覚まし、さえずりを始める性質があるという。

雲ひとつない晴れた日は太陽が辺りを一斉に照らし始めるため、

あちらでも、こちらでも日の出を喜んでいるがのごとく、

スズメたちが一斉にさえずりを始めるのだそう。

しかし、太陽の光が行き渡らない曇りの日は日の出の判断が難しいようで、

日の出の時刻を過ぎても、彼らは、さえずりを始めないこともあるらしいのだ。

 

はじめて、この話を聞いたときには、「(スズメって結構、なまけ者なんだ)」と思った。

そして、チュンチュンと鳴きながら獲物を探している姿を目にしては、

「(この、なまけものっ)」と愛情を込めた視線を投げかけていた記憶がある。

それから着々と大人と呼ばれる年齢になり、

スズメの鳴き声と天気を絡めることも無くなっていたのだけれど、どうして急に。

そのような事を思いつつ、私の、いつも通りの1日は始まった。

慌ただしくも無事にその日を終えようという時間、

何気なく向けた視線の先にあったカレンダーを見てハッとした。

その日は祖母の月命日だったのだ。

「そんなの偶然じゃないか」と言ってしまえばそれまでのことなのだけれども、

その時の私は、遠い遠い、幼き頃の記憶を介して、

形も声もない、だけれども温かい言葉のようなものを祖母と交わし合ったような気がした。

そのことに気が付いてほどなく、時計の針は、新たな1日を刻み始めた。

祖母は、あちらの世界で楽しくやっているだろうか。

私は、こちらで楽しくやっている。色々とあるけれど、それなりに頑張りながら。

そのようなことを心の中で呟きながら、

早朝のスズメのさえずりも、たまにはいいものだと思った。

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歴史上の人物から覗くファッション。

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鳥のさえずりのアラームを止め、しばらく微睡んでいたある日の朝。

脳内にぼんやりと浮かぶ夢の残像、太陽のモチーフの正体が気になり、

ベッドを抜け出し画集や写真集などをペラペラと捲っていた。

どこかで目にしたことがあるモチーフであることには間違いないのだけれど、

どうしても思い出せないまま数日が過ぎた。

太陽モチーフのことも忘れ過ごしていると、その太陽はポストカードとなり再び私の目の前に現れた。

「思い出すの、あきらめるなよ」そのような声が聞こえてきそうで思わず笑ってしまった。

そうそう、これ、これ。その太陽の正体は、ベルサイユ宮殿の門に施された太陽だった。

すっかり忘れていたくせに、胸のつかえが取れたようなスッキリとした気分。

 

ベルサイユ宮殿と言えば、ルイ14世が建てた宮殿なのだけれど、

フランスがファッションの国と言われるようになったキッカケは彼だと言われている。

必要に迫られて、フランスで初めてかつらをかぶったと言われるルイ13世。

そのかつらをファッションとして広めたのはルイ14世、彼だ。

だから、芸術家たちの肖像画を見れば一目瞭然。

彼と時代を同じくして生きた著名人たちの肖像画の多くは、ふさふさでボリューム満点ヘアーをしている。

あの時代の人々は髪の毛がふさふさだったのね、と思ってしまいそうになるけれど、

皆がふさふさだったのではなく、あのような「かつら」が当時の流行だったのだ。

 

更に、フランスで一番イケメンだと言われていたルイ15世は、

当時の流行であった白髪をキリッときめている肖像画が残されている。

白髪と言っても今のような技術は無い時代、

彼らはどのようにして白髪を楽しんでいたのかというと、

小麦粉を頭にはたいて白くしていたのだとか。

そして、小麦粉ヘアーが流行すると宮殿内は小麦粉にまみれ、足元が悪くなってしまったようで、

宮殿の床材は大理石から木へと変えられたのだ。

もし、この時代の絵画や肖像画を目にする機会があれば、

髪の毛の色と床材を見て、「あ、この人は小麦粉で髪の毛を白くしていたのね」

という視点で鑑賞するのも良いし、

髪の毛が白く、床材が木であったらならば、ルイ15世の時代かしら?

