幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

キノコ類は洗う?洗わない?あなたはどちら?

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ハウス栽培や室内での栽培技術が進み年中味わうことができるキノコ類だけれども、

天然ものや露地栽培もののキノコ類の多くは秋に旬を迎える。

年中味わっているにも関わらず、

「秋といえばキノコ」というような気分になってしまうのは、

松茸の存在によるところが大きいのかもしれない。

松茸を堪能するのもいいけれど、久しぶりにキノコをたっぷり食べたくて、

きのこのキッシュかきのこのアヒージョでも、と

目の前の陳列棚に並べられたキノコを種類を欲張り買い物カゴへと入れた。

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ふと、キノコは洗う?洗わない?そう問われたときの事を思い出した。

私は、ある料理人からキノコは出来るだけ洗わずに使う方が良いと聞いてから、

できるだけ洗わずに湿らせたキッチンペーパーで表面を撫でるくらいの状態で調理に使っている。

もちろん、安心・安全が第一であることに変わりはないため、

なめこなどは洗ってから使い、

天然ものや露地栽培のものは色々と気になることも多いため、

塩水の中でシャカシャカと軽く洗っている。

塩水を使って洗う理由は、随分と前に偶然立ち寄った原木椎茸の直売所で、

「原木椎茸を洗うときには、出来るだけ旨みを損なわないよう塩水で洗うと良い」

と手書きのポップを目にしたからだ。

キノコは水を吸収しやすいため、水で洗ってしまうと香りや旨みが落ちると言われている。

流水でジャバジャバ洗っていた時にはあまり気にしていなかったけれど、

できるだけ水を使わずに下処理をするようになってから

キノコの香りや旨みが十分に感じられることを実感したこともあり、

完全に洗わないという訳ではないのだけれど、

どちらかと言えば、私は洗わない派に属するのではないかと思う。

キノコを栽培しているプロの方々も、

洗わずに使うことを推奨する方と洗うことを推奨する方と別れるようだけれど、

キノコによっては洗わずに使うことをおすすめする方が多いようだ。

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キノコ類には、体内の余分な塩分を調節し、

浮腫み、動脈硬化、高血圧などを予防するカリウムも豊富で、

糖質や脂質、たんぱく質をエネルギーに変える為に必要な酵素も含まれている。

更に、たんぱく質や糖質、脂質をエネルギーに変えたり、

アルコール分解を助ける酵素まで含んでいるというのだから、

美味しいものが増え、アルコールの量も増える食欲の秋には、

積極的に摂りたい食材でもある。

食欲の秋もそろそろ本番です。

レスキューフードを上手に使って栄養も旨みも嬉しい効果も、丸ごと美味しく召し上がれ。

皆さんの秋が美味しい秋でありますように☆彡

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雨戸の開け閉め、どうしていますか。

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窓を開けるとビルの狭間から太陽が昇り始めているところだった。

グレーがかった雲に薄っすらと覆われつつも、その隙間から漏れる光は、

どこか甘やかで優しい朝を運んできてくれたかのようにも見えた。

ガラガラガラッ、と近隣のお宅から勢いよく雨戸を開ける音がした。

その音が、「今日も張り切っていきましょ!」

そう言っているように聞こえるくらい勢いが良かったものだから、

甘やかで優しい朝だと思っていた景色が、

一瞬にして、シャキッと背筋が伸びる景色に変わった。

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雨戸は、ガラス戸、ガラス窓の外側に取り付けられている、雨風や寒気を防ぐための戸のこと。

