幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

災害時に必要な物資の備蓄はできていますか?|希望を伝え難いもの編

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時々、災害時の対策などのお話もさせていただいております。

私自身も様々なお話を伺ったり、情報を入手するなどして、対策を行っている最中です。

たくさんの貴重な情報が溢れておりますが、

自分や家族の状況に当てはめて考えたり、実際に備蓄するなどしてみますと

合うもの、合わないもの、自分にとっての改善点があることに気付きます。

そのような事を、少しずつ無理のない範囲で繰り返していると、

“我が家にとっての本当に必要な対策”も見えてきます。

そう思うと、まずは、我が家の場合はどうするのがいいのかしら?と

想像してみることが大切な気が致します。

私がお話させていただくことも、ある一つの視点に過ぎません。

「私」だったら、「我が家」だったらどうするかしら?

仮に同じような対策をしたとして、何をプラスすれば「私」、「我が家」は不安が減るかしら?

逆に、「私」、「我が家」には、これは不要だから変わりにこちらを準備しておこうかしら。

という具合に、対策を考えるきっかけにしていただけたなら、と思っております。

 

さて、前置きが長くなりましたが、

今回は災害時に必要な物資の中で、なかなか希望を伝えにくいアイテムについてのお話です。

トイレ用品、生理用品、小さなお子さんやご年配の方のオムツ類、

様々な不調をシャットアウトするマスク類、この辺りを考えてみませんか?

災害時の救援物資は水や食料が優先されることが多い上、

なかなか言い出し難いアイテムでもあります。

また、すぐに届いたとしても必要な人が多ければ

安心できる量を手にすることはできませんし、順番待ちも精神的負担になります。

例えば、1日分だけでも自分で何とかすることができたのなら、

自分だけではなく多くの人が、ほんの少し気持ちに余裕を持つことができます。

 

【トイレ用品の準備は出来ていますか?】

自宅に簡易トイレを準備しておくことも一つの方法ですが、私は実際に準備して感じたことがあります。コンパクトでリーズナブルなものがあるとはいえ、保管スペースが必要になりました。そして仮に、自宅から出なくてはいけなくなった場合には手荷物も減らさなくてはいけない為、意味がなくなるということ。

それならば、更にコンパクトになった「使い捨てのような簡易トイレ」を準備しようという結論に至りました。使い捨てのような簡易トイレというのは、排泄物を除菌しつつ固めてしまう凝固剤のようなものです。ゴミ袋とセットにしておけば、どこでもトイレを作ることができますし、下水道が何らかのトラブルで使えない場合やアウトドアの時。車で長時間移動をする際のお子さんの緊急時対策などにも使用できます。貴重なお水を大量に使わずに済む点も魅力です。私は毎年少しずつ買い足しており、ゴミ袋とプライバシー対策用のポンチョをセットにして保管しています。これから、もっと便利なアイデアが出てくるかもしれないのですが、今のところトイレ問題はこのような対策で落ち着いております。

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【生理用品やオムツの準備は大丈夫?】

この辺りは、女性でなければ気が回らないことでもありますので、しっかりと準備しておきたいところではないでしょうか。緊急時、自分にとって不要になったとしても、誰かしら必要になるものですので、準備しておいて損はしません。そして、これらは消耗品でもありますのでローリングストックが可能です。

※ローリングストックとは、普段食べているもの、使っているものをベースに備蓄し、日常使いしながら備蓄するスタイルのことです。

普段使用しているものを少し多めに準備しておくだけですので、取り掛かりやすいのではないでしょうか。また、ポイントとして、災害時を想定するものは長時間用を準備しておくと良いかもしれませんね。私は、ここからの連想で箱ティッシュとトイレットペーパーも少しだけ、気持ち多めにローリングストックしております。