という視点から鑑賞するのも面白いのではないだろうか。

ファッションには少しの我慢が必要だと言われることがあるけれど、

それを身をもって実践していた彼らのことは、

こうして、様々な書物や絵画、肖像画からも垣間見ることができるのだ。

 

もちろん、女性陣だって負けてはいない。

ヘアアレンジのポンパドールは、

「私が支配する時代がきたわ」と自ら言い放ったというエピソードでもお馴染みの

ルイ15世の公妾(愛人)であったポンパドゥール夫人からきている。

そして、今春注目カラーのピンクだけれども、

彼女もピンクをこよなく愛しており、彼女が特に気に入っていたピンクは、

ポンパドールピンクと呼ばれるようになった。

幸せのレシピ集でも時々登場する、

ルイ16世の王妃マリー・アントワネットは皆さんご存知の通り。

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さすがファッションの国と言われているだけあり、話題には困らないのだけれど、

それ以上に彼らが持つエピソードや壮絶な人生、時代背景も興味深く面白いのです。

その辺りは、また機会がありましたら少しずつお話させていただくことにして、

旬カラーのひとつであるピンクを目にされました際には、

ポンパドゥール夫人や今回のお話のことなどをチラリと思い出していただけましたら嬉しいです。

いつも、足を運んでくださっている皆様、ありがとうございます。

本日も皆さんに優しい春風が吹きますように☆彡

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あなたのお尻、こっていませんか?|腰痛も便秘もボディーラインの崩れもお尻のコリが関係しています。

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柔らかいお尻にコリなんてあるのかしら?と思われてしまいそうですが、

お尻には大きな筋肉がありますので、

柔らかいお肉の奥にある筋肉がこってしまうことがあります。

お尻が凝ってしまうと、美容と健康の両方にどのようなことが起こるのか。

お尻のコリはどのようにして解消すればよいのか。

今回はそのようなお話を少し、と思っております。

お時間がありましたら、私と一緒にお尻のコリをサクッと覗いてみませんか。

 

|お尻のコリは何を引き起こすのかしら?

お尻には大きな筋肉がありますので、

想像している以上に体の様々な所への不調を引き起こします。

主に、腰痛や便秘、お腹回りや太ももなどの下半身太り、ヒップの垂れ下がり、冷え性、

下半身のセルライト、浮腫み、血の巡りが悪くなる、骨盤の歪み、リンパの流れが悪くなる、

新陳代謝が落ちる、ボディーラインの崩れ、などを引き起こすと言われております。

これらが引き起こされれば、更に肩コリや肌荒れ、胃腸疲れ、倦怠感、しびれなど、

各々が持つウィークポイントにも影響が出やすくなってしまうのだそう。

 

|お尻が凝る原因は何かしら?

お尻が凝るということは、お尻の筋肉が血行不良を起こしているということ。

一般的に主な原因だと言われているのは、運動不足、姿勢の悪さ、

長時間同じ姿勢でいる(デスクワーク、その他)、加齢などです。

 

|お尻のコリは、どのように確かめたらいいのかしら?

既に上記のような不調があり、体に良いことを心がけているけれど、

いまひとつ思うような効果が出ていないという方は、

不調の原因のひとつとしてお尻のコリが考えられます。

更に違う角度からも確認をしますと、

お尻を触ると冷たいという方は、

お尻の筋肉が血行不良を起こしている証拠ですので、こちらも凝っている可能性が高いです。

今度は、左右のお尻を手で揉んでみましょう。

片方のお尻だけが硬くなっていたり

揉んだ時に、お尻の奥が張っていて気持ち良いのではなく痛いと感じる方も可能性が高いようです。感覚が掴めない方は、

肩が凝りすぎると肩を揉まれた時に痛みを感じることがあるかと思いますが、

似たような感覚ですので、このイメージで判断してみてくださいませ。

 

|お尻が凝った時に体に起こる悪循環を再チェック。

冷え性をチェックの際にも、お尻を触ったり、お腹を触るなどして判断することがありますが、

視点を変えてみますと、お尻が凝って血流や新陳代謝が悪くなり、

冷え性を引きおこしている可能性もある、ということが分かるのではないでしょうか。

 