雨戸を取りつけないお宅が増えた時期もあったようだけれども、

雨風や寒気を防ぐだけでなく、防犯効果や防火効果も期待できるとあって、

近年、雨戸を取り付けるお宅やマンションも増えてきているのだとか。

その雨戸は素材が進化し、

形状も、従来の引き戸タイプに加えて、シャッタータイプや折り戸タイプなど豊富な上、

スタイリッシュなデザインのものも増えてきているのだと言う。

我が家はマンション暮らしということもあり雨戸は無いのだけれど、

時々、近隣のお宅から朝、夕に聞こえる

ガラガラガラッという雨戸を開け閉めする音を耳にすると、

太陽と共に、自然と共に過ごしているような気分をお福分けしていただいたような気持ちになることがある。

正直なことを言えば、明け方にベッドに潜り込み、

あと少しで深い眠りにつくかというタイミングでガラガラガラッと聞こえたときばかりは、

複雑な気分にもなるのだけれど。

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そのような事を感じているうちに、

そもそも雨戸は毎日開け閉めするものなのだろうか、という疑問に辿りついた。

子どもの頃のことを思い返してみると、

私の実家では台風の時や雨風が強いとき以外は雨戸を使う習慣はなかったように思う。

だから、ガラガラガラッという音は非日常を意識させられる音でもあった。

だけれども、祖父母の家へ行くと、サザエさんのご家庭のように

毎日、雨戸の開け閉めをしていたようにも思う。

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周りの友人、知人にも尋ねてみたのだけれど、雨戸に関する認識は様々で、

