幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

日々の感情の変化をセルフチェックしてみたことはありますか?|動脈硬化と感情の関係

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近年、年齢を問わず広い意味での健康を気遣う方が増えてきており、

健やかな毎日を重ねるための知識やアイテム、メソッドが巷には溢れております。

知識やアイテム、メソッドも、もちろん有効ではありますが、

今回は少し視点を変えまして、

日々の感情と健康との繋がりのお話を少し、と思っております。

「心と体は密接に繋がっている」

このような言葉を皆さんも一度は見聞きされたことがあるのではないでしょうか。

このことを表す例として恋愛と動脈硬化の関係を挙げられることがあります。

とてもザックリとした表現ではありますが、

良い恋愛は心臓にも好影響を与えるけれど、

悪い恋愛は心臓に負担をかけ病を引き起こす可能性がある、というものです。

そして、これは結婚してしまえば関係がなくなるということではありません。

5、6年以上前のことだったと思うのですが、

アメリカ心身医学会で『動脈硬化と恋愛の関係』について、

このようなことが発表されたことがあるのです。

これは、150名ほどの夫婦を対象にして行われた調査です。

その調査内容というのは、各夫婦にお金のこと、子どものこと、

休暇のこと、お互いの家族や親戚のこと、家事に関することなどの中から

ひとつの事柄を選択してもらい6分間、話し合ってもらうというもの。

そして、その様子は全てビデオカメラで撮影しておきます。

 

話し合い終了後は、話し合いを行った夫婦はそれぞれCTスキャンなどで胸の様子を調べ

動脈硬化の症状が現れていないか、調査を行います。

同時に、話し合い時に撮影していた映像も確認し、

それぞれの発言が、親しみのある自然なもの、友好的なものであったかどうか、

それとも攻撃的なものであったのか、

押さえつけるようなものでなかったかどうか、

一見従順そうに見えるけれど攻撃的なものになっていなかったかどうか、

と細かく分類していきます。

このような調査を行った結果、発言が攻撃的な人ほど動脈硬化が起きやすく、

さらに攻撃的な者同士が一緒に暮らすことでもっと悪化することがわかったといいます。

なかでも支配的で押さえつけるような物言いのタイプは、

もっとも動脈硬化が起きやすいのだとか。

 

喧嘩するほど仲が良いとも言いますが、

夫婦の数だけ、関係の数だけ、夫婦の在り方も関係の在り方も存在します。

また、自分にとっては何ともない言葉選びであったとしても、

相手にとっては胸の奥に突き刺さるような言葉や伝え方であったりすることもあるものです。

身近にいる相手だからこそ、親しき中にも礼儀ありです。

自分の発言や伝え方を振り返ってみたり、

相手の発言によって自分の感情が本当はどのように変化しているのか観察してみることも、

時には必要なことなのかもしれません。

夫婦に限らず、恋人同士、親子、友達、仲間、大切な相手だからこそ、

「きっと相手はこう思っているのだろう。」、

「いつものことだから、これくらい言っても大丈夫だろう。」と決めつけるのではなく

大切に日々の気持ちを重ねあって心身ともに健やかに過ごしたいものですね。

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一足の靴が人の人生を豊かにする。“TOMS SHOES”をご存知ですか?

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今回は、少し視点を変えて「靴」の話をと思っております。

私たちの生活にあって当たり前になっているものの一つに「靴」があります。

生活必需品でありながら、

贅沢品や芸術品のような要素を持ち合わせることもできるアイテムですので、

シューズコレクターも数多く存在します。

そのような暮らしが当たり前になっている一方で、

今も日々、裸足で生活をしている人たち、子どもたちがいます。

皆さんも様々な場所で見聞きされているかとは思いますが、

整備された環境下で裸足を安全に楽しむのではなく、

危険と隣合わせの環境下で裸足の生活を余儀なくされています。

 