姿勢が悪い座り方を続けていますと、お尻のトップが潰れるのですが、

この状態は骨盤を後ろに傾かせて、お尻のコリを引き起こしてします。

お尻の筋肉は骨盤と足を繋ぐ役割がありますので、お尻が凝ると骨盤が歪みます。

骨盤が歪めば筋肉の位置がずれ、筋肉の位置がずれれば内臓の位置がずれ、

代謝や血の巡り、リンパの流れが悪くなり、体は冷えたり、浮腫んだりします。

そこから、腰回りや太ももに脂肪が付き、ボディーラインも崩れてしまうのです。

 

|お尻のコリは、どのようにして解すのかしら?

本来は、お風呂上りにすぐ横になってお尻のある場所のツボを

ぐーっと押してもらうと良いそうなのですが、

これは続けにくいので、もっとお手軽な方法をご紹介したいと思います。

 

ヨガに「針の糸通しのポーズ」というものがあります。

これは、丁寧に行えば少しずつではありますが

骨盤の歪みを整えたり、お尻のコリをほぐしたり、腰痛を和らげたりと、

気になるポイントを同時に改善させていくことが出来るストレッチです。

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■針の糸通しのポーズ

【1】仰向けになって両膝を立てます。この仰向け時は、背中とお腹を床にグーッと押し付けるようなイメージで腰を浮かせないようにしましょう。

【2】左足を上げ、くるぶしの外側を右膝の上に乗せて、ゆっくりと左足のつけ根を開くように左足を外側へ開いてみましょう。

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【3】【2】の状態を保ったまま、鼻から息を吸いながら、右足を持ち上げる準備をします。まずは、両足の間に左腕を差し込み右膝に添え、右手も右膝に添え、息を吐きながら右足を胸へくっつけるようなイメージで引き寄せます。右足を引き寄せたら、1分間ほど、ゆっくり、しっかりと呼吸をしながら引き寄せている状態を保ちます。この時、お尻や背中が床から離れないように、注意してください。

【4】反対側も同じように行い、お尻や太ももの裏側の筋肉をしっかりと和らげましょう。片方の足を2回から3回くらいを目安に行うと良いようですが、まずは無理をせずに、正しい姿勢を作ることを意識してみてください。

 

仰向けになることが難しい場合は、

針の糸通しのポーズを椅子に座ったまま行ってみませんか。

 

■針の糸通しのポーズを椅子に座って

【1】まずは、椅子に浅めに座って準備体操をします。座った時に、誤って椅子から滑り落ちないように気を付けてくださいね。心配な方は椅子の背を壁にくっつけてからポーズを作ってください。

椅子に浅めに座ったら、背筋を軽く伸ばします。次に足を延ばして踵だけを床につけてつま先を天井へ向けて上半身を背筋を伸ばしたままの状態で前へ倒します。太ももの裏とふくらはぎを軽く伸ばします。

【2】左足を持ち上げて、くるぶしの外側を右足の膝に軽く乗せます。左足を乗せる位置は膝と太ももの間で乗せやすい場所を選びます。左足の膝をゆっくりと外側へと開きます。この時の注意ポイントは、背筋を伸ばしておくことです。背中が丸くなったり、背中を反らした状態では腰を傷めたり、お尻や太もも裏の筋肉が伸びなかったりと効果がありませんので、焦らずに注意をしながら伸ばしてください。お尻もしっかりと椅子に押し付けるようにして座っておきましょう。

 

【3】【2】の状態のまま、息を吸い、吐きながら上半身を前に倒します。胸を太ももにつけるようなイメージです。この時も、お尻はしっかりと椅子に押し付けるようにして座り、背中は丸めたり、反らしたりせずに真っ直ぐ伸ばした状態で前へ倒してくださいね。これを片足30秒ずつ、2回から3回ほど行います。

 

