幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

部屋の隅に転がる釘とエトセトラ。

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いつだっただろうか。

テレビ番組だったのか、紙面で目にしたのか忘れてしまったけれど、

日本の木造建築の技術に魅せられた外国人の方が、歴史的な木造建築物の細部を挙げながら、

日本の建築技術の素晴らしさを熱く語っている様子を目にしたことがある。

私は、そのマニアックな着眼点を面白いと感じ、彼が自由に感じ語る、日本の素晴らしい技術を外国の方の視点を借りて数多く知ることができた。

その中で彼は特に、木材に凹凸を作り、それをはめ込んで組み立てる建築法や、

機械を使わずに職人の技術だけで作られる、その完璧な凹凸を魔法みたいだと大絶賛していた。

この技術は、家具や雑貨などにも使われているため、日本人にとっては知らぬ間にお世話になっている技術だけれど、

確かに、釘を使わないこの手法は、職人技術だけではなく、

木材の性質や知識、その土地の気候を熟知しておかなくてはいけないため、

私も改めて、素晴らしい技術だと思った。

正しい年代は記憶していないのだけれども、確か、鎌倉時代にこの凹凸をはめ込む建築法に、

釘を合わせ使うことで、より強度を上げるようになったのだと、観光で訪れた、何処ぞのお城で知った記憶がある。

念には念を、という日本人らしい慎重な仕事っぷりである。

そして、この日本人らしい慎重で丁寧な仕事っぷりが、「釘を刺す」という言葉の語源だという。

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日本語を勉強している外国人の知人に「釘を刺す」とはどのような意味かと尋ねられたことがある。

知人は必ず、直訳と言い回された本当の意味を尋ねてくるため、

正直なところ、毎回その両方を辞書を引きつつ説明することを厄介だと感じることもあったのだけれど、

「釘を刺す」という言葉の直訳を伝えたときに、日本人にしては物騒な物言いだと言っていたのが印象的だった。

当時の私には、この建築技術の変化に関する知識が無かったため、言葉の意味を伝えることしかできなかったけれど、

「念には念を」という日本人らしい仕事っぷりが背景にあるのだと説明できたなら、

知人の、日本のことを知りたいいう知識欲を、もっと満たしてあげられたのではないだろうかと、今更ながら思ったりもする。

そして、「教えてあげる」ということは、「教えてもらうこと」だとも。

そのようなことを思い出しながら、部屋の片隅に落ちていた釘を拾い上げたのだけれども、

果たしてあの釘は、何の釘なのだろうか。どこに使われていた釘だろうか。

釘が一本抜けたくらいでは大差ないだろうと、日本技術を信頼した日。

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靴磨きとコミュニケーション。

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大切に履いている靴をメンテナンスしていただこうと思い、店舗へ足を運んだ。