「危険」と聞くと、私は、怪我を真っ先に想像したのですが、

現実はそれだけではありませんでした。

怪我から土壌感染症、簡単に言いますと破傷風に感染する危険も非常に高いのだそう。

破傷風の菌は土の中にいることが多く、

感染してしまうと命に関わるケースがあるので土を触る際には注意が必要だと言われています。

今の日本では珍しい感染症ですが、

発展途上の国々で生活している子どもたちにとっては、これが当たり前の環境です。

しかし、破傷風になるかもしれないからと言って家に籠っているわけにもいきませんから、

危険を顧みず怪我をしながら裸足の生活を送っています。

そして、学校へ通うための条件には靴を持っていることを挙げている国もあり、

裸足生活を余儀なくされている子どもたちは、

学校にも通えない、教育も受けられないという現実もあるといいます。

靴1足が、人の人生を大きく左右するのです。

 

このような状況下に置かれているアルゼンチンの子どもたちを、

アメリカ人の旅行家・ブレイク・マイコスキーさんという方が目にします。

そして彼は、子どもたち靴を贈ろうと考え、“TOMS SHOES”を始めたのだそう。

“TOMS SHOES”で彼が行っている「One for One」という活動は、

“TOMS SHOES”で靴を一足購入する毎に、

“TOMS SHOES”から途上国の子どもたちへ靴が一足届けられるというもの。

最初はアルゼンチンへ向けて靴が届けられていたそうなのですが、

今では世界中へと活動が広まっているとのことです。

 

誰かの体験を通して知っている現実ではあるものの、

実際に目の当たりにする機会はそう多くはありません。

ですから私自身は、私にも何かできることがあれば良いのだけれど、と思いはするものの、

アルゼンチンに住む子どもたちが置かれている状況を

真に理解できているとは思っていません。

そして、直接働きかけることも大切なことで意味のあることではありますが、

自分自身を精一杯生きる中で、楽しみながら経済そのものを回していくということも

同じように大切なことで意味のあることだと思っています。

 

ただ、こうも思うのです。

例えば、ふらりと立ち寄ったコンビニで募金箱に小銭を入れるとき。

そのきっかけが、感謝の気持ちの欠片であったり、

良いことがあった嬉しさの欠片であったり、

ちょっとだけ良いことをしてみたくなった、というような気まぐれだったとしても

自分が無理をせずにできることが、良いタイミングで目の前に現れた時には、

自分らしく迷いなく動くことができるといいなと。

 

同じ時間を時代を生きているけれど、

近くて遠い国の中には、一足の靴が人の人生を豊かにできる状況があるということ。

そのような状況に対して活動している方々がいるということ。

今回は、このようなお話を皆さんとシェアしてみたくなりました。

感じ方も想いも人それぞれです。

あなたの感じたことを大切にしていただければと思います。

今日もグイッと大地を踏みしめて笑顔でまいりましょうね。

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素敵な世界をあなたの五感で感じてみませんか?

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ゆっくりとした、ある日の朝。

半分ほど目覚めた体を起こしきるべく、レモン水片手にソファーに腰かけた。

ゴクゴクと喉を鳴らしながら、乾いた体をレモン水で潤す。

何気なくテレビを点けると田中達也さんの世界が画面いっぱいに広がっていた。

飲みかけのグラスを一旦テーブルに置き、

私は、画面奥に広がる世界を食い入るように見た。

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田中達也さんとは、

以前『幸せのレシピ集の中で巡る小さな美術館』でもご紹介させていただいた

自由な発想が楽しい『ミニチュアカレンダー』が人気の、アートディレクター・デザイナーだ。

彼の作品は写真集で楽しむこともできるけれど、

ホームページやSNSを通して誰でも毎日ひとつずつ、

彼の新しい作品を楽しむこともできるのです。

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現在NHKで放送中の

連続テレビ小説『ひよっこ』をご覧になっている方はいらっしゃいますでしょうか。

田中達也さんは、『ひよっこ』のタイトルバックを担当されているので、

知らず知らずのうちに、

田中達也さんの世界をご覧になっている方も多いのかもしれません。

写真集やホームページ、SNSで見る作品も、

もちろん、とても魅力的なのですが、

『ひよっこ』のタイトルバックとして使われている動く世界には、

また違った魅力があります。

彼の作る世界そのものに命が吹き込まれ、流れる空気が感じられ、

その世界の住人たちの息遣いや暮らしぶりが

見る人の目に、心に、そっと優しく映ります。

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気にはなっているけれど

ホームページを探したり、SNSを探すのは苦手だという方。

写真集を探す時間が無いという方。

今なら、ご自宅で田中達也さんの動画の世界に触れることができます。

お時間や機会がありましたら、

現在NHKで放送中の連続テレビ小説『ひよっこ』のタイトルバック(オープニング部分に登場)を

ご覧になってみてはいかがでしょうか。

また、タイトルバックを何となく見ていたという方。

一度、じっくりとご覧になってみてください。

私たちが普段手にしている日用品が様々な温かい世界を作っています。

想像力はエネルギーに変わります。

是非、素敵な世界をあなたの五感で感じてみてくださいませ。

今日も皆さんの1日が温かいものでありますように☆彡

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連続テレビ小説「ひよっこ」|NHKオンライン

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小粋なメッセージは「おまけ」を通してやってくる!?