世代によるものとも、地域性によるものとも言い難く、

雨戸には、各ご家庭の考え方や雨戸に求めている用途が

意外にも強く反映されているものなのではないだろうかという答えに至った。

自分自身が「そういうものだ」、「そうして当たり前だ」と思っていることが

自分以外の人にとって同じだとは限らないけれど、

あまり話題に上ることのない地味な存在だとも言える雨戸だけのことはあって、

思うことも、感じることも十人十色なところが面白い。

皆さんのご自宅では雨戸の開け閉めはどうされていますか。

この機会に、ご自分や周りの雨戸の認識に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

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世に飛び出したフレンチトーストよ、胸張っていこ。

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自宅から少し離れた所に、時々、足を運ぶパン屋がある。

入り口の重いドア-を引き開けると、美味しそうなパンの香りと、

真っ直ぐな眼差しでパンを選んでいる先客たちの空気が出迎えてくれる。

シンプルな食パンやバゲットを筆頭に各種フランスパン、

季節のお野菜やお肉を使ったお惣菜パン、

甘い香りがたまらないデザートパンなど、魅力的なパンが所狭しと並べられている。

よほどのパン嫌いでない限り、テンションが上がる空間なのではないだろうかと思う。

逸る気持ちを抑えつつ、トレーとトングを手に端のパンから向き合っていく。

いくつかのパンをトレーに乗せ、デザートゾーンに入ると

優しい卵色に薄っすらと焦げ目がついたフレンチトーストが目に入った。

自宅でも簡単に作れはするのだけれど、

自分以外の誰かが作ってくれるものというのは、

時に、それだけでスペシャルに感じることがある。

その日の私にとって、フレンチトーストがそうだった。

少々調子に乗りすぎたかしら……、と思う程のパンを手に、

私は、すっかりと高くなった空を眺めながら帰路についた。

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私たちがフレンチトーストと呼んでいるものが、

フランス発祥のものではないのだと知った時には軽く驚いたけれど、

祖母ほどの年の差があるフランス人の知人にフレンチトーストが好きだと言ったら、

渋~い顔で、「それは、あまり外で言わない方がいいわ」と言われた時の

不思議な気持ちの方が今でも記憶に残っている。

日本のフレンチトーストといえば、

自宅で簡単に作ることもできるし、プロが作るフレンチトーストも味わい深くて人気だ。

そこにマイナスなイメージは一切ないのだけれど

フランスでは、特にご年配の方と言った方がいいだろうか、

フレンチトーストに対して、あまり良い印象を持っていない方が多いように思う。

というのも、フレンチトーストはフランスではパン・ペルデュと呼ばれており、

この名には、「硬くなって食べられなくなったパン」という意味がある。

この食べられなくなったパンをリメイクしたものがフレンチトーストというわけだ。

ご年配の知人の前で私が発した「フレンチトーストが好き」というのは、

「残り物が好き」という意味にも取れるそうで、

レディーがそのようなことを言ってはいけない、と当時の私は窘められたのだ。

今は魅力的な一品として材料にも拘ったフレンチトーストを目にすることもあるけれど、

果たして、「残り物」「リメイクメニュー」のイメージをどれくらい覆すことができているのか。

今の私の素朴な疑問のひとつ、であったりもする。

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一度知ってしまったら、知らなかったときには戻れない。

私は、フレンチトーストを食べるとき、このフレンチトーストが好きだと発するとき、

ほんの少しだけ罪悪感にも似た気持ちを抱くことがある。

その度に、「お作法に厳しかった知人の呪縛が今の尚」、と愛情を込めて思うことにしている。

自宅で作るときには牛乳の代わりに生クリームを使い、

運よく自宅にあればラム酒とバニラエッセンスを少々加えるレシピがお気に入りだ。

カットしたイチゴをトッピングし、粉砂糖でお化粧を施せば、もう残り物だなんて言わせない。

世にあるフレンチトーストよ、胸張っていこ。

そのような事を思いつつ、パン屋のフレンチトーストを堪能した。

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ニュッと飛び出すニンニクの芯。

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観光地にある、土産物屋通りのような場所を歩いていたときのこと。

あるお店の軒先に、ゴツゴツと貫禄のあるニンニクがザルに入れられて並んでいた。

八百屋で見かけるようなサイズのザルにぎゅっと詰め込まれたニンニクたちは、

その身を少しずつザルから溢れさせながら、

通りを行き交う観光客を眺めているように見えた。

きっと、ニンニク1片が、通常の2~3個分ほどあるのではないだろうかと話しながら、

私たちは、買う気もないのに、そのザルの中を覗き込んだ。

普段であれば、ニンニクを求めているとき以外、目に留まることはそう多くはないというのに、だ。

これも、ある意味、観光地マジックだろうかと思った。

貫禄のあるニンニクたちから随分と離れたところで友人が言った。

「ニンニクの芯って、どうやって取る?」と。

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1片であれば、ニンニクのお尻の部分をカットして真ん中から縦に包丁を入れ、芯を取り除く。

もっと沢山の量を準備しなくてはいけない場合は、

1片ずつニンニクのお尻をカットしてラップに包んで加熱。

温まったところで、ニンニクのとんがり頭の方を親指と人差し指で挟んでグイッと摘まめば、

皮は勝手に剥がれるし、芯もニュッと飛びでるから、一度に取ってしまう。

と答えると、爪楊枝は?と友人。

面倒だから使わない、と私。

どうやら、友人にとっては観光地のお土産物よりも心動かされた出来事だったようで、

帰宅後、芯を取りまくったのであろうニンニク画像が送られてきた。

ざっと見たところ、ニンニク3玉分くらいはあったように思い、

そんなに大量の芯を取り除いて、ニンニクチップでも作るのか尋ねてみた。

友人曰く、1回目で加熱加減とお尻の部分のカット具合のコツを掴み、

2回目で楽しさ知り、3回目は完全に調子に乗ってしまったのだという。

友人のテンションの高さを微笑ましく思ったけれど、

かく言う私も、初めてこの方法を知った時は、あまりの簡単さに感激して、

大量のニンニクチップと、ニンニク醤油、ガーリックオイルを作る羽目になったことを思い出した。

まだニンニクの芯がニュッと飛び出す楽しさとお手軽さ未体験の方は、

一度お試しされてみてはいかがでしょうか。

その際には、感動しても、楽しくても、ニンニクの使い過ぎにご注意あれ。

今日も皆さんの食卓が優しい時間でありますように☆彡

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所変われば品変わる、なのである。

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自分でもびっくりしてしまうくらい大きな音でお腹が鳴った。

時計を見ると午後4時だった。

我が家の夕食は少々遅い時間に始まるため、

この時間が私にとってのティータイムだ。

小腹も空いたこともあり少し甘めの柚子茶を淹れた。

爽やかな柚子の香りと甘いハチミツの香りに癒されながら、

しばしの間、どんよりとした曇り空を眺めながら柚子茶を味わった。

空がどんよりとしていると気分まで何となく沈んでしまうと聞くことがあるけれど、

私は曇り空も嫌いではない。

 