お店の外からチラリと中をのぞくと、時々お世話になるベテランスタッフがいることが分かり、扉を押し開けて中に入った。

泊りがけの予定が無い限り、同じ靴を連続で履くことは少ないため、靴が大きく傷むようなことはないのだけれど、

時々、メンテナンスをプロにお願いしておくと、靴がより自分の足に馴染むようになり、

履き心地の良さが増すように感じるため、気が向いたときに、少しずつお願いすることにしている。

その日は、お茶をいただきつつ仕上がりを待っていたのだけれど、他のお客さんが居なかったからだろう。

ベテランスタッフが、靴磨きは女性のスキンケアやメイクと同じだと話し始めた。

ブラシや汚れを落とすリムーバーを使って、靴の表面に付いた汚れを取り除くのは、クレンジングや洗顔と同じだと。

そして、次に塗り広げる靴の栄養クリームは、素肌がさらけ出された状態でつける化粧水や乳液、美容液や、クリームといった、水分補給と保湿を担うもの。

靴は外出時に履くものだから、艶出しのワックスで肌表面を仕上げるのだけれど、

これは、女性がファンデーションを付けるようなものだと続けた。

靴のお手入れを面倒だと感じる人が多く、お手入れを一度もしないまま履き潰される靴が多いけれど、どのような靴も女性のスキンケアやメイクの手順でお手入れをするだけで、

履き心地の良さが増し、劣化を抑えることができると言う。

ビジネスシーンなどでは、履いている靴をみれば、その人がどのような人なのか分かると言うけれど、

日々、靴と向き合っている方から見ると、その人がどのような人なのかとい言うだけでなく、

ライフスタイルや性格、自分自身をどう扱っているのかといったことまで、見えてくるというのだ。

高価な靴を履いているから良いというような安易な視点ではなく、

靴が自分の主人がどのような人なのかを語ってくるのだと、そのベテランスタッフの方は言った。

そして、更に続けたのだ。

もし、大切な人の靴に触れる機会があったらなら、自分でスキンケアやメイクをするような気持ちで、手順で、その靴を磨いてあげてごらん、と。

くたびれた靴が、きれいになって生き返るだけではなく、

その靴を履いている人が、毎日、どのような気持ちで頑張っているのか、

疲れているのか、元気なのか、何かしら感じ取ることができると思うと、はにかんだような笑顔で。

きっと、この方は毎日、多くの靴と静かに言葉を交わし、持ち主の気持ちにも寄り添っているのだろうと思いながら、

ピカピカになった靴と素敵なお話を手に、お店を後にした。

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機会がありましたら、大切な方の靴を磨いてみてはいかがでしょうか。

喧嘩の仲直りのきっかけに靴を磨くというのも、

見えていなかった何かが見える機会になるのかもしれません。

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手放す筆と“いろは歌”。

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ずっと手放せずにいた筆がある。

今は亡き書道の恩師にいただいた筆のうちの1本で、随分と長い間、私の身に起きた様々を手助けしてくれた1本である。

私の癖や、その時々の気分を汲み取ることが上手な筆なのだけれど、

私もこの筆だけは、その日の筆のコンディションを感じ取ることができていたように思っている。

お手入れは続けていたけれど随分と古くなってしまい、もう第一線で活躍できる状態ではなくなり、

今では、文机の引き出しの奥で、お守り代わりのような役目を担うようになっていた。

もう使うことはできないと分かっているにも関わらず、

何度断捨離をしても、これだけは引き出しの中に戻していたのだけれど、

先日、「もういいかな、あの筆」と思えるタイミングがやってきた。

多分、この筆を通して感じてきたことや経験が、全て私の中に溶けきったのだろうと思った。

この筆を眺めなくてもすぐに思い出せるくらいに、活かすことができるくらいに。

この筆には随分と長い間、私の子守りをさせてしまったけれど、ようやく卒業である。

大人になると、節目と言うものが曖昧になってくるため、

久しぶりに自分の身に訪れた“卒業”という瞬間に、軽やかさと背筋が伸びる想いがした。

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そのような清々しさを感じながら年末の断捨離を続けていると、