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その日は、吹く風が心地よく、太陽の光も柔らかで、

身も心もどことなく軽やかな気がした。

普段よりも少しだけ軽やかな服装で玄関を押し開けた。

葉桜の緑も数日前に見た時よりも力強い色に変わっていて、

次にくる季節は夏なのだと教えられた。

こんな日は、歩く足にも自然と力が入る。

そして、じんわりと温められた体は、いつでも走り出せそうなくらいだった。

スーパーに入ると店内の冷気が温められた体には心地良く、

気付けば、冷蔵ケース前で長居をしてしまっていた。

温められたはずの体が冷えてしまうのは私が思うよりも早く、

緊急避難ということで常温のものが並ぶ陳列棚の方へと移動した。

週末や連休前、連休中になるとスーパーでは、おまけ付きの商品をよく見かけるように思う。

私は、それを見て、世の中は連休に入るのか、今日は休日なのか、などと

世の中との時間のズレを少しばかり調整させてもらっている。

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その日は、こどもの日が控えていたからなのか、

商品に「折り紙」がくっつけられているものを幾つか見かけた。

「(へぇ、折り紙付きかぁ)」ただ、そう頭の中で繰り返していただけのはずだったのだけれども、

私の思考回路は、人や物の評価や価値を表す際に使われる

「折り紙つき」という言葉へ飛んでいた。

 

今の私たちにとって「折り紙」と言えば、

あの正方形でカラフルな紙を思い浮かべかと思います。

子どもたちにとっては、

ゴールドやシルバーの折り紙はちょっとしたスペシャルシートだったりもして。

ですが、平安時代の人々って「折り紙」は公文書を意味していました。

公文書は二つ折りにしてやり取りをしており、

折られた公文書は、いつしか「折り紙」と呼ばれるように。

その後、美術品などに添えられる鑑定書のことも

「折り紙」と呼ばれるようになったと言われています。

人や物を評価したり、価値を表す際に「折り紙つきだ」などと言われるようになったのは、

このような背景がもとになっています。

 

そのようなことを思い出しながら店内をあるいていたのだけれど、

おまけとして折り紙が付けられている商品を思い返し、ふと思う。

あの折り紙は、ちょっとした「おまけ」として付けられたものなのだろうか、

それとも、「うちの商品は折り紙つきですよ」という

小粋なメッセージが隠されていたのだろうか、と。

大勢に伝わるメッセージ、伝えるメッセージも素敵だけれど、

たった一人の誰かに伝わるメッセージ、伝えるメッセージも素敵だと思いつつ、

スーパーを後にした。

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今日は、あなたが喜ぶことを、あなた自身にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

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日本人には、「自分のことを後回しにする美学」みたいなものが、

少なからずあるように感じるのです。

もちろんこれは、譲り合いや思いやりといったことの表れとなることもあるため、

ひと言で良い悪いなどと言い切ることは出来ないのだけれども。

ただ、自分のことを後回しにしたり、疎かにしてしまったり、適当に扱ってしまったり、

というようなことを自分自身に対して繰り返し過ぎてしまうと、

人の心は自分で思っているよりも簡単にバランスを崩すように思います。

 

例えば、誰もが感じたことがあるであろう、

「どうして、してくれないのかしら」と感じる感情。

これは、「そうするものでしょ」、「してあげるべきものでしょ」という自分の物差しを

自分のタイミングだけで使おうとしているときにも表れます。

「どうして、してくれないのかしら」という感情を紐解いて、

もっとシンプルに表すと、「だって、私が、そうして欲しいんだもの」という

少し子どものダダのような心の奥の声が顔を出すのです。

こう感じることも、思うことも、特段おかしなことでも悪いことでもなく、

誰もが日常感じることなのだけれども、

自分の心身のバランスが崩れて余裕が無くなっていると、

この感じたことを、少々、自分勝手に発信してしまうことがあるのです。

 