回数をこなすことよりも、正しい姿勢で行うことが大切なので、

はじめのうちはポーズを覚える様な気持ちでストレッチをおこなってみてくださいませ。

お尻のコリをこぐすストレッチですが、股関節も柔らかくなります。

股関節が柔らかくなれば、リンパの流れや血流が良くなります。

すると、浮腫みがちな女性は、

これだけでパンツスタイルの時の太もも辺りに余裕ができてきますし、

体も軽く感じるようになるかと思います。

私は仕事柄、長時間座っていることが多く、油断すると直ぐにリンパの流れが滞ります。

このような時は、針の糸通しのポーズをダブルで4~5日続けると、

随分と体が軽くなったように感じられます。

春ですし、軽やかに過ごしたいですよね。

最近、体がスッキリしない方、お尻のコリを意識したことが無かったという方、

この機会に、お尻のコリを取り除いて軽やかな春を過ごしてみませんか。

本日も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

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女性の魅力を引き出すチュベローズは禁じられた香り。

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友人が、最近気に入っているボディークリームがあるのだと口火を切ったことがありました。

なんでも、これまで使用していたものとは少しだけ香りの系統が異なるのだとか。

そして、自分が魅せられている香りの正体を突き止めたいのだけれど、たくさんの精油が混ぜられているため成分表だけでは判断がつかないと言って、素敵なデザインが施されたポンプ式の容器に入ったボディークリームを私の前に差し出したのです。

「え?」という私に黙ってコクリと頷く友人。

確かに自分が好きな精油と苦手な精油くらいの見分けはつくけれど、「早く嗅ぎ分けて」と言わんばかりの頷き方に私は思わず噴き出し、「私は警察犬か何かでしょうか?」と突っ込まずにはいられませんでした。

その後、気を取り直してポンプ式の容器から少しだけクリームを手に取り、甲に薄く延ばして香りを吸い込みました。

確かに、深くてスッキリとした女性らしい素敵な香りでした。

知っている香り、知らない香り、成分表を見ながら目星をつけていく中で目に留まったのは「チュベローズ」。

和名は月下香(げっかこう)と呼ばれ、女性の香水やボディーケアアイテムなどに使われる高級な精油です。

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きちんと採取されたチュベローズの精油が入っているアイテムは、その量が微量だとしても、それだけでお値段がアップします。

香りは、深くて濃い甘さのフローラル系なのだけれど、甘ったるいだけの香りではなくエキゾチックでスッキリとした印象を併せ持つ洗練された香りです。

ブレンドによってはクセのようなものを感じることもあるのだけれど、いつの間にか、そのクセを含んだ香りの虜になってしまう不思議な香りなのです。

香りだけではなく精油としての効果も充実しており、リラックス効果や鎮静効果に加えアンチエイジングの類の効果もあるため、友人のように、女性が知らぬ間に虜になってしまうのも頷けました。

精油は高価すぎて気軽にラインナップには加えられないのだけれど、古のエピソードを知ってしまったせいでしょうか、妙に詳しくなってしまった香りでもあるのです。

今回は、精油・チュベローズのお話を少し。

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そのエピソードというのは、チュベローズの深くて濃い甘さが特徴の官能的な香りには、催淫効果があると言われていたというもの。

女性がこの香りをまとえば、男性たちはその催淫効果によって女性の虜になり続けてしまう危険な香りだとされていました。

しかも、チュベローズが植えられている場所を恋人同士で通ると、香りの効果によって我を忘れて愛し合ってしまう可能性があるため、チュベローズが植えられている場所を

恋人同士で通ることが禁じられていた時代があるというのだから驚きです。

エピソードは、これだけではありません。

女性が香りを纏って男性を誘うことは古の西洋に限らず、世界中で行われていたことですが、イギリスでは、国中の女性が香水の虜になった時代があったのだそう。

きっと、香水をまとった女性の虜になる男性が増えたのでしょうね。

議会が動き出し、「香水をまとって男性を惑わせて決断させた結婚は無効」という法律を作ったのだとか。

そして、香水をまとって男性を惹きつけた女性は魔女と呼ばれたといいます。

この時の香りのひとつとして知られているのが、セクシーな香りとして知られているチュベローズだったのです。

時代が変わってもチュベローズの香りは世の人々に影響を与えます。

フランスで香水と言えばマリー・アントワネットですが、彼女のような家柄の女性はバラなどの香りをほのかにまとい、高級娼婦と呼ばれた女性たちはチュベローズのようなセクシーな香りをまとっていたと言います。