イギリスの小学校へ、異文化交流授業というような名目で書道の特別課外授業をしに行っていたときに使っていた「いろは歌」の資料が出てきた。

小学校側から頂戴したお題は、日本の古い文化を学びながら、日本の文字で自分の名前や、

家族の名前を書けるようになるような授業を。というハードルが高すぎるもので、

最終的に、いろは歌を題材に選んだのではなかっただろうか、と記憶している。

書道で、かな文字を練習する際に使うことが多い「いろは歌」。

『いろはにほへと、ちりぬるを~』という出だしで始まるアレである。

同じ文字を重複させることなく綴られているこの歌には、きちんとした意味がある歌なのだけれど、

よく考えてみれば、そう簡単に作ることができるようなものではなく、貴重な作品であるように思う。

そして、このような作品を作り上げた人が確かに存在したはずなのだけれど、

この作者に関しては諸説あり、正式な作者というものは現時点では存在していない(判明していない)。

しかし、「弘法にも筆の誤り/弘法も筆の誤り」でお馴染みの弘法大師(空海)ではないかと言う説を多く目にするように思う。

私自身は、様々なジャンル・カテゴリーで彼のエピソードに触れる度、

彼ならば、このような言葉遊びを楽しみそうな気がしており、

弘法大師(空海)であって欲しいという気持ちも無きにしも非ずである。

私たちが使っている現代仮名遣いで、いろは歌を記述すると、文字が重複してしまうため、

私たちは「あいうえお」を使ってかな文字を覚えているけれど、

景色が見える「いろは歌」には風情を感じるなと思ったりもして。

まぁ、これは、隣の芝生は青く見えるものということなのだけれど。

そのようなことを思いながら進めた断捨離、今回は思いのほか捗り満足である。

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洗剤選びの視点のひとつに。

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近頃、年賀状の作成依頼に関する広告が、度々ポストに投函されている。

ハロウィンが終わり、街中は一気にクリスマスモードに変わったけれど、

大人たちの目の前には年末年始のあれやこれやが、チラリチラリと顔を出し始めたように思う。

年賀状も気が早い話ではなくなりつつあり、今年はどこにお願いしようかしらと広告に目を通してみるも、

データ管理が既に済んでいる、いつもの業者へお願いしようと、そこまでは決めた週末である。

しかし、毎年のことながら、ここから先がなかなか進まない。

そして、“今年こそは、今年こそは”と呪文のように唱えるのも、毎年恒例になってしまっている。

そのような中、友人から大掃除の話題が飛び出し、使用する洗剤の話になったのだけれど、

どうしてセスキ炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ソーダ(以下、セスキ)は使っていないのか、尋ねられ、

色々と試す割に、セスキの話は出てこないよね、と指摘された。

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私が使用していない理由は、商品に問題があるのではなく、

単に私の肌(アトピーやアレルギー等がある敏感肌)には刺激が強いと感じるというのが理由だ。

特に人体に悪影響がある成分ではなく、お掃除には重宝する成分であり、愛用者が多いことも頷ける。

そして、同じような肌体質の方であっても、大丈夫な場合もあるため、

あえて、触れる必要はないと思い、特段触れることなく過ごしていただけだったのだ。

友人にそう話をしたところ、自分の肌にも刺激が強いのかもと思うような心当たりがあると友人は言った。

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時々、こちらでもpH(ペーハー/ピーエイチ)のお話に触れることがある。

何かしらの成分が溶けた状態の液体の性質を区別するときに、

酸性、中性、アルカリ性という言葉が使われるけれど、

これを数値で表すときにpHという単位が使われる。

洗剤やスキンケア商品などで目にするあれだ。

私たちの肌は、このpHが4.5から6くらいの弱酸性と言われており、限りなく中性に近い酸性で、

図にすると『酸性0←←←(肌4.5から6)←中性→→→→→アルカリ性14』このようなイメージとなる。

私たちの皮膚は、この数値が10を超えた辺りから表面の角質が少しずつ溶けはじめ、

12、13を超える辺りから、しっかりと溶けるのだそう。

刺激が強い洗剤などが指先に着くと、皮膚の表面が溶けはじめてヌルヌルする、あの感覚だ。

セスキは、刺激が強いわけでは無いものの、pHが10近くはあると言われているので、

素手で連続使用したり、長時間触れていたりすると、

大事には至らないものの、肌がカサついたり、荒れることもあるのだ。

もともと皮膚が弱い方であれば、このカサつきを敏感に感じ取っている方もいらっしゃるかと。

このような性質をもった成分なので、肌が弱い方やカサつきや肌荒れを感じる場合や、

それを防ぎたい場合は、手袋を着用すれば済む話なので、大げさに考える必要は全くないのだけれど、

ワタクシ、できれば素手でお掃除してしまいたいと言えばよいのだろうか。

いや、単にスボラなため、セスキの汚れ落ちは魅力的なのだけれど、使用していないというわけだ。

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肌が弱い方の中には、衣類用の洗剤の中にも“使える洗剤”、“使えない洗剤”がある、という方がいらっしゃるけれど、

洗剤のpH(ペーハー/ピーエイチ)が、酸性、中性、アルカリ性のどのレベルの洗剤なのかで判断するのもひとつの手であるように思う。

衣類の繊維の奥に残っている洗剤が素肌に触れたり、汗で溶け出して皮膚に触れるなどして、

肌のたんぱく質を溶かしてしまわない性質のものを選ぶと、肌荒れを軽減できる場合もあるからだ。

セスキの汚れ落ちには、私も魅力を感じているので、

ゴム手袋を用意した上で、短期集中型の大掃除に久しぶりに使ってみようかしらと思ったこの頃である。

何かしらのヒントや閃きの種にしていただけましたら幸いです。

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タイツやストッキングにできた、その横線は本当に伝線!?修復できる横線もある。

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キッチンの床を冷たいと感じる季節になった。

はーっと息を吐いてみたけれど、吐く息が白くなるのは、もう少しだけ先のようだ。

キッチンを出来るだけシンプルに保ちたくて撤去したキッチンマットだけれど、

これからの時季は決まって、再投入に気持ちが揺らぐ。

今年も恒例の揺らぎを感じつつ、最終的にはシンプルさを取ってしまうのだろう。

そのようなことを思いながら朝食の支度をすすめる傍ら、マグカップに注いだレモン白湯を口に運び、

その温かさが、じんわりと体に染み渡るのを感じる朝のひとコマだ。

こうして文字に起こしてみると、何となく時がゆっくり流れているように映るけれど、

実際は、30秒、1分が勝負!という日も少なくはなく、女性の脳は、本当にマルチタスクだと思う。

そして、世の女性たちよ、今夜は昨日よりも1分でもいいから早くベッドに潜り込もうではないか!

と第三者目線で自分自身に投げかけてみたりする。

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初っ端から話が逸れまくりだけれど、

キッチンの床を冷たいと感じる季節だと感じるようになった頃から、

街中の女性たちの足元が少しずつ秋冬仕様にシフトし始めた。

店頭をのぞけば、素敵な色合いのタイツがずらりと並んでいる。

少しだけ我慢をして秋の装いを取り入れていた足元ではなく、実用性を伴った足元である。

先日、一緒にお茶をした女性も既に秋らしい素敵な色をしたタイツを穿いていた。

素敵な色だと伝えると、実はさっき伝線してしまったから取り急ぎ、コンビニかどこかで替えを調達したいのだと言った。

近くに替えを購入できそうな所が見つからなかったため、

ひと目に付かない場所で、どの程度の伝線なのか見せてもらったのだけれど、

知人が言う伝線は、“伝線”ではなく“引きつれ”のように見えた。

“伝線”というのは、小さな穴のようなものをきっかけに線が入ったもので、修復は不可能である。

一方の“ひきつれ”は、伝線にあるような穴は見当たらず、線だけが入った状態で修復は可能なのだ。

知人のそれは、5cmから7cmほどの目立つ横線が入っていたため、

伝線してしまったと焦る気持ちは十分理解できたのだけれど、穴は見当たらなかったため、

ひとまず化粧室へ行き、タイツを脱いでもらうことにした。

そして、生地の裏側に手を入れて、“引きつれ”の横線に対して垂直になるように指の腹をあて、捩じれた横線を元に戻すような、ほぐすようなイメージで、

ゆっくりと優しく横線と、その周りの生地を擦りながら生地を軽く伸ばしていく。

この時に、慌てたり焦ったりすれば、爪の先や、ささくれなどでタイツを伝線させてしまうこともあるため、“ゆっくりと優しく”がポイント。

 “引きつれ”であれば、これをすれば横線はすぐに消すことができる。

これは、タイツだけではなくストッキングでも応用可能。

知人の素敵なタイツは、この方法ですぐに元に戻り、笑顔も復活した。

これから出番が増えるタイツに横線が現れた際には、

買い替える前に、処分してしまう前に、一度お試ししてみてはいかがでしょう。

何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。

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コッペパンの前で声を荒らげて。

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コッペパンの専門店へ行った。

数ある具材の中から何を選ぼうかとワクワクしながら列の最後尾に並んだ。

すると、目の前に並んでいる2人組の女性の1人が、怒りを爆発させていた。

私は、彼女たちの真後ろに並んではいたものの、

前を向いたままで発せられている女性の怒り声は、周りの雑音に掻き消されていたこともあり、

コッペパンの具材選びに集中していた。

しかし、その声は次第に音量を上げていき、時折、近くを通る人たちからの小さな注目を浴び始めた。

一緒にいた愚痴聞き係りの女性は、周りに視線に気を配りつつ困惑しているようにも見えたけれど、

すぐに、怒り爆発中の彼女の方へと体を向け直した。

そして。何度か同調するような相槌を打ったあと、「まぁ、まぁ、声を荒らげるのもその辺にして、今日はどれにする?」と、

話題を変えながらカウンター越しの壁に掲げられているメニュー表を、少しオーバーにも見える動作で指さした。

つい、私まで女性の指の動きにつられてメニューへと視線が流れてしまったものだから、猫騙しのようだと思った。

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一方、怒りを爆発させていた女性は、口を噤んだと思ったら、「今の、“ら”が一つ多くなかった?」と言って笑った。

正しくは、荒らげる(あららげる)なのだけれど、近年、荒らげる(あらげる)と言う人が増えていると耳にしたことがある。

同じ音を続けて発することを、発音し難いと感じるうちに、間違いである“荒らげる(あらげる)”と言う人が増えたのか、

その辺りはリサーチ不足で私には分からないのだけれど、確かに、荒らげる(あらげる)と言う人が増えているように感じることがある。

私は、過去に“荒らげる(あららげる)”というフリガナを何度も確認するという、

妙な機会に恵まれたことがあり、誤読せずに済んでいるのだけれど、

それが無ければ、私ももしかしたら今頃は……。と思ったりもする。

言い難い発音も慣れてしまえば、その言い難さが逆に癖になることもある。

もし、いつの間にか自分でも気が付かないうちに“荒らげる(あらげる)”という読み方を口が選んでしまっていたならば、

この機会に“荒らげる(あららげる)”に軌道修正してみてはいかがでしょう。

そうそう、その女性たちは順番待ちの間、スマートフォンで“荒らげる(あららげる)”の真相を確かめていた。

そして、ふと我に返ったのだろう。

声を荒らげていた女性が、大きな声を出してごめんねと、もう一人の女性に恥ずかしそうに告げていた。

きっと、美味しいコッペパンを食べれば、あの怒りも少しは収まるのではないだろうかと、

背後からお節介なことを思ったランチ時である。

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米油(こめあぶら)とは?

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ここ数年、揚げ物専用に使っている油を見直したくて数種類の油を使ってみた。

頻繁に揚げ物をするわけではないのだから、ある程度の条件を満たしていれば良いと思っていたのだけれど、

自宅で使う基本的な調味料は、塵も積もれば……だと改めて感じたことがきっかけで、揚げ物専用に使う油のジプシー生活が始まった。

真っ先に浮かんだのは、こちらでも時々触れる機会がある、

常用オイルに、揚げ物にと幅広い調理に使うことができるグレープシードオイだったのだけれど、

残念ながら我が家では、体質との兼ね合いから使い続けることができないため、

常用オイルにはオリーブオイルを、揚げ物にはその時々の条件に見合う様々なものを使っていた。

そのような中、改めて米油(こめあぶら/こめゆ)の良さを知る機会があり、しばらくは、米油で様子を見ることにした。

私以外にも、米油にご興味ある方もいらっしゃるかもしれないため、今回は米油のお話を少し。

ワタクシ柊希の脳内整理も兼ねさせていただきますが、米油のことを知ってみたいという方は、

温かいお飲み物でも召し上がりつつ、お付き合い下さいませ。

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そもそも、米油は何からできていると思いますか。

ワタクシ、純粋に白米からだと思っていたのですが、米ぬかから作られている油なのだそう。

玄米の表面を覆っている部分が米ぬかですが、ここには巷でも注目されている玄米の栄養素が、たっぷりと含まれています。

例えば、悪玉コレステロール値を低下させると言われているオレイン酸や、

血管の健康を維持するために必要だけれども、体内では作ることができないリノール酸。

他にも細胞が錆びてしまわないようにメンテナンスしてくれる成分や、

シミやシワの緩和、美白などを促すアンチエイジング効果がある成分などと、

体の土台に欠かすことができない栄養素ばかりです。

玄米の栄養や、ぬか漬けの栄養には興味があるけれど、味が合わないという方にも、

米油は、嬉しい油であるようにも思います。

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気になるお味は、グレープシードオイル同様に、良い意味で特徴が無いため、

和食、洋食、中華などメニューを選びませんし、

炒めたり、焼いたり、揚げたり、ドレッシングに使ったりと調理方法も選ばないため、

常用オイルとして使うことができますので、

ご家族の健康を気遣って通常オイルを米油に変更しても、気付かれることは少ないかと思います。

更に、私が気にいった点は、米油は抗酸化成分が多く含まれているからなのか、酸化に強いようで、

揚げ物をしても油臭さがなく、食材もカラッと揚げることができます。

油切れがよくない油ですと、食材の水分で揚げ油の表面に泡が立ってしまうことがありますが、

泡が立つことがないところを見ると、米油は油切れも良いと感じます。

油は、一度に摂取する量や使用する量が少ないため気にしないという方も多いのですが、

少量でも毎日使う油だから拘ってみようかしらと思っている方は、米油も候補の1つにしてみてはいかがでしょうか。

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使いどころに困っている手ぬぐいは、災害時の備蓄品の中に忍ばせてみてはおかがでしょう。

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ふらりと立ち寄った雑貨店の一角に、和モダン柄が素敵な手ぬぐいが並んでいた。

古臭いものだというイメージを抱く方も、まだまだいらっしゃると聞くけれど、

その使い勝手の良さや、用途の幅広さが改めて見直され、

素敵なデザインをまとって現代人の生活の中に帰ってきたような、一品のひとつではないかと思う。

このような話題に触れている私も、以前は粗品などで頂いても、

上手く使いこなすことができず、随分と無駄にしてしまったように思う。

そのような中、とても素敵な和モダン柄の手ぬぐいを贈り物で頂いた。

はじめは、その素敵な柄を時々眺めて楽しむに留まっていたのだけれど、

その後、手ぬぐいについて知る機会が幾度かあり、少しずつではあるのだけれど、以前ほど無駄にすることが減ってきているように思う。

今回は、粗品などでいただくこともある“手ぬぐい”のお話をと思っております。

ご興味ありましたら、少しだけお付き合い下さいませ。

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新しい手ぬぐいは、糊でコーティングしてあるので、はじめはハリ感を感じるものですが、

一度洗ってみますと、その優しい肌触りと吸水性、速乾性を感じられるのではないかと思います。

そして、手ぬぐいは、どれも同じだと思いがちなのですが、

使用されている糸の太さによって、肌触りが大きく変わります。

細いものは繊細な肌触りですので、肌を拭くのにも向いていますし、

浴室内でボディータオルとして使う際には、キメが細かい泡を作ることができます。

直ぐに乾きますので、旅行や出張のお供にも重宝します。

一方の太い糸で織られた手ぬぐいは、多少雑に扱っても丈夫で、吸水力もありますので、

キッチンなどで使用すると想像以上に使い勝手の良さを実感できるかと思います。

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しかし、わざわざ手ぬぐいを買って使うまでには至らず、粗品の手ぬぐいを持て余してしまっているのであれば、

災害時に使用する備品として保管しておいてはいかがでしょうか。

まずは、一度お洗濯をして、すぐに使うことができる状態にし、ジップロックなどに、まとめ入れておきます。

そして、どのようなことに使うことができるのかといいますと、

タオルのような用途で幅広く使うことができます。

洗いたいときには少量の水で洗うことができ、直ぐに乾くため、何かと重宝します。

縦長の形状を利用し、ホコリを吸い込まないようにマスク代わりに使うこともできますし、

体を温めたり、冷やしたりしなくてはいけないシチュエーションの時には、

直接肌に乗せることができない氷やカイロを包むこともできます。

そして、よく言われているのは、手ぬぐいは両端を縫っていないため、簡単に切り裂くことができますので、

数本に切り裂いたものを簡易包帯として、または、結び繋げて紐として使うこともできるというもの。

もちろん、それぞれの用途のために作られた物品があれば一番ですが、

それらを一式準備しておくというのは、場所も費用もかかりますが、

手ぬぐいと知識があれば、臨機応変に、その時一番必要なアイテムとして使うことができます。

そう思うと、想像していたよりも便利だと感じませんか。

もし、使いどころに困っている手ぬぐいがありましたら、

まずは洗って保管するもよし、引き裂いて確認してみるもよし、ボディータオルとして使ってみるもよし。

実際にどのようなものなのか、知ってみてはいかがでしょうか。

何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。

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好奇心と現実の狭間を行ったり来たり。

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お目当てのものを探しにホームセンターへ行った。

広い店内の中央に立ち、どの方角へ向かうべきか、天井からぶら下げられている案内版を見上げ、目星をつけた場所へと向かった。

途中、ガスバーナーが目に入り思わず方向転換した。

市販のカセットボンベにバーナー器具をセットするだけで、アウトドアやキッチンで使うことができるガスバーナー。

お料理に焦げ目をつけたいときに簡単につけることができる点が気に入っており、少し気になっていた。

お肉や魚介類の表面を軽く炙ったり、スイーツの表面を炙ったりということが、

自宅やBBQシーンでも手軽に出来るなんて良いじゃないか、と心を鷲掴みにされていたのだ。

ただ、手軽なお値段であるにも関わらず、なかなか手が伸びなかったのは、

ガスバーナーが無いなりに過ごすことができていたからだ。

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お肉や魚介類、串ものを炙りたい時には、七輪用の網を利用してガスコンロの上で炙れば事足りる。

少しばかり厄介なのは、軍手が必要になる点と、

食材にしっかりと脂がのっているときに、ガスコンロ付近に滴り落ちる脂の後片付けくらいである。

しかし、これも許容範囲内であり、そう困るほどのことではない。

クレームブリュレやその他のスイーツの表面を覆う香ばしいキャラメリゼも、

ガスバーナーがあれば、どんなに楽だろうか、と毎度思ってはいるのだけれど、

これだって、普段使用しないスプーンを直火で炙り、スプーンの背をグラニュー糖に当てさえすれば、スプーンの熱でグラニュー糖が溶けて、香ばしくなり、優しいパリパリが出来てしまうし、

この方法は炙りたい面積が小さい魚介類であれば、十分使うことができている。

この方法の厄介な点は、うっかりスプーンを素手で持っていると熱が伝わってきてしまうため、

布巾などでスプーンの柄を覆い持つくらいだろうか。

いざとなれば、点火棒(と呼ぶらしいチャッカマン)でも応用は効く。

そして、ふと自分自身から問いかけられるのだ。

そもそも、あなたは、そんなにも度々炙り料理を作っているのか、と。

答えは確実に、自身を持ってノーである。

焦げ目をお料理につけたいときに、簡単かつ、あっという間につけることができる点を気にいっているのだと思い込んでいたのだけれど、

どうやら、「ガスバーナーを使って、じゅじゅーっと美味しそうな音と香りを解き放ちながら食材を炙ってみたい」

「一度くらい、あれをやってみたい」という好奇心だったのだ。

もし、既に購入していたのなら、我が家のキッチンには見向きもされなくなったバーナー器具が、行き場を失い転がっていたであろう。

早まらなくて良かった、そう思ってホームセンターの出口へ向かいながら、

「あ、お買い物」と踵を返し、「でも、いつか。一度くらいは」そう思った、ある日の夕暮れ時である。

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足首、硬くなっていませんか?

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ボディーメンテナンスへ行くと足首が硬くなっていると言われることがある。

初めて、その言葉を耳にしたときには、足首が硬いってどういう状態!?と一瞬だけ、思考が停止した。

セラピストは、今の状態を覚えておいてください。

施術後には硬い、硬くないの感覚を実感として得られますからと言った。

そして、その会話を忘れてしまうほど至福のひとときを過ごした後に触れた私の足首は、

とてもしなやかにクルクルと回せるような状態になっており、これが私の硬くない状態か、と知った。

更に、足首の硬さだけでなく、ふくらはぎの感触が普段よりも柔らかいような気がすると伝えると、

セラピストは足首が硬い方は、ふくらはぎも硬くなっていることが多いと言った。

それから、自宅でも時々。本当に気が向いたときだけなのだけれど、

日中のデスクの下で、湯船の中で、ベッドの中で、足首を解している。

代謝が落ちやすい秋冬こそ足首ケアを、ということで、今回は、足首のお話を少し、と思っております。

ご興味ありましたら、ちらりとのぞいて行って下さいませ。

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足首が硬くなってしまうということは、全身を支える土台がある状態をキープし続けるということ。

そうなりますと、重さによる負担や、動きによる衝撃の加わり方のバランスが崩れ、

姿勢が悪くなり、骨盤が傾いたり、腰痛を引き起こしたり、ヒップや内ももが弛んだり、

その他様々な症状を引き起こす要因になることがあるのだそう。

また、足首とふくらはぎの硬さは連動することが多く、第二の心臓と呼ばれている、ふくらはぎが硬くなりますと、

血液のポンプ作用が弱まるため、血の巡りが滞り、新陳代謝が落ち、老廃物が体内に溜まりやすく、

むくみや体の冷えをはじめとする様々な不調を招くといいます。

また、足首は子宮や卵巣の働きとも繋がっていると言いますので、

生理痛に悩んでいる方は、足首が硬くなっていることもあるのだとか。

体を冷やさずに新陳代謝を上げることは、ダイエット、ビューティーケア、ヘルスケアの両面から見てもポイントだと思いますので、

本格的に寒くなる前に、ケアのポイントを押さえておきませんか。

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まず、自分の足首が硬いのか、硬くないのかを確認しましょうか。

方法は簡単。

両足を揃えて立ちます。

この足の状態をキープしたまま、ゆっくりとしゃがんで膝を抱えてみて下さい。

しゃがんだ姿勢をキープするのが難しかった方や、上手にしゃがめなかった方は、足首が硬くなっているようです。

次にストレッチですが、本格的なストレッチなども多々溢れていますが、

足首をクルクルと回したり、

つま先を自分の方へ引き寄せるようにして倒したり、

反対につま先を自分より遠くへ離すようなイメージで傾ける。

といったシンプルな動きでもほぐすことはできるそうですので、

焦らずゆっくり、出来ることを使って、足首をほぐしてみてはいかがでしょうか。

足首も気持ちも軽やかに、しなやかにまいりましょうね。

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