発信した相手にも相手の物差しやタイミングがあることや、

相手にも考えていることや思っていることがあったかもしれないということは、

自分だってわかっているのに、つい、うっかり。

そして、寝る前にその時の自分を思い出し、

やらかしてしまった自分にガッカリしたりなんかもして。

双方同じものを見ていても、同じことを考えていても、人それぞれが当たり前。

それでも人が上手くやっていくことができているのは、

相手が見ている景色を想像することができたり、

想像しようとしたりすることが出来るからなのかもしれないと思うのです。

 

だけれども、相手が見ている景色を想像して、そこからどうするか。

それを考えたり、行動したりするためには、

自分自身の体と心に十分なエネルギーがあってこそ。

余裕をなくしてしまった自分では、「つい、うっかり」だって出てしまいます。

そのように見てみると、

自分のことを後回しにしたり、疎かにしてしまったり、適当に扱ってしまったり、

というようなことを自分自身に対して繰り返し過ぎるのも、いかがなものかしら?

と私は思うのですが、いかがでしょうか。

 

と、お話させていただいているうちに外はすっかり夕焼け空になっておりました。

もう太陽は見えなくなってしまっているけれど、

空に広がり浮かぶ雲を太陽の残り陽が照らして、

辺り一面が濃い山吹色に染まっています。

地球の境目という表現が正しいのかは分からないけれど、

この太陽の残り陽の半分は、境目の地では朝陽として迎えられているのでしょうね。

同じものを見ていても見え方が変わることはあるもの。

 

最近のワタクシは、少々睡眠が足りていないようなので、

今夜は体と心に睡眠と言う名のプレゼントを贈って、

自分自身のことを労わりたいと思っております。

そうすれば、明日は大切な人が見ている景色を普段よりももう少しだけ、

余裕をもって見たり、共有したり、気付いてあげられるような気が致します。

忙しい日々をお過ごしのあなた、

頑張り屋さんのあなた、

今日は、あなたが喜ぶことを、あなた自身にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

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「ひらけ、ゴマ」って呪文、どうしてゴマなのかしら?

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書類を準備し封をした。

あとは切手を貼って歩いて1分足らずの所にある

年季の入った、オレンジ色混じりの赤いポストに投函するだけ。

ひと仕事終えた時のような安堵感を感じながら、

切手を収納している引き出しを鼻歌交じりに開けた。

「えぇ~」と静かな部屋に自分の声が広がった。

たっぷりと買い置きしてあったはずの切手がいつの間にか底をついていた。

無いものは仕方がない。荷物をまとめて近所にある郵便局へと向かった。

郵便局内で諸々を済ませ、出口へ向かい自動ドアが開くと同時に外へ出た。

すると、通りすがりの少年たちに「ひらけ、ゴマ」と指を指されていた。

私があまりにもタイミングよく開いた自動ドアから飛び出したのだろう。

少年たちがケラケラ、クスクスと笑っている。

「(うわっ、呪文をかけられた)」「(タイミングよく飛び出してしまった)」と思うことが精いっぱいで、

笑う彼らに粋な返しのひとつも出来ない自分に気抜けしながらも、

何とか大人の微笑みを返し、その場を後にした。

 

そう言えば、先日アラビアンナイトのお話をさせていただいたところだけれども、

きっと、少年たちは「アリババと40人の盗賊」を読んだばかりなのだろうと勝手に推測した。

私の少し先を歩く彼らは、未だ飽きない様子で目に入るもの全てを指さして

「ひらけ、ゴマ」と連呼し楽しそうに笑っていた。

そもそも、どうして「ひらけ、ゴマ」という呪文なのか。

これは原文の呪文が「オープン(開け)セサミ(ゴマ)」で、

この呪文を日本語に直訳しているから。

英語版の「アリババと40人の盗賊」を必要に迫られて読んだことがあるけれど、

突然現れた「ゴマ」という言葉が妙に不自然で、「何故にゴマ?」と疑問を抱いたことがある。

調べる中で、たくさんの説が残されていることが分かったのだけれども、

私の記憶に残っているものは、このようなお話。

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「アリババと40人の盗賊」が収められている『千夜一夜物語/アラビアンナイト』は、