このような状況から、当時のフランスでは、まとっている香りで女性のバックグラウンドを判断していたこともあったのだとか。

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現在は自由に好きな香りを楽しむことができる時代ですし、香りや成分がもたらす嬉しい効果も発見されチュベローズの素敵な香りは多くの女性に愛される香りとなりました。

もちろん、女性の魅力を引き出す香りとしての効果も残したまま。

チュベローズの名を目にした際には、香りが持っているエピソードをチラリと思い出していただけると嬉しいです。

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孫の手の正体は「孫」ではないのです。誰の手だと思いますか?

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電車移動をしていたときのこと。

何をするでもなく、飽きもせず、

ただボーっと通路を挟んで乗客の肩越しに流れる景色を見ていた。

どれくらいの時間が経ったのだろうか、びっしと埋まっていた座席に空席が目立つようになった。

そのようなことを思っていると、

目の前のご老人が大きめの鞄の中から何やら棒らしきものを引き抜いた。

そして、物差しのようにも見えるそれを握り直し、

上着の襟を引き抜くようにして、その物差し状のものを背中に差し込んだ。

「(あ……孫の手か)」

痒いところに手が届く、あの孫の手だった。

久しぶりに目にした孫の手と、何処ぞやのお宅のお茶の間にお邪魔してしまったかのような脱力感に、

私は平和な午後のひとときを感じていた。

 

私、「孫の手」の本来の姿を知るあの日までは、

「孫の手」と聞けば、お爺ちゃんやお婆ちゃんが手の届かぬ背中を

小さな孫に掻いてもらっているような風景を想像し、

そのような風景が「孫の手」の由来なのだと思っておりました。

しかし、本来はそのような風景は存在しなかったのでございます。

本日のお話コードは「孫の手」。

お時間ありましたら、お好きなお飲みもの片手に、のんびりとお付き合い下さいませ。

 

私たちが知る孫の手は、

物差しのような木製の棒の先が子どもの小さな手の指のように加工されているかと思います。

あの緩やかなカーブが、痒い所を優しく掻いてくれますし、

中には棒の反対側にゴム製の小さなゴルフボールのようなものが付いていて、

肩凝り解消にもひと役買ってくれるものまであり、地味だけれども頼りになる優れものです。

その形状から、孫の小さな手をイメージして作られたのでは?と推測してしまうのですが、

「孫の手」は本来、「麻姑の手」と書かれていたのだそう。

 

では、麻姑とは誰なの?誰の手なの?と思われる方が出てくるかと思います。

麻姑とは中国に伝わる伝説に登場する女性の神仙(仙人)のことで、

このストーリー内では、「孫の手」のことを「爪杖」と書いておりました。

「神仙」に「爪の杖」など、魔法でも発動してしまいそうなワードが並んでおりますが、

ストーリーはこうでございます。

 

あるとき、王遠という名の神仙が、蔡経という者の家に降臨しました。

王遠は、蔡経の家の者と顔を合わせていたそうなのですけれど、

「せっかく、ここに降臨しているのだから、久しぶりに麻姑にも会いたい。」

というようなことを言い出し、使者を使って女神仙である麻姑を呼び寄せたのだそう。

しばらくすると、歳の頃は十代後半の、若くて美しい女性、麻姑が蔡経の家にやってきます。

麻姑は鳥の様に長い爪をしていたらしいのですが、

その麻姑の爪を見た蔡経は彼女が神仙であることを忘れ、

「鳥のように長い爪だなぁ。この爪で痒いところを掻いてもらったら、とても気持ちいいだろうなぁ。」

などと思ったのだそう。

蔡経は、この心の声を王遠に見抜かれてしまい「麻姑は神仙であるぞ」と𠮟られます。

このようなストーリーから、

「麻姑の手」はかゆいところに手が届くことを表す「麻姑掻痒(まこそうよう)」となり、

後にこれが、物事が思いどおりになることを表す言葉となりました。

 

