幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

あのピラミッドを使って、カラダが喜ぶ食材チェック。

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また節分トーク?と言われてしまいそうなのだけれど、今年の節分は私にとっての「初めて」が幾つかあった。

その一つは、昨日触れた宝船を枕の下に忍ばせて吉兆夢を見るというもので、もう一つは、節分の頃に咲く藤色を薄めたような白色をした節分鼻草(せつぶんそう)という花がある、というもの。

初めて目にした花の名だったこともあり、秘境のような限られた場所にのみ咲く花なのだろうかと想像して軽く調べてみたところ、準絶滅危惧種に認定されている植物だった。

どおりでお見掛けしないはずである。

一生のうちに出会える人の数はそう多くはないと言われているけれど、動植物も然りということだろうか。

そう思うと、明日には忘れてしまうであろう節分草(せつぶんそう)という存在との出会いも、この時だけは前のめりで目に焼き付けておこうと思ってしまった。

ちなみに、節分草(せつぶんそう)とは、下の画像の花である。

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暦の上では既に春が始まっておりますので、節分の話題はこの辺りで一区切りつけまして、今回は、デザイナーズフードのお話を少し、と思っております。

デザイナーズフードとは、アメリカ国立がん研究所が発表した、がんの予防に効果があるらしい40種類の野菜や果物のことで、

この、選ばれた野菜や果物を更に効果が高いものから順にピラミッド型に並べた図を「デザイナーズフーズピラミッド」と呼び、公表しています。

そのデザイナーズフーズピラミッドがこちらです。

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先日、植物が、紫外線や外敵といった有害なものから自分の身を守るために作り出したファイトケミカル(フィトケミカルと言われることも)と呼ばれる化学物質の話題に触れたのですが、このファイトケミカルには、がんの予防ができると期待されています。

その中でも、上の図に載っている野菜や果物には、がんの予防をサポートしてくれるファイトケミカルが豊富なので、ピラミッド内の野菜や果物をバランスよく摂取すると良いのだとか。

このような図を見ると、一番効果があると言われているニンニクだけを毎日食べれば最強だと思う方もいらっしゃるかもしれないのですが、専門家たちは、全てのゾーンの食材をバランスよく摂取することを勧めているといいます。

ですから、まずはこのピラミッドを眺めながら、普段、どのような野菜を手に取る機会が多いのかをチェックしてみるとよいのではないかと思うのです。

そうすることで、自分の食事内容のバランスを確認することができます。

全てのゾーンの食材を摂れているようであれば、次は十分だと言えるだけの量を摂れているかチェックして栄養バランスを取ります。

仮に、ある一定ゾーンの野菜や果物に偏りがあるようであれば、普段、あまり手が伸びていなかった他のゾーンの野菜も摂るようにすることで、今までよりもバランスよく栄養を取る目安になるかと思います。

中には、どうしても苦手で好んで口にできない野菜や果物がある方もいらっしゃいます。

そのようなときには、同じゾーンにある他の野菜を気持ち多めに摂取してみるのも手。

デザイナーズフーズピラミッドは、このような視点でも使うことができます。

デザイナーズフードの中にはニンニクやショウガ、アサツキなど薬味として使えるような食材も含まれておりますので、毎日各ゾーンから一つずつ摂ることから初めてみるのも一つの方法のような気が致します。

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私たちは様々なメニューを楽しめる環境にありますので、食事のメニューに気をつけていても知らぬ間に欧米食の割合が多くなりがちです。

また、塩分に限らず、発がん性物質だけれども健康に問題の無い範囲内の微量が含まれている食品も多々あります。

しかし、それが全てダメな食品かと言えばそうではないところが難しいところ。

このような時には、

こういったピラミッドや先日触れたファイトケミカル表を使ったメニュー選びや食材選びを意識しておくと、体や細胞にかかる負担やダメージを日々の積み重ねで軽減できるように思います。

ファイトケミカルとは、細胞ががんになることを防いだり、増殖を抑えるだけでなく、抗酸化作用と免疫力を向上させる効果などもあると言われておりまして、

簡単に言うならば、体の細胞を若々しくしてくれて、もちろん美肌にも一役かってくれるといった食材です。

仕事も家事も遊びも心身ともに健やかであってこそですので、何かしらのヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。

本日もココロとカラダが喜ぶ一皿をお召し上がりくださいませ。

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豆まきの光景と宝船。

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先日の節分の日。

こんな声では鬼も福も無いのではないだろうかと思うような小声で、「鬼は外、福は内」と呟きながら豆を撒いた。

自分の中の鬼退治と福の呼び込みの意味での、自分目掛けて「鬼は外、福は内」も忘れずに。

そのような話を知人にしたところ、最近の幼稚園の中には鬼が登場しない豆まきをしている園があるという話題があがった。

ん?赤鬼やら青鬼やらが「がぉー」といった感じで迫ってこない節分なの?と、状況を掴めずにいると、そのようなスタンダードな豆まきを行う園もあるけれど、

中には、自分自身の中にある、直したいところや弱いと思っているところを「鬼」として、ダンボールや模造紙に描かれた鬼目掛けて、豆にみたてた紙のボールなどを投げつける豆まきを行う園もあるというのだ。

豆まきには無病息災だけでなく自分の中に棲む鬼退治も含まれているため、正しい豆まきの在り方ではあるのだけれど、様々なことに配慮しなくてはいけないご時世の表れでもあるような気がして、リアクションに困ってしまった。

食べ物を粗末に扱わないということを教えなくてはいけないから、実物の豆は使わない。

人に物を投げつけてはいけないということを教えなくてはいけないから、鬼はダンボール。

鬼の恐怖で子どもたちが夜に眠れなくなるといけないから、鬼にリアルさは不要。

もちろん、理由はこのようなものばかりではなく、衛生面や手間、その他の諸事情を考慮したものではあるのだけれど、色々と考えさせられる豆まきの光景である。

ちなみに現代版の豆まきを楽しんだ子どもたちが思う自分の中の鬼とは、泣き虫をやめたいとか、苦手なお野菜を食べられないところを直したいといった子どもらしいものなのだとか。

それを知って、自分のことを素直に見つめながらの節分を笑顔で楽しめたのならそれが一番か、と思も思った。

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そのようなことを思いながら今年の節分を思い返していたのだけれど、今年使用した節分の豆には、縁起物の宝船が描かれた紙が付いていた。

そこには節分豆のお話と共に、古より立春の前夜(節分の夜)に宝船を描いた紙を枕の下において眠ると吉兆の夢を見ることができるという言い伝えがあると書き添えられていた。

いかにも、この宝船の絵をお使いくださいと言わんばかりの添えられ方をしていたこともあり、生まれて初めて立春前夜に宝船の絵を枕の下に忍ばせ、どのような吉兆の夢を見ることができるのだろうかと、ワクワクしながら眠りについた。

目覚ましが鳴る直前まで見ていた夢は、ここのところ何年も会えずにいる方々が出てくる賑やかな夢だった。

みんな、それなりに色々とあるのかもしれないけれど、各々の場所で元気に楽しく過ごしているという知らせだったのではないかと思いながら体を起こした。

この夢のどの辺りが吉兆に繋がるのか、解釈し難しではあるのだけれど、私にとっては十分にいい夢だったように思う。

来年からは、豆まきだけでなく、宝船の絵で吉兆の夢を見ることも節分の楽しみに加えてみようかと思いながら宝船の紙を片付けた節分あけである。

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今年の節分は過ぎてしまいましたけれど、

来年の節分のときには、豆まきや鰯、恵方巻だけでなく、「宝船の絵を枕の下に忍ばせて吉兆夢を見る」という楽しみも加えてみてはいかがでしょうか。

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道すがらの月桂樹からの数珠繋ぎ。

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時折、通り抜けに使わせていただいている自宅近くの公園は、様々な種類の木と季節の花で彩られている。

先日は、公園管理をしている20名ほどの方々が、既に開花しているパンジーを花壇に植えているところを目にし、こうして作業してくださっているのか、と思った。

すぐに想像できることではあるのだけれど、行われている作業風景を目の当たりにすると、想像する以上の体力を要する作業だとわかる。

それなのに、作業員の方々は和気藹々、楽しそうな雰囲気でパンジーの植え替えをしていらっしゃって、パンジーも、あれほどにも楽しそうに触れてもらえたら寿命も延びるのではないだろうかと思った。

そして、季節の花々の美しさに気持ちを向けることはあるけれど、そこに至るまでのことに関しては、なかなか意識が向かないものだと思ったりもして。

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身近にある自然を感じながら出口へと向かっていると、ある木の前で作業員の方と年配女性の方が立ち話をしていた。

耳に飛び込んできたのは、「月桂樹なのね」という女性の穏やかな声だった。

「おぉ、あれがそうなのか」と視界の端で月桂樹の姿を捉え、次回この場所を通る時にのぞいてみようと思った。

月桂樹と言えば、スポーツをはじめとする様々な大会の勝者たちに贈られる冠(月桂冠)に使用されている葉っぱの木として知られているけれど、その歴史は古く、ギリシャ神話に登場するアポロン(太陽神)の霊木として大切に扱われてきたという。

ただ、スポーツ大会と言ってもオリンピックのメダリストに贈られる冠に使われている葉は、月桂樹ではなくオリーブの葉。

しっかりと確認しないと気が付かないのだけれど、これは、間に合わせでオリーブの葉を使ったとかではなく、古代オリンピックのメダリストには、オリンピアの庭に植えられていたオリーブの枝が贈られていたことが始まりなのだとか。

私は数年前までオリンピックの冠は月桂冠だと思っていたため、自国開催のオリンピックの時には、この辺りにも注目してみようかと思っている。

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そして月桂樹と言えばもうひとつ。

月桂樹の葉を乾燥させた別名、ローリエ、ローレル、ロリエ、ベイリーフなどと呼ばれる香辛料である。

こちらは、煮込み料理の風味、香りづけ、食材の臭み消しになどに使用されているけれど、薬効成分が含まれているとも言われている。

期待できる効果には、胃腸や肝臓、腎臓の働きを活発にして胃痛や胃もたれ、膨満感といった症状の緩和や、血の巡りを良くしてくれることから、冷え性やお肌のトラブルなどの緩和、改善。

更に、体内の毒素を速やかに排出してくれるデトックス効果や、免疫力アップに、炎症や傷みをやわらげるなど、私が記憶しているものはこれくらいなのだけれど、これら以外にも、健やかさを保つための様々なサポートをしてくれるスパイスなのだとか。

もちろん、薬ではないため健康でいるための食材のひとつといった認識なのだけれど。

私は、料理に使うために月桂樹の葉を購入しており、できるだけ賞味期限内に使いきりたいという気持ちがあるので、減りが遅くなると先ほどの嬉しい効果なども期待しつつ、月桂樹の葉を使ったスパイス白湯を飲んでいる。

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作り方は簡単で、月桂樹の葉の周りにハサミで切れ込みを入れたものを1枚~2枚ほどマグカップに入れてお湯を注ぎ、2~3分ほど放置した後、葉を取り除いて飲むだけ。

血の巡りがスムースになるのか、手っ取り早く体を芯から温めることができることもあって、この冬も度々口にしているように思う。

ミントティーなどに抵抗がない方は、馴染みやすいお味だと思うのだけれど、好みが分かれる味でもあるので、ご興味がある方は、賞味期限が近づいている月桂樹の葉の使い道に困っているときなどに試してみると良いのではないだろうか。

月桂樹に触れる機会がありました折には、今回の何かしらをちらりと思い出していただけましたら幸いです。

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浴室内での縄張り争いは、熱湯を味方に。

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浴室内にカビを発見した。

昨日までは無かったはずの場所にポツ、ポツ、ポツリだ。

これは、人とカビ菌との縄張り争いにも似た闘いである。

そのような内容のナレーションを脳内に流しながら、信頼を寄せているカビ取りジェルを、その一帯に塗り広げ半日放置することにした。

私がやることといえば、この作業とジェルを洗い流すこと、最後に熱湯をかけておくことだけなので、大半はジェルにお任せではあるのだけれど、脳内ナレーションのせいなのか、大仕事をやり終えたかのような達成感と共にリビングへと戻り、普段通りの1日が始まった。

浴室内は、どんなに丁寧に掃除や換気をしていても、思わぬところに黒カビが発生する。

防カビコートなどを施したこともあるけれど、その効果にも限りがあり、結局のところ人とカビ菌との縄張り争いになる。

それもそのはず、浴室内は毎日のように水分とカビにとっての栄養が届けられる上に、カビが繁殖しやすい湿度が程よく保たれる場所だ。

こんなにも居心地の良い場所をカビ菌が見逃すはずがない。

実際に触れることができない位置にある少量の栄養、ここで言う栄養とは、浴室掃除で完全に流しきれずに残ってしまった目には見えない皮脂汚れや石鹸成分などなのだけれど、

カビ菌は、この栄養がある位置まで菌糸と呼ばれるカビの手のようなものを伸ばして栄養を摂取するという貪欲さまで兼ね備えているというから厄介だ。

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黒カビに対するスペシャルケアの効果をできるだけ長く保ち、普段は軽めのお掃除で済むような、何かいい手はないものだろうかと、お掃除のプロに尋ねたことがある。

ラクをしたいという下心が溢れ出ているような質問だったけれど、さすがはプロ。

熱湯を使うのもいいですよと返ってきた。

浴室内に発生するカビは熱に弱く、45℃以上の熱湯で熱せられると死滅するため、

スペシャルなケアでカビを落とした後は、火傷をする心配がない場所に限り60℃以上の熱湯をかけた後、浴室内を十分に乾燥させると、カビの増殖を大きく抑えることができるという。

最近のカビ取りジェルやスプレーは、カビの根っこまで取り除いてくれるものがほとんどだけれども、そこに熱湯除菌をプラスすると、スペシャルなお掃除間隔をあけることができるように思う。

そして、よりはっきりと効果を感じられたのは小さなカビを見つけたときである。

小さなカビであれば簡単に取り除くことができることもあって、ササッと通常のお掃除をして終わらせてしまうことが多いけれど、

小さなカビを見つけたときというのは、カビ菌が次のカビを作り始めたサインで、目には見えない菌糸を伸ばし張り巡らせて、栄養を摂取してやるぞと意気込んでいるという。

だから、このようなタイミングで熱湯をジュワーっとかけておくと、カビ菌を一旦リセットすることができ、お掃除の手間を減らすことができるのである。

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これから少しずつ気温が上がり、カビ菌も活発に動き出す頃です。

熱湯による火傷にはぐれぐれも