アラビア文学の古典なのだけれど、

当時のアラビアでは既に「ゴマは体に良いもの」という認識があったといいます。

食品としても優れている上に、スキンケアやボディーケアにも使われておりましたし、

香ばしい香りに魅了される方も多く、

ゴマには魔力があるというような表現をされることもあったのだとか。

このような認識がベースにあったからこそ生まれた「ひらけ、ゴマ」という呪文。

呪文を発した者の力と言うよりは、

魔力を持っている「ゴマ」に、「この扉を開けてくれ」とお願いしている

という解釈もできるのだそう。

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このような当時の人々の認識を知れば、

「ひらけ、ゴマ」の呪文も、それほど調子はずれなものではないような気がする。

それにしても、

呪文ひとつであれほどまでに盛り上がることができる子どもの感受性はキラッキラしている。

私も、粋な返しのひとつくらい所持しておこうかとも思ったのだけれど、

その時点で、何かが少し違う。などと思いながら夕暮れ時の道を歩いた。

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誰もが経験する自分の声に対する違和感の原因とは。

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友人の子どもが「柊希ちゃん、これであそぼ―」と言って運んできたのは、

大きなオママゴトセットだった。

スタイルの良いお人形たちが身にまとう着せ替えドレスも華やかだった。

「私、オママゴトやお人形遊びよりもロボットを眺めている方が

想像力を掻き立てられて楽しいタイプなのよね」とはさすがに言えず、

着せ替え遊びに付き合うことにした。

ママの方はと言うと、リビングのソファーに転がり、

日頃の疲れを癒すため深い眠りへと落ちて行った。

私たちは、その様子を二人で眺め「寝かせておいてあげようね」と言い合いながら、

お喋りのトーンを落として遊んでいた。

 

いつの間にか私は、お人形たちのヘアメイク担当という大役を仰せつかり、

プリンセスヘアーとやらを4体作ることになった。

そして、オママゴトの舞台は舞踏会会場へと移っていった。

慣れない手つきでお人形を躍らせていると、

「そんなダンスじゃ王子様が来ないでしょ」と厳しいご指摘を受けてタジタジになるも、

起死回生を狙おうと、

お人形たちが躍る姿をスマートフォンのムービー機能で撮る作戦に出た。

フローリングに寝そべって撮ったお人形目線の動画は、

思いの外好評で良い気分になったのも束の間。

彼女の意識はお人形からムービーの中から聞こえる自分の声へと移ったようだった。

 

彼女からすれば、撮られ慣れているはずの動画なのだけれど、

成長と共に感度が上がった印なのだろうか。

動画の中にいる自分の声が、普段の自分の声と違って聞こえると言い出し、

何度も動画の再生を迫られた。

仕舞いには、「この声違う、ちゃんと撮って」と言われ、

その日2度目のタジタジタイムを味わうこととなった。

 

皆さんも、いつぞやかのタイミングで初めて自分の声を認識したとき、

彼女のような違和感を感じた記憶をお持ちではないでしょうか。

この誰もが一度は経験する自分の声に対する違和感の原因は、

声の振動の伝わり方の違いによるもの。

簡単に言えば、スマートフォンの中から聞こえてくる自分の声は空気を伝って耳に届くけれど、

普段聞いている自分の声は自身の体の骨を伝って耳に届いている、ということ。

この振動の伝わり方の違いが、聞き慣れない声を異なって聞こえるのだ。

 

このような話を、オママゴト真っ盛りの少女にどう説明すればよいものか。

その日3度目の私のタジタジタイムは、こうして幕を開けた。

ふと、自分の声が周りの人たちにどのような声で聞こえているのか気になられた方は、

こっそりとスマートフォンや携帯の録音機能を使って聞いてみてはいかがでしょうか。

単純に声の聞こえ方を確認するのも良いのですが、

声というものは、自分が感じている以上に正直なものです。

元気な声を出していても疲れが溜まっていれば疲れを帯びた声をしていますし、

元気が十分にある時には、ハリのある声をしています。

録音した自分の声を聞いてみるということが、

自分では気付いていない自分チェックにもなるのかもしれません。

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「野菜を壁で育てる」そのような時代が来るのかもしれません。