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【マスクも必要なのかしら?】

これは、お医者様との会話の中で時々耳にしますので、加えております。自宅待機が可能である場合は良いのですが、災害時は心身的な疲労がたまりやすく免疫力も落ちやすくなります。そのような中、大勢の人が集まる避難所に出入りする場合、どうしてもホコリなどを吸い込んだり、乾燥することで体調を崩すきっかけを作ってしまうことがあるのだそう。ですからマスクも備蓄品の中に忍ばせておくと良いのではないかと思います。マスクと同じくらい歯磨きも大切だと耳にしますので、気が向かれましたらお客様用のような簡易歯ブラシセットか、普段使い慣れている歯ブラシセットの予備を備蓄品にプラスしても良いかもしれません。

 

大切なことだと分かってはいても

漠然と考えるだけではポイントも見えてこないですし、

専用に準備するとなると時間と費用もかかります。

今回はトイレ視点に関するお話だったのですが、

自分にとって、我が家にとって、という風に想像してみると

各ご家庭にとって必要な物や、あったら便利なもの、

それらの必要量などが見えてくるのではないでしょうか。

情報や視点を上手に組み合わせて

ベストな形を見つけるきっかけにしていただけましたら幸いです。

今日も皆さんと皆さんの大切な方々が笑顔でありますように☆彡

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厄の祓い方にもお国柄があるようだ。

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友人数名と厄祓いの話になった。

それぞれ国は違えど外国暮らしをしていたことがあったため、

話題は外国の厄祓いへと広がった。

厄祓いを行うきっかけのひとつに厄年というものがある。

厄年とされている年齢は違うものの厄年というものは外国にも存在する。

私が暮らしていたイギリスでは女性は7が付く年齢、

男性は4が付く年齢の年が日本で言う厄年というものだった。

私は、そのことを教えてくださったご夫婦に、

「ということは、男性は40代はずっと厄年なの?」と素朴な疑問を投げかけた。

すると、奥様は「そうなの!ずーっとよ、もう、ずっーと。」と大きな声で笑いながら答えた。

「大人」とは名ばかりの当時の私だったけれど、

何だか、この奥様が居れば長い厄年も吹き飛ばしてしまいそうだ、

そのようなことを思った。

私は、残念なことに厄祓いのシチュエーションとのご縁がなかったため、

実際に立ち会った経験がなく、目にしたことは無いのだけれど、

イギリスの厄祓いはどのようなことをするのかと言うと、

年の数だけ木の実を集めるのだそう。

40個ともなると大変そうだけれど、この集めた木の実を3日3晩、外に置いておく。

そして、この木の実を庭などで焼くことで厄を祓うという。

 

そして、スペイン暮らしが長かった友人の話はこうだった。

年齢はイギリスとも日本とも異なっていたけれど、厄年というものはある。

どのようなことをするのかと言うと、

こちらは、家族や親戚、友人などと夜通し歌って、踊って過ごし、

その時に馬肉のスライスやひと口大のものを年齢の数だけ食べて厄を祓うのだそう。

日本での節分の豆のような感覚に少しだけ似ているような気もするのだけれど、

馬肉と徹夜、歌と踊りがセットだと聞いて、

スペインのエネルギッシュさは、このようなところにも表れるのかと思った。

 

日本にも外国にも厄年があり、その祓い方もそれぞれ。

また、信じる人もいれば信じないという方がいるのも同じ。

このような風習の根っこの部分は世界共通で、

自分自身や大切な人たちを大切に思ったり、

幸せを祈願したり、感謝したりする時間なのだろう。

それにしても、祓い方にもお国柄は表れるようだ。

私が思う一番の厄祓いは「笑顔」のような気がするのだけれど、

いかがでしょうか。

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我が家の名前無き居候。

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ここ数日、アラームが鳴る前に暑さで目が覚める。

カーテンを開ければ、熱を帯びたエネルギッシュな太陽の光が

レース越しに体に染み込んでくるようだ。

梅雨もまだだというのに夏の足音は着々と近づいてきていることを体感する。

我が家は少し早いけれど5月に入ってすぐに冷房のスイッチを入れた。

誰に迷惑をかけるわけでもないのだけれど、

少し早いよね、という胸のざわつきをなだめつつのスイッチ、オン。

たったそれだけのことなのだけれども、

心地良い冷気がさらーっと頬を、体を撫でた瞬間、

その胸のざわつきから解放されたような清々しい気持ちになった。

その日はあまりにも良いお天気だったため、

少し遅めの朝食を済ませ、

仕事前のティータイムをベランダのガーデンテーブルで過ごすことにした。

今は数日前に突入した小満(しょうまん)と呼ばれる期間。

風の中に混じる生命力溢れる草木の香りに

いくつかの懐かしい記憶が引き出されそうにもなりつつ、辺りを見回した。

ん!……んん!?

思わず二度見したのはベランダに放置してあった鉢植えだ。

室内に置いている観葉植物の植え替えの時に余ってしまった土を空いている鉢に入れ、

とりあえず、仮置きしていたものだ。

その鉢植えから5cm、いや10cm弱程の立派な芽がニョッキリと伸びていた。

心当たりのない芽に分かりやすく動揺した私は、

ひとまず鉢植えから目を逸らして手元のライチティーを口に運んだ。

あぁ、美味しい。

敢えて、そう口にだして平常心を装い、空なんぞも仰いでみたけれど

頭の中は、「あれ、何!?何なの?どういうこと?」という声でいっぱいになった。

マグカップにたっぷり入っていたはずのお茶も底をつき、

私は意を決して鉢植えに近づいた。

とても立派な、ネギのような太さの目が青空目がけて伸びている。

指先で軽く押してもビクともしない。

親指と人差し指で芽を摘まんでみると、しっかりとしたハリと瑞々しさを感じる。

それからしばらく、その植物を観察してのだけれど

正体を突き止められぬまま部屋に戻った。

その日から、朝起きるとマグカップ1杯のお水を手にベランダへ出て、

その名前無き植物に1杯のお水をあげることが日課になっている。

私が気づいたその日まで、

水ももらえぬ状態だったにも関わらず立派に芽をだした名前無き植物を前に、

「まさに小満。」そう思った。

花が咲くのか、実がつくのか、ただただ空高く伸び続けるのか、

この先の成長は分からないけれど、そっと見守ってみようと思っている。

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サンダルやミュールから見える「かかと」部分、潤っていますか。|クリームの塗り方を変えて潤いアップ大作戦。

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サンダルやミュールが足に、ファッションに、街並みに、馴染む季節になってきましたね。

足元の程よい抜け感が目にも涼しく爽やかで、

何気ない視線を向けたり、向けられたりもする季節です。

あなたの「かかと」は、カサカサ乾燥していませんか。

ひび割れていませんか。

乾燥は秋冬のものと思いがちで春夏はケアを緩めてしまうことがありますが、

夏も私たちの「かかと」は乾燥と隣り合わせです。

今回は、サンダルやミュールを素敵に履くための、かかとケアのお話です。

 

そもそも、どうして私たちの「かかと」は、季節を問わずに乾燥してしまうのか。

私たちのお肌は、肌の表面で汗と皮脂が混ざりあうことで

保護膜のようなヴェールができ、

このヴェールがお肌を乾燥や刺激などから守ってくれています。

しかし、「かかと」の部分には皮脂を分泌する皮脂腺がほとんどないため、

ヴェールができにくいのです。

 

ヴェールが無い場合、どうなるのか。

汗をかけば汗が蒸発するときに「かかと」部分の水分も一緒に取り込んで蒸発します。

靴下やタイツなどで「かかと」を覆っていた秋冬とは違い、

これからの季節は「かかと」を保護してくれるものはなく晒された状態が増えます。

結果、紫外線や汗、その他の刺激を受け続けることになり、

秋冬よりも「かかと」の乾燥が進むことが考えられます。

この仕組みが分かっていれば、

ミュールで1日過ごした日は、クリームを念入りに塗っておこう。

今日は靴下とスニーカーで保護していたから軽めでいいかな。

と言った具合に、「かかと」ケアのポイントも掴みやすくなるのではないでしょうか。

過去にも「かかとケア」のお話をさせていただいておりますが、

今回は、クリームの塗り方にフォーカスしてみたいと思います。

 

皆んさは「かかと」にクリームを塗るとき、どのようにして塗っていますか?

たっぷり塗るという方、適量をサッと塗っておくという方、いらっしゃるかと思います。

私は適量をサッと塗ったあとに何度か重ね塗りをして、しっかりと塗るタイプでした。

ただ、塗っているわりに潤いが持続しないような気がしておりまして、

専門家に尋ねてみたのです。

すると、「塗り方を変えてみたら?」とのこと。

ポイントは、塗り広げることではなく、肌の奥へ染み込ませること。

ただ「かかと」にクリームを塗り広げたのではクリームでヴェールが出来てしまい、

肝心なところへ成分を届けようと重ね塗りをしても染み込んでいかないのだそう。

ですからまずは、適量のクリームを指先にとったら

皮膚の溝やひび割れてできた溝、乾燥によって目立ってきたシワに沿って

クリームをすり込むように、埋め込むようにして塗ります。

しっかりと溝にすり込めたらら、最後に「かかと」全体を覆うようにして

クリームを塗り馴染ませて保護します。

 

あまり効かないような気がするから、

もう少し良いクリームに買い替えようかしらと思われている方。

その前に、お手持ちのクリームの塗り方を変えてみてはいかがでしょうか。

たっぷり塗っているけれど、塗らないと直ぐに乾燥してしまうという方。

本当に潤いを届けたい乾燥箇所に届かずに、

ただ、全体にヴェールをかけているだけという可能性もあります。

今一度、塗り方を見直してみてはいかがでしょうか。※ひじにも応用できます。

今年の春、夏はぷるんっと、潤い「かかと」でまいりましょ。

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美白ケア、シミケアに効くと言われているハイドロキノンという成分を知ってみませんか?

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日本でもハイドロキノンが含まれているクリームなどを目にする機会が増えました。

美肌ケア、シミケアを意識されている方はご存知の成分かと思います。

美白効果に優れた成分で即効性もあることから人気ですね。

ただ、これだけ効きが良いものは体への負担が大きい場合もあります。

海外ではメジャーな美白成分なのですが、

日本では長い間、ハイドロキノンを化粧品に使うことは禁止されておりまして、

医師による指示があって初めて使うことができる成分でした。

これが2001年の規制緩和により、

化粧品メーカーの責任で化粧品に使うことができるようになりました。

そして、インターネット通販によって

海外のハイドロキノン高配合のスキンケア商品やハイドロキノンクリームを

個人で購入できる環境もあります。

私は皮膚科医の指示のもと使ったことがあるのですが、

それでも取り扱いには注意が必要だと感じました。

これから日焼けやシミなどのケアとして美白に力を入れる方も増えてくる頃かと思います。

ハイドロキノンが含まれた商品を購入時される際や使用時の情報として

頭の片隅に入れておいても損はしないのではないかしら、と思いましたので

今回はハイドロキノンのお話をさせていただこうかと思っております。

敏感肌の方やシミ、美白といった言葉に吸い寄せられると言う方は、

お時間ありましたら覗いていってくださいませ。

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ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素を抑えたり、

メラニン色素を作る細胞を減少させる成分と言われています。

このため、シミ予防だけでなく既に出来てしまったシミにまで効果があります。

シミや美白と言えばビタミンCなどを思い浮かべますが、

よく耳にするのはビタミンCなどの美白ケア成分による効果を1とするならば、

その10倍から100倍もの効果があるのだそう。

 

このように聞けば使ってみようかしら、と思ってしまいますが、

日本で長い間、化粧品などに使うことが禁止されていたのはどうしてだと思いますか?

ハイドロキノンは安定性が悪く、酸化することで出来る成分に強い刺激があるのだそう。

また、長期使用したり、高濃度のものを使用しますと色素細胞に刺激を与え、

肌が白く斑になるケースもあるため禁止されていたようです。

魅力的な効果と副作用の両方を兼ね備えたハイドロキノンは、

現在、化粧品メーカーの責任で化粧品などに使用されています。

 

もちろん、日本人の肌に合うように細心の注意を払った上で商品化されていますが、

使う側の肌質、肌のコンディション、強さ、弱さなどは千差万別です。

お友達が使って良かったらしい、皆の肌にあっているらしい、

と聞いたからと言って自分に合う保証はありませんので、

きちんとメリットとデメリットを知った上で、

パッチテストをしてからの使用をおすすめいたします。

 

私は身体の目立たない場所に使用してみることになり、

しっかりと病院で処方されたものを使用したのですが、

ハイドロキノンを塗った場所だけ肌のトーンが白くなり戻っておりません。

肌が弱いこともあり濃度の低いものを使ったのですが、

それでも刺激を感じたため直ぐに使用をやめましたが、

しばらく経ってから肌の色が抜けたような跡があることに気付きました。

不幸中の幸いにも悪目立ちする程ではなく目に付かない場所だったので

全く気にしてはいないのですが、

ハイドロキノン恐るべしという印象を抱いております。

 

もしも、ハイドロキノンが配合されているものを使用される際には、

体の目立たないところでパッチテストをすること。

かぶれたり、赤みや痒みが出たり、熱っぽさを感じるようであれば、

直ぐに洗い流して使用を中止し、お医者様に相談されることをおすすめします。

そして、お肌にトラブルが起きなかった場合でも保管場所には注意し、

長期間大量に使わないようにすることもトラブルを防ぐ知識のような気が致します。

高濃度のハイドロキノンを長期間大量に使用している状態で

日光を浴びますと色素沈着を引き起こすケースもあるようですので、

UVケアも丁寧に行っておくと良いのではないでしょうか。

 

ハイドロキノンは決して悪い成分ではありませんが、

二つの顔を持っておりますので、

成分のことを知って、自分のお肌の声もよく聴きながら使用してくださいませ。

今回は、お肌の漂白剤、ハイドロキノンという成分のお話でした。

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ワイングラスのどの部分を持ちますか?

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今回は、日本人は間違って覚えていると言われることもある、

ワイングラスの持ち方のお話をと思っております。

ご自分の持ち方や知識を思い返し、セルフチェックにお役立て下さいませ。

その前に、少しだけ。

幸せのレシピ集内ではお作法のお話をさせていただくことがありますが、

お作法は間違っている方を指摘するためのものではありません。

相手に恥ずかしい想いをさせないこともお作法ですし、

大勢の方が間違っているからと言って指摘することが正しいとも限りません。

その一方で、自分がお作法を知らなかったが故に

同席者に恥ずかしい想いをさせることも避けたいですし、

フォーマルな場面ではお作法に則って振舞うことも大切なことです。

単に、正しい、間違いの判断基準にするのではなく、

知っている知識を自分らしく上手に使ってみてくださいませ。

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さて、今回はワイングラスの持ち方ですが、

皆さんは、どの部分を持ちますか?

よく目にするのは、ボウル部分から伸びたステムと呼ばれる脚の部分を持つ持ち方ですが、

この持ち方は、主にワインの味や香りなどを確かめるテイスティングの時に使います。

ステム部分を持つ持ち方も100%間違いという訳ではないのですが、

どのようなシーンでもマナー違反になることがない世界共通の持ち方は、

ワイングラスのボウルの部分を軽く指を添えるようにして持つ持ち方だと言われています。

これがお作法だと言われただけでは記憶に残りにくいかと思いますので、

実用的な視点と歴史的な視点の両方から見てみましょうか。

まずは、実用的な視点ですが、

ワイングラスを手に持って乾杯するときにはワインを高く持ち上げますし、

シチュエーションによってはワイングラスを手に持ったまま移動することもあります。

ワインの脚、細いステム部分を指先で摘まむようにして持っていたのでは

安定感に乏しくワインをこぼしてしまったり、

誰かのお洋服を汚してしまうことも考えられます。

ですから、フォーマルな場面では粗相をする確率が低い、

ワイングラスのボウルを持つ持ち方が世界共通のお作法です。

フォーマルなシーンに限らず、ホームパーティーに招かれた際も、

ワインをこぼしてホスト宅のカーペットやテーブルなどを汚してしまわぬよう、

ボウル部分を持っても良いかと思います。

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そしてもうひとつ、歴史的な視点はこのようなものです。

私たちがレストランなどで手にするワイングラスはシンプルなものが多いかと思い明日が、

古のヨーロッパの上流階級で使用されていたワイングラスは、

ワインの脚、ステム部分に職人の技と熱意が込められた

繊細で豪華な装飾が施されていたのだそう。

ですから、ステム部分を持ちますと、その装飾を壊してしまう可能性があったため

ワイングラスはボウル部分を持つことが常識だったようです。

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自宅でワインを飲むときや、ラフなホームパーティーなどの時は、

世界共通ルールに拘って飲む必要はありませんが、

その場の空気や、ご一緒している方々の様子などを見て、

その場に適した気遣いをもとにグラスの持ち方を使い分けることが出来たなら、

それこそがお作法のような気が致します。

美味しく楽しいお酒を召し上がってくださいませ。

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点字ブロックのメッセージ、あなたはご存知ですか?

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今年に入ってからのことなのですが、

カフェへ入ろうとしたとき、少し先ので白い杖を地面の上で滑らせている女性がおりました。

進む気配はない物の目を閉じたまま辺りを見回しているように見えたため、

声をかけることにしました。

すると、点字ブロックを探しているとのこと。

その場所は人通りが多く点字ブロックの上に自転車が並んでいたり、

大勢の若者たちが点字ブロックの上で待ち合わせをしていたりで、

思うようにブロックを辿ることができずにいらっしゃったようでした。

もちろん、お手伝いさせていただく気でいたのですが、

その女性に、「一番近くにある警告ブロックまで連れて行っていただいても良いでしょうか」

とお願いされ自分の知識不足を感じることとなりました。

わたくし、「点字ブロック」は知っていたのですが

「警告ブロック」という言葉を使ったことがなかったのです。

どのようなブロックなのかを教えていただき、お手伝いをさせていただくことはできましたが、

その後、目的地のカフェで点字ブロックについて改めて調べることにしました。

今回は、点字ブロックのお話を少し。と思っております。

 

普段、私たちが目にしている2種類の黄色い点字ブロック(グレーの場合もあります)には、

それぞれ名前があり、大切な意味がありました。

 

 

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このように突起した線が並んでいる線状ブロックの正式名称は

【誘導ブロック】と呼ぶのだそう。

そして、このブロックがどのような使われ方をしているのかといいますと、

名称からも推測できますように足や杖で突起した線の方向を感じとることで、

進行方向を確認したり、前方の危険を知ったりするのです。

 

 

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そして、もうひとつ。

このように突起した点が並んでいる点状ブロックの正式名称は

【警告ブロック】と呼ぶのだそう。

こちらのブロックがどのような使われ方をしているのかといいますと、

「警告」の名が付いていることからも推測できますように、

危険な場所や注意してほしいことを伝えており「止まれ」の意味があります。

ですから、設置場所を注意深く見てみますと、

階段前や横断歩道前、駅のホームに分岐点や障害物の前、

案内板の前などに設置されています。

 

私が出会った女性は、案内板の前で待ち合わせをされていたようで、

点状のブロックを探していらっしゃいました。

私は彼女とのやり取りを振り返り、

何だか、「今、赤信号なのか青信号か教えて下さい。」と尋ねられて、

「赤信号って何ですか?どのような信号ですか?」と尋ね返すことから始めた。

そのような状況だったような気がして複雑な気持ちになりました。

ですが、彼女のおかげで次からはもう大丈夫、と胸を張って言えます。

点字ブロックは多くの方がご存知だと思うのですが、私と同じように、

「それぞれのブロックがどのように呼ばれていて、どのような意味があるのか。

そう言えば知らずにいたわ」

と言う方もいらっしゃるのではないかしら。と思いシェアさせていただきました。

あなたの知識ボックスに加えていただいたり、

セルフチェックに活用していただけたのなら嬉しいです。

本日もキラッとあなたらしい1日をお過ごしくださいませ。

関連リンク&一部画像をお借りしています。:社会福祉法人 日本盲人会連合

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たまには、季節の節目を感じられる言葉に触れてみるのも乙なものでございます。|小満編

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立夏を過ぎると、さすがに夏めいてくるものですね。

わたくしはライフスタイルが不規則なので、自分だけの時間軸で過ごしていると、うっかり季節を感じそびれてしまうことも。

それは、とてももったいない、と感じているものですから、季節を感じられる言葉や歳時記などにきっかけをもらって、その年の、その時々ならではの時間を自分なりに楽しんでおります。

ただ、全て完璧に頭に入れられるわけもなく……、専ら手帳頼りでございます。

もちろん選ぶのは休日や祝祭日だけでなく、出来るだけ多くの情報が記載されているもの。

その情報の中には月の満ち欠けや、大安、仏滅などを知るための六曜、二十四節気や雑節もあります。

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こちらでは、二十四節気のお話も過去にさせていただいたことがありますので詳細は省略致しますが、ざっくりと簡単に説明しますと、日本には旧暦というものがあります。

旧暦は、月の満ち欠けを1ヶ月として見ていくのですが、月を基準にしてしまいますと季節にズレが生じてしまいます。

ズレが生じる暦を使っていますと、田植えの時期、種まきの時期などに支障がでてきて

死活問題に直結することから、中国から伝わった二十四節気に、雑節というものを組み込んで1年を区分けするようになりました。

春分や夏至、秋分、冬至などが二十四節気です。

ちょうど本日、2017年5月21日~6月4日は小満(しょうまん)と呼ばれる期間に入ります。

手帳やカレンダーで目にされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

せっかくのタイミングですので、小満(しょうまん)の扉の奥を少し覗いてみませんか?

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小満(しょうまん)には、草木や鳥、花や虫、動物、そして人も夏めいて来た太陽の光を浴びることで生命、いのちが満ちていく時期という意味があります。

辺りを見回してみると色とりどりの花が咲き始めていますし、虫や鳥も活発に動き回り、飛び回っていますよね。

農作物も実をつけ始めたり、芽吹いたり、人も活動的になってることに気付くのではないでしょうか。

日本には美しい四季がありますので特段意識をせずとも季節を大切にしているところがありますが、

先人たちは四季を更に細かく丁寧に味わっていた証拠が、今でも残っている「立夏(りっか)」や「小満(しょうまん)」などの言葉たちなのかもしれません。

時々、旧暦に残された言葉の意味を覗いてみると、その時々の陽射しや、風、草木の香りから、より季節の変化を感じとることができるような気がいたします。

そして、それらは、様々な世界へ連れて行ってくれる扉のようなものでもあります。

たまには、こうして季節の節目を感じられる言葉に触れてみるのも乙なものではないでしょうか。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/

天然の行者にんにくで、美味しく体メンテナンスをしてみませんか?

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行者にんにくの旬も残りわずかですね。

年明け頃から店頭に並んでいるため、

随分と旬が長いように感じられるかもしれないのですが、

行者にんにくには、ハウス栽培のものと天然のものがありまして、

年明けから2月頃までに目にするものはハウス栽培のもの。

4月から5月にかけて店頭に並んでいるのもの天然のものです。

行者にんにくはアイヌの人たちが薬草として大切にしていた植物と言われているだけあって、

ころっとしたにんにくよりも栄養価が高く、

疲労回復や滋養、殺菌の効果も高いと言われています。

更に、これらの効果と同時に骨を強くしたり、

血の巡りを良くしたり、免疫力をアップすることから、がんの予防の期待もできるとのこと。

控えめながらも頼りになるパワーフードなのです。

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そもそも、どうして行者にんにくと呼ばれているのか。

植物に関する資料を目にすると、しばしば登場する名があるのですが、

植物学者の牧野富太郎さんが名付け親のようです。

彼は独学で植物の研究をされており「日本の植物学の父」と呼ばれています。

彼が調べたところによりますと、

この山菜は修行僧たちが栄養補給や体温維持の為に食べていたといいます。

本来、仏に仕える身のものたちは、

香りの強いものや精のつくものは口にしてはいけない決まりごとがあったそうなのですが、

厳しい修行を乗り切るための知恵だったようです。

このようなことが由来となり、行者にんにくと名付けたようですね。

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行者にんにくは、春に口にすることができる山菜の一種ですので、

先人たちは春に口にすることで体を目覚めさせて夏に備えたり、

目には見えない不調を整えたりしていたのでしょう。

ただ、この行者にんにくの天然のものは年々少なくなっています。

と言いますのは、行者にんにくは芽が出てから食べごろになるまでに、

5年から7年かかると言われています。

収穫できるまで非常に長い月日を要するのですが、

乱獲されていることもあり、その数が減ってきています。

まだスーパーなどでも目にすることができます。

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ポキッと折りますと、にんにくのような香りがしますが、

にんにくよりも扱いやすい食材ですので、

貴重でパワフルな天然の行者にんにくを旬が終わってしまう前に

天然サプリメントとして美味しく召し上がってみてはいかがでしょうか。

旬のものを口にするということは、

美味しくて楽しいだけではなく体のメンテナンスも兼ねていますので、

上手に取り入れていきたいものですね。

画像出典:https://jp.pinterest.com/

ヒトの本能を侮るなかれ。  

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PCやスマートフォンから出ているブルーライトは、

想像以上に人の目に影響を与えるのだと改めて痛感している今日この頃でございます。

わたくしの相棒とも言えるPCやスマートフォン、タブレットにはブルーライト対策を施し、

時にはブルーライトをカットする眼鏡も併用しているのですが

使用時間が度を越していることもあり、

もうひとつの相棒である目が度々悲鳴をあげます。

ですから、眼科検査を年に数回、受診しているのですけれど、

正直なところ、眼科検査が苦手です。

必要な検査を効率よく行って下さっている事は重々承知しておりますが、

常々思っていることがあるのでございます。

レンズ越しとは言え、どうして人様の前で、あのように目を見開いて、

しかも、シュボッという音にビクつきながら眼球に風を当てられなくてはいけないのでしょう。

普段の生活では、あんなにも目を見開くシチュエーションというものに遭遇することはございません。

「もっとグイッと見開いてください、もっとです、頑張ってください」と言われましても、

私の目の周りの筋肉はそのような動きに慣れておりません。

次にあのシュボッという風の音。

恐怖心を煽る、あの音は本当に必要なのでしょうか。

そして、一番の厄介はあの風でございます。

わたくし、毎回肩をビクッと震わせるだけでなく、

瞼もギュッと閉じてあの風をかわしてしまうのです。

画像撮影も然り。

放たれた光を、それはそれは軽やかな瞼捌きでかわします。

わたくし以上にわたくしの体は危機を感じるのでしょうね、

普段は眠っている防御本能が、ここぞとばかりに本領を発揮するのでございます。

始めは、そのような私の様子を笑っていた検査技師の方も

次第に表情と口調がプロの本気モードにシフトされ、

検査する側も、人が持っている気迫という名のもうひとつの本能が目を覚まし、

獲物化とした私の眼球に狙いを定めます。

先日は、そのような妙な緊張感が続いた後、無事に検査を終えたのですが、

お互いに、ふーっと息を吐き、思わずハイタッチでございました。

近年、ヒト(人間)の本能は鈍くなっていると見聞きすることがございますが、

皆さんは最近、ご自分の強い本能を感じられた瞬間はありましたでしょうか。

わたくし、ヒト(人間)の本能は、“その瞬間”を、

息をひそめて待っているのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

それにしても、わたくしの本能、少しばかり出しどころを間違ってはいないだろうか。

そのようにも感じた、ある日のひとコマでございます。

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