そう言えば、日本のおやつの時間は3時だけれども、

フランスで言うおやつの時間は4時。

これは、フランスのランチタイムが13時頃から始まるため、

おやつの時間も少々ずれ込んでいるのではないかと思う。

もう随分と前の話になるのだけれど、

私が帰国した直後にフランスから友人が訪ねて来てくれたことがあった。

すぐに日本に会いに行くからと言ってくれていたけれど、

そんなに直ぐに現実になることは無いだろうと思っていた私は、

友人の当時の言葉を半分だけ社交辞令に受け止めて帰国した自分に気付いて

複雑な気分になったことがあった。

 

その友人と共に日本のカフェでお茶をしたときのことだ。

おやつの時間には早すぎるという友人を半ば強引にカフェへ連れ込んだ。

ちょっとお洒落な雰囲気のそこで、「どうぞ」と差し出されたメニューとお水。

友人は、お水を指さして、どうしてこれなの?と首を傾げた。

「これ」というのは、日本のカフェなどでよく見かける

フランスのDuralex社のガラス製のグラスのことだった。

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皆さんもよく見かけているグラスでしょうし、

自宅で使っているという方も多いのではないだろうか。

このグラスは、よく手に馴染む上に丈夫で、

さり気なくおしゃれ感を漂わせることができることから日本でも愛用者は多いように思う。

ただ、所変われば品変わる、なのである。

本場フランスでは、その丈夫さから学校の食堂で多用されており、

Duralex社のグラスは誰もが学生時代を思い出すものなのだそう。

そうなると、自宅でこのグラスを使おうと思う人はいないのだとか。

だから、日本ではこれをオシャレだと感じて使っているの?と問われたのだ。

そう聞けば、おしゃれなカフェで、

子どもの頃から慣れ親しんだ学校専用グラスが登場すれば、

そのようなリアクションになっても不思議ではないと納得したことを覚えている。

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我が家にもDuralex社のグラスがあるのだけれど、

友人のこの話を思い出したときに思うことがある。

結局のところ、誰かが用意した「おしゃれ」に乗ることも楽しくて良いのだけれど、

そこに自分のどのような気持ちが、どれくらい乗るのか。

それによって、その後の印象も大きく変わるのではないかと。

人はモノゴトを見たいように見る。

それならば、見たい世界をクリエイトしていくことだってできるはずだと。

今日も、ここへ足を運んで下さる皆さんにとって良き1日となりますように☆彡

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香りを自由に感じられる贅沢。

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日に日に見つけられる秋が増えている今日この頃。

深みのある、秋冬の光景をイメージできるような香りを求めて

デパートのパフュームコーナーを覗いた。

 

もともと香料は、ミイラを殺菌したり保存したり、雑菌の繁殖を防ぐためなどの目的から、

薬品として登場したと言われている。

それが、時代を経る中で、

女性たちの美をサポートする化粧品として使用されるようになった。

古代エジプト時代には既に化粧品が存在したことは有名な話だ。

エジプト、化粧品、とくればクレオパトラだけれども、

彼女のバラに関するエピソードも有名なのではないだろうか。

クレオパトラは、自分の体臭をバラの香りに変えようと試みた人物だと言われている。

そのエピソードの中には、大量のバラを蒸留し、

ローズウォーターとローズオイルを作ったというものがあり、

これが今で言う香水の始まりなのだとか。

私たちにとっては、簡単に手に入れることが出来る

体臭をローズの香りにするサプリメントやキャンディー、

その他様々なプロダクツですが、古代エジプト時代に基盤が作られたようだ。

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この後も、香料は香辛料も含めて化粧品分野や食品分野で発展していくけれど、