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冷蔵庫に残っていた茄子とパプリカにオリーブオイルを塗って、

一瞬、ギョッとしてしまうくらい真っ黒にオーブンで焼いた。

焼き茄子の要領で茄子とパプリカの皮をむいて、

アンチョビとガーリックを漬け込んだオリーブオイルをベースにしたマリネ液に浸す。

少しだけ冷蔵庫で寝かせれば、ちょっとしたお酒のおとも、エスカリバーダの完成だ。

エスカリバーダなんて言ってみたけれど、要は焼き野菜のオイル漬け。

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誰に教えてもらったのか忘れてしまったけれど、

ギョッとしてしまうくらい真っ黒に焼くことがポイントだと教わってからは、

野菜たちの真っ黒に変わり果てた姿を目にしても怯まなくなったような気がしている。

完成したエスカリバーダを器に盛り付けてみたのだけれど、

少し物足りなさを感じて冷蔵庫からレッドキャベツのスプラウトを取り出した。

 

そう言えば先日、海外で話題になっているらしい、

あれやこれやをネット検索して楽しんでいたのだけれど、

その中に、オーガニック野菜を自宅の壁で栽培するというユニークな商品に目を奪われた。

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土の代わりに使うのは野菜やハーブを栽培するための特殊なスポンジ。

そのスポンジに種と肥料を仕込んで水を与えたら、その後はLEDライトで育てるのだそう。

天候に左右されることなく野菜やハーブが育てられるだけではなく、

育つスピードも通常よりも早い上に、

野菜やハーブによっては栄養価までアップすることもあるらしいのだ。

そして、更に驚いたのはこの一種のプランターのようなものを室内の壁に掛けて、

「育てて食べることができるインテリア」としても楽しむのだそう。

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日本では田舎暮らしや農業が、ジワリジワリとブームになっており、

自然や土に直に触れることが出来る家庭菜園に興味を持つ方も増えている。

その一方で、このように土を使わずに育てる

室内菜園、壁掛け菜園に目を向ける人たちもいるようだ。

現在は、まだ一般販売はされておらず

クラウドファンディングの形態を取っているけれど、

近い将来、野菜やハーブは自宅の壁から収穫する、という時代がくるのかもしれない。

※クラウドファンディングとは、モノや、サービスの提供などのアイデアを持っている人が、クラウドファンディング専用サイトを通じて、国内外の人々に自分のアイデアを発信します。そのアイデアに共感した人からの寄付や融資、投資、などを得てアイデアや想いをより具体的に形にしていくシステムです。

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レッドキャベツのスプラウトも一緒に盛り付けたお皿を眺めつつ、

このレッドキャベツのスプラウトを壁から収穫するのか……。

と、少し想像してはみたのだけれど、

太陽と大地の恵みを受けて育ったお野菜の味わいには敵わないだろうな、

という思いに行きついた。

もしも、野菜やハーブが自宅の壁で栽培することができたなら、

あなたなら、どうしますか?

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端午の節句には菖蒲湯と菖蒲はちまきをセットでいかがかしら?

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端午の節句、こどもの日には菖蒲湯に入る風習がありますが、皆さんのご自宅では菖蒲の準備はお済みでしょうか。

今回のお話コードは「菖蒲」でございます。

お時間ありましたら、そっと覗いていって下さいませ。 

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端午の節句は別名、菖蒲の節句と言われることがあるのですが、もともとは、菖蒲を使って厄を祓うことが目的でした。

先人たちは香りの強い草木を邪気祓いの道具として使っていたようですが、菖蒲もまた、葉から強い香りを出すため、邪気を祓い、厄を除ける道具として扱われてきました。

しかし、邪気祓いや厄除けの道具としてだけに止まらず、強い香りを放つ菖蒲の葉は、煎じることで腹痛の薬としても使われていたようですし、菖蒲の根は解毒薬や解熱薬、傷薬としても使われていたと言います。

また、菖蒲の茎は血の巡りを良くして保温効果があると言われ、菖蒲湯に使う植物として大切に扱われてきております。

ただ、この「葉」が「あやめ」や「はなしょうぶ」の葉だと思い込んでいる方が意外と多いようなのですが、実際は全く別の植物の葉なのです。

ですから、ご自宅で育てている「あやめ」や「はなしょうぶ」の葉を湯船に入れて使ったとしても、残念ながら、菖蒲の効能を得ることはできませんので、ご注意くださいませ。

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私はお花屋さんで菖蒲の葉を購入することが多いのですが、スーパーなどでも見かけますね。