このストーリーからも分かるように、

私たちが知る「孫の手」は、子どもの可愛らしい小さな手ではなく、

本来は、「麻姑の手(爪)」、美しい女性の手なのです。

伝え継がれている古のストーリーは「清く、正しく、美しく」のようなものも多いけれど、

このようなストーリーに触れますと、

いつの時代の人も思い浮かべてしまう内容に大差はないのだろうと思い、

先人たちがグッと身近に感じられることがあります。

 

私は、このストーリーを知ってから少しだけ「孫の手」から浮かぶイメージが変わったのですが、

皆さんはいかがでしょうか。

「孫の手」を目にする機会がありましたら、

今回のお話をチラリと思いだしていただけましたら幸いです。

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今月の和風月名「卯月」から見る「人」の根っこの部分。

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デスクで使用している大きな書き込み型のカレンダーの月が変わると、

見慣れた風景にほんの少し、新しい風が吹いたような気が致します。

月が変わる度に、「日本くらいだろう。カレンダーに、4月、卯月、Aprilと並べられるのは」と、

飽きもせず思っております。

 

和風月名は、旧暦に合わせ今の季節感とは少しばかりズレが生じはするものの、

その時々に感じることができる風景を様々な視点で切り取っておりますので、

先人たちの感性を月名を通して共有できるように思います。

一方、英語表記の月名の中には勇ましい視点やエピソードもあり、

そのギャップから国民性や時代背景など様々なものごとを考えさせられることもあります。

そのようなこともあってなのでしょうけれど、

「たかが月名、されど月名」そのような文言が浮かんだりも致します。

 

そのような中、英語表記の月名の中でも、華やかな印象のある月が4月なのです。

皆さんも耳慣れているであろうギリシア神話に登場する

アフロディーテ(Aphrodite)という名の女神。

彼女が4月(エイプリル/April)の月名の由来だと言われているのをご存知でしょうか。

 

アフロディーテ(Aphrodite)は、愛と美と豊穣(と豊饒)を司る女神で、

春を象徴すると言われておりますが、

西洋の先人たちは、春という美しい季節の夜空に浮かぶ月は、

愛と美と豊穣(と豊饒)を司る女神・アフロディーテにこそ相応しいと考えたのでしょうね。

エイプリル/ April(4月)は、

“美しい春の月を美の女神アフロディーテ(Aphrodite)に捧げる月である”

としたことが起源だと言われております。

ですから、アフロディーテ(Aphrodite)と(April)は似たスペルをしているようです。

ただ、彼女についてもう少し深く掘り下げてみますと、

彼女には戦の女神としての顔がありまして、

やはり英語表記には勇ましさが潜んでいるね、とワタクシはこっそり思っております。

 

先に英語月名に触れましたが、和風月名との間にも共通点があります。

アフロディーテが豊穣(と豊饒)を司り、4月を象徴しているように、

和風月名の「卯月(うづき)」の「卯」には「産」や「初」の意味が含まれておりまして、

春夏秋冬の始まりの春や、草木が芽吹き、豊穣に繋がることを表しているという説があります。

同じように豊穣に繋がる稲の苗を植える月ということで由来は「植月(うつき)」であるという説も。

複数ある説の中でも最も有力だと言われているのは、

「卯の花が咲く月」だから「卯月(うづき)」というもの。

月名とは関係ありませんが、私は卯の花と聞くと「おから」を連想しておりました。

ある時、何かしらの関係があるのではないかと思い調べてみたところ、

卯の花は、空木(うつぎ)という名の植物に咲く白くて小さな花のことで、

この小さな花がたくさん咲いている様子が「おから」にいているため、

「おから」のことを「卯の花」と呼ぶようになったということでした。

 

国内外に様々な名付け方があり、名付けられた時代も人種も様々ではありますが、

単純に4番目の月ということだから「4月」としていないところや、

いずれの説にも春らしい華やかさや、

ものごとの始まりや成長が含まれている点は興味深いものですね。

どこに住んでいようとも、

どの時代を生きていようとも、

人種が違っても、性別が違っても、

根っこの部分は、みんなおなじ、ひとつなのかもしれません。

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