発展の過程で発明された人工的な香料のおかげで

香水を大量生産することができるようになる。

すると、これまで限られた人しか纏うことができなかった香水が、

幅広い人たちが纏い楽しむことができる化粧品と変化しはじめたのだ。

現在では自然界に存在しない人工的な香料も作ることができるため、

香りの種類は年々広がりを見せている。

その一方で、天然香料のみを使った天然香水への注目度も上がっており、

人工的な香りを好む方と、天然香料であるアロマの香りを好む方など、

香りも、好みや用途に合わせて選べる時代に入っているように思う。

私自身は人工的な香りをメインに使っていたこともあるけれど、

今では、ほぼ天然の香りがメインになっている。

とは言うものの、人工的な香りを欲することもあり、

あまり自分を縛らずに、その時々の自分の感覚が求める香りを素直に楽しむことにしている。

 

そう言えば、旧約聖書に登場するシバの女王のエピソードに、

シバの女王がソロモン王に、金、銀、財宝と一緒に香料を贈ったというシーンが登場する。

そこに登場した香料が、どのような香りだったのかは、

私の記憶が曖昧なので明記できないけれど、

香辛料といった類の香料ではなく、お香などに使われるような香料だったと記憶している。

金、銀、財宝と並ぶ贈りものとして香料が扱われていた時代があったということを知ると、

香りを自由に選べる環境というのは、

私たちが思う以上に贅沢で素敵なことなのかもしれない。

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香りには好みがあるけれど、誰しも好きな香りはあると思うのです。

香水のような香りには興味はないけれど、

お味噌汁の香りが好き、淹れたてのコーヒーの香りが好き、という場合もあります。

今日は、普段よりも少しだけ意識して、

身の回りにある香りを感じてみるのはいかがでしょう。

小さなハッピーに出会えるかもしれません。

関連記事:http://hinto.hateblo.jp/entry/2016/05/23/080000_1

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エイリアンのお味はいかに!?

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普段は、ほとんど連絡を取ることもないのだけれど、

4、5年に一度ほどだろうか、旅に行く同世代のメンバーがいる。

頻繁に近況報告をしあう程べったりではないのだけれど、

企画が持ち上がればスッと集合できる間柄に、

私自身、思っている以上に助けられているように思う。

久しぶりだけれども近況報告がメインになることはなく、

景色や、お料理、その他、目の前のものごとを共有して盛り上がる辺りも、

そのメンバーらしくて気に入っている。

今年は、皆のテンションとタイミングがピタリと合ったのだろう。

旅へ出ることとなった。

その時、メンバーの一人が、夜の部屋の飲みのお供にと持ってきてくれていた珍味、

それが本日のお話の主役だ。

 

その主役の名は「わらずぼ」。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれないのだけれど、

私は、この「わらずぼ」なるものを初めて目にしたのだ。

その姿が、「えっ!?」と仰け反ってしまうような姿をしており、

これを食べるの?と軽くフリーズした私。

恐る恐るパッケージの裏に視線を落とすと「有明海のエイリアン」という文字と、

「未知の香ばしさを存分に楽しめる」という説明書きに、

久しぶりに得も言われぬ気持ちでいっぱいになった。

 

ご存知ないと言う方の為に、「わらすぼ」がどのようなものなのか

画像でご紹介させていただこうかと思ったのだけれども、

衝撃的な映像になりすぎてもいけないので、ここでは自粛。

 「わらすぼ」はお魚なのですが、

スズキ目ハゼ科に属するハゼの一種で、干潟に生息しているのだそう。

干潟であればどこにでも生息しているのかと思いきや、

有明海にのみ存在している非常に珍しいお魚なのだとか。

ウナギのような細長いボディーは青みがかっており、

その表面の奥にある内臓や血管は透けている。

眼はほとんど見えないくらい退化し、

鋭くて細長い歯は飛び出すように生えており、

この時点で「エイリアン」と呼ばれていることにも頷くことができる。

しかし、その生きた「わらすぼ」よりも、干物にされ、味付け加工を施された「わらずぼ」は

エイリアンと呼ぶべきか、ミイラと呼ぶべきか、

「えっ!?」と仰け反ってしまうような姿だったのだ。

 

美味しいとおすすめされて用意してくれたものだとは言え、躊躇してしまう私たち。

だけれども、こういうものは、こういうタイミングでもなければ口にする機会はない。

そう思ってしまう私は、恐る恐る封を開けて、

味付けされて、かっちかちに水分を飛ばされたそれを真ん中からパキッと割り、

ひと口だけ口に放り込んだ。

残りもひと口サイズに割ってメンバーの口に、半強制的に放り込んだ。

硬くて水分が飛ばされており食べやすいとは言い難いけれど、味は悪くない。

他の食べ物に例えるならば、

大き目の煮干しを甘辛いタレで佃煮にしたものを乾燥させたような、

日本人が好きな味をしていた。

私が出会った「わらすぼ」は味付け済みのものだったけれど、

味付けなしの干物状のものもあり、

こちらは、お酒を振り、軽く炙るなどして熱を加え、

柚子胡椒や七味マヨネーズ、醤油マヨネーズなどを付けて食べるとよいのだそう。

この言葉を使ってよいものか最後まで躊躇したのだけれど、

グロテスクな「わらすぼ」のお顔は、ひれ酒の要領で「わらすぼ酒」にすると、

味わい深いお酒を楽しめるのだとか。

お酒の中からプカリ顔を出す「わらすぼ」なかなかシュールではないか、と思う。

お魚嫌いや佃煮嫌いでなければ、お味に関しては心配ご無用。

もしも、「有明海のエイリアン」に遭遇した際には、

勇気を振り絞って未知なる香ばしさを味わってみてはいかがでしょうか。

関連リンク:

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「ml(ミリリットル)」と「cc (シーシー)」の分量の違いとは?

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国内外の食品や調味料、お酒などを幅広く扱っているお店に、ふらり立ち寄った。

調味料とワインをカゴに入れ、鮮やかなパッケージが目を惹くスイーツコーナーへと向かう。

外国もののスイーツコーナーへ向かっておきながら勝手なのだけれど、甘すぎない程よい甘さを感じられる何かはないかしら、と陳列棚を端から目で追った。

この程よい甘さ加減は日本人の繊細な味覚と技術によって成り立つ味のように思う。

外国では甘いものは分かりやすいくらいに甘く、甘くないものは分かりやすいくらいに甘くない、というものが多い。

YES、NOがハッキリしている国民性は、味にも少なからず影響しているのかもしれない。

海外暮らしをしていたとき、日本から送ってもらった絶妙な甘さが素晴らしいスイーツを知人にお出ししたことがある。

日本のお菓子は、甘いのか、甘くないのか、よく分からない味なのねと言われ、味覚の繊細さは日本人の宝と言っても過言ではない、と思った。

そのようなことを思い出しながら陳列棚を眺めていて手が伸びたのはマシュマロだった。

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そのまま食べても、BBQの時に炙って食べても美味しいけれど、マシュマロと牛乳をお鍋に入れて中火で温めながらマシュマロを溶かし、泡立て器でシャカシャカと泡立てて、粗熱を取ったものを冷やし固めるだけのマシュマロムースもいい。

サッパリ目を好むか濃い目を好むかで分量は調節すれば良いのだけれど、私はマシュマロ100gに対して牛乳を50mlほど使っている。

よく見かけるレシピは250ml~300mlだろうか。

私は、ふわふわよりも、しっかり目でリッチな食感に仕上げたいため、牛乳の代わりに生クリームを使い、この時季は、裏ごしした南瓜とクリームチーズも加えて秋を味わうのも気に入っている。

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そう言えば、このようなレシピを目にした時、「250ml(ミリリットル)」や「250cc(シーシー)」という表記を目にし、自宅で使っている計量カップと表記が異なっており躊躇することはないだろうか。

ml(ミリリットル)は、1000分の1リットルで、1キログラム=1リットルという水の体積をもとに作られた、体積から液体の量を表現した単位。

一方、のcc(シーシー)は、キュービックセンチメートルの略で、一辺が1cmの立方体の体積をもとに作られた、空間から液体の量を表現した単位で、表現方法は異なるけれど、液体の量は全く同じなのである。

手書きの場合、人によっては数字なのか単位なのか判断できないようなcc(シーシー)を書く方もいるため、正式な書面に使用される単位はml(ミリリットル)が多いのだとか。

書き記す際にはml(ミリリットル)を使用した方が情報を正しく伝えることができ、情報を確認する際にはml(ミリリットル)もcc(シーシー)も同じ。

と覚えておくと躊躇することもなくなるのではないだろうか。

レシピや食品、飲料に記載されている単位を目にした際には、ちらり、思い出していただけましたら幸いです。

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低血糖を通して、血糖値というものをおさらいしてみませんか。

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入道雲がモクモクと空を覆っていた頃、

「低血糖になりがちで鞄の中やデスクの引き出しに甘いものを欠かせない」

という話を幾度か耳にしたのです。

幸せのレシピ集の中で様々な視点から血糖値というものに触れておりますが、

その多くが高血糖にフォーカスしたものです。

血糖値には正常値と呼ばれる数値の幅があり、

それよりも高い場合が高血糖ですが、当然、その逆である低血糖という状態もあります。

どうしても、糖尿病などを心配し高血糖を防ぐためのことに意識が向かいがちになりますが、

血糖値が低い状態にも注意が必要です。

私たちの体内では、日々、血糖値が上下しておりまして、

低血糖の原因が高血糖だったということもありますし、

高血糖を意識するあまり、低血糖の症状を引きこしてしまうこともあります。

何ごともバランスが大切なのだと思うのですが、

バランスを取るにも、それぞれを知っていなくてはバランスの取りようがありません。

そこで今回は、低血糖という視点で血糖値を見てみたいと思っております。

普段、体調などに問題がない方で、

血糖の値を左右するようなお薬を服用していない状態でのお話です。

お時間がありましたら、柊希の脳内整理にお付き合いいただきつつ、

あなたの暮らしの中で、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。

 

低血糖とは、血糖値が正常値よりも低くなった状態のことを指します。

ですが、日常生活の中では自分の血糖が、

どのような状態なのかということは分かりませんよね。

自分の血糖値が下がっていることをどのようにして感じ取るのか。

まずは、その辺りからおさらいを。

 

低血糖というのは、脳のガソリンと言われているブドウ糖が、

血液中に不足している状態のことです。

脳のガソリンが不足するわけですから、体は脳を休ませようとして眠くなります。

脳がお休みモードに切り替わろうとしますので、

手が震えたり、集中力がきれたり、やる気がなくなったり、

何となくイライラしてしまったり、空腹感が増すなど様々な症状が体に表れます。

これは一般的に多く表れる症状の一部で、

症状の現れ方はや度合いも人それぞれですので、気付く人、気付かな人もいるかと思います。

私の場合は非常に分かりやすく空腹感に手の震えがセットで現れます。

このような症状は体からのお知らせ機能のようなものなので、

慌てる必要はないのですが、知っておくと体に変な負担をかけずに済みます。

 

「変な負担」と言いますのは、

このような症状が表れたら、人は「あー、お腹が空いた。何か食べよう。」と思い、

食事や間食という形で何かしらを口にすると思うのです。

ですが、急に糖分や糖質を多く含む食品を大量に口にしますと、

血糖値を急上昇させてしまうことになります。

低血糖は回避できますが、体は、急上昇してしまった血糖値を早急に下げるべく、

今度はインスリンを分泌します。

こうなってしまっては、私たちの体内では血糖値が激しく上下し、負担になってしまうのです。

この激しい上下の繰り返しが日常化してしまいますと、

体の機能が正常に働かなくなり、インスリンの適量分泌ができず、

常に「低血糖」という状態を招きかねません。

ですから、このような時には、キャンディーをひと粒だけ、チョコレートをひと欠片だけ、

お砂糖やハチミツを少しだけ飲み物に入れる、

このような感じで、ほんの少しだけ体に糖分を入れて血糖を安定させるとよいかと思います。

本格的な間食やお食事は、それからでも十分間に合います。

血糖値という視点からだけではなく、

栄養が過度に摂取されることも防ぐことができますので、

自然と胃腸を労わったり、ダイエットにも繋がります。

自分の血糖値が下がってきたときの体のサインに気付くことができれば、

美容と健康の広範囲をカバーできるという仕組みでもあります。

 

高血糖と低血糖は別ものであるように感じてしまうことがありますが、

密接に繋がり関わっているものです。

関係性を知ってみると、暮らしの中の様々なシーンで

自分の体に対する、ちょっとした気遣いができるのではないでしょうか。

笑うのも、泣くのも、楽しむのも、頑張るのも、健やかな身体があってこそ。

今日も、身体にちょっぴり良いこと、してみませんか。

いつも、柊希の脳内整理にお付き合いいただきまして、ありがとうございます☆彡

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蚊には、はんなり気絶大作戦をお試しあれ。

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カフェのテラス席でひと息ついていたのだけれど、足首辺りがむず痒い気がした。

誰も私のことなど見ていないと分かってはいるのだけれど、

目立たぬように、さり気なく、足首のむず痒い辺りに触れてみた。

案の定、皮膚がぷっくりと膨れ上がっており、蚊に刺されたのだと分かった。

ハンドメイドのアロマスプレーの効果なのか、自宅で蚊に刺されることは無いのだけれど、

一歩外にでれば蚊の餌食になってしまうようで、

お化粧ポーチの中にはスティックタイプの虫刺され薬を忍ばせている。

時々、どうしてそんなものを持ち歩いているの!?と驚かれることがあるけれど、

持ち歩かなくてはいけないくらい蚊に狙われるのだから仕方ない。

ジューススタンドのような扱いはまっぴらだと思っている私の気持ちは、

いつになったら蚊に届くのか……、そのようなくだらないことを思いながら、

冷たいマスカットティーを吸い上げた。

しかし、痒みから上手く気持ちを逸らすことができず、

勢いよく掻きむしってしまいたい衝動に駆られたけれど、

グッと堪えて虫刺され薬を、さり気なく足首付近にひと塗りした。

ほのかに香るメントールと、その冷感に痒みがスーッと引いていく。

 

再びマスカットティーに手を伸ばした、その時だ。

「ブゥーン」という音が耳のすぐそばを横切った。

もうこれ以上、蚊に刺されるのも痒みに耐えるのも嫌だ。

平静を装いつつ全神経を蚊の気配に集中させた。

両の手のひらをパンッと合わせれば私の勝利なのだけれど、

ふと、生け花の先生の仕草が脳裏を過ぎった。

 

先生は手のひらを卵を収めるようなイメージで丸めてドームを作ると、

その手で作ったドームを蚊にかぶせたのだ。

こうすると、目には見えない空気の壁でダメージを受けるのか、蚊が気絶するのだという。

先生は、気絶した蚊を素早くティッシュで包み、そっと脇に置くと、

何ごともなかったかのように目の前の花を生け始めた。

当時の私にとって、その先生の仕草はとても斬新で印象ぶかく、

お稽古終わりに、生け花のことではなく、その仕草のことについて話した記憶がある。

先生は、「生け花の最中には花器や兼山、ハサミや花、お水など、様々な道具があるから、

両手でパンッとやってしまうと危険でしょ。それに、蚊で手が汚れるのも嫌でしょう」と。

そして、「蚊を退治しようとしている時の顔って、

人様に見せられないような顔をしているものなのよ」と笑った。

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「ブゥーン」と今にも消え入りそうな音と共に視界の端を飛ぶ蚊の姿を捉えた私は、

手の平を丸め、手のひらドームをスッと近寄ってきた蚊にかぶせた。

用意していた紙ナプキンで気絶している蚊をテーブルから掬い上げ、クルクルッと筒状に丸めた。

もう、蚊が忍び寄る季節は過ぎてしまったけれど、

両手でパンッとするのはちょっと……、

というようなシチュエーションに忍び寄る蚊がおりましたら、はんなり気絶大作戦をお試しあれ。

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