先日、私が見かけた菖蒲湯のセットは菖蒲とヨモギがセットになっている豪華版でした。

菖蒲の香りを存分に感じるためのコツは、バスタブにお湯を張る前から菖蒲(とヨモギ)を入れておき、そこに42度ほどに設定してあるお湯をためること。

水からお湯を沸かす場合もお水の状態から菖蒲(とヨモギ)を入れておきます。

こうすることで、菖蒲の葉に熱が加わりスッキリとした香りがしっかりとたち、血の巡りが良くなり、汗も出ますし、更には保湿効果もありますので、入浴後はスッキリ艶肌になるかと思います。

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菖蒲の葉は、そのままバスタブに入れるだけのお手軽さですので、今夜は菖蒲湯で春先の体調の乱れを整えてみてはいかがでしょうか。

そして、今回のタイトルにある「菖蒲はちまき」ですが、日本にはこの菖蒲の葉をはちまきの様にして頭に巻きますと、頭が良くなるという言い伝えも残っております。

バスタブに浸かって体を温めながら菖蒲の葉を一本、頭にクルリと巻いてみる。

少しばかりの怪しさは漂いますが、これも端午の節句の一興ではないでしょうか。

気になられた方は、こちらもお試しあれ。

こちらへ足を運んで下さった皆さんと、皆さんの大切な方々が健やかでありますように☆彡
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“ヘルプカード”、“ヘルプマーク”をご存知ですか?

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先日、福祉事業や介護事業に携わっている知人たちと話をする機会がありました。

その会話の中に登場した“ヘルプカード”、“ヘルプマーク”と言う言葉。

皆さんは、これらがどのようなものなのか、ご存知でしょうか?

私は、その時の会話の流れから何となく推測はできたものの、知らなかったのです。

話の腰を折るようで申し訳なかったのですが、

せっかくスペシャリストが目の前にいるのだからと、教えていただいたのです。

もしかしたら、「何かしら?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますので、

今回は、“ヘルプカード”と“ヘルプマーク”のお話を少しと思っております。

 

まず、この“ヘルプカード”は、運転免許証に近いサイズのカードで

“ヘルプマーク”と呼ばれるマークが印刷されています。

“ヘルプマーク”は赤地に白の十字とハートマークが並んでいる、このようなマークです。

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※画像は東京都保険福祉局のHPからお借りしています。

そして、このカードは体に何かしらの不自由がある方が所持されており、

日常生活の中、災害時などに誰かの助けを要するとき、

周囲の方にスムースに状況を伝えるための意思表示カードとして使われています。

例えば、一見しただけでは分からない不自由さを抱えている方もいらっしゃいます。

緊急を要するような症状が出てしまって、

ご自分では説明できない状態ということも考えられます。

一方で、手を貸そうと思っている方は、手助けが必要なシチュエーションに遭遇した際、

自分が何をどのようにすることが相手の力になることが出来るのか、

判断し兼ねることも多々あるものです。

ヘルプカードの裏面には、緊急時の連絡先や持ち主の方の苦手なこと、

力を貸してほしいことなどを予め記載しておくことができますので、

“ヘルプカード”を通して、

双方のコミュニケーションをスムースに行うことができるという仕組みです。

 

ただ、このような取り組みが始まってから日が浅いため、

まだまだ十分に認知されていないのだそう。

また、“ヘルプカード”を見える状態で携帯されている場合でも、

常に力を貸してほしい状態にあるとは限りません。

善意の押し付けにならぬよう、まずは“ヘルプカード”と“ヘルプマーク”の存在を知ること。

そして、“ヘルプカード”と“ヘルプマーク”を目にした際には、

相手が助けを必要としているのかどうかを見極めることが

重要になってくるのではないかと思います。

どこで何が起きてもおかしくない時代です。

このような取り組みを皆でシェアすることも、

皆が笑顔で居られるための、小さいけれど大きな一歩になるような気が致します。

関連リンク:ヘルプカード 東京都福祉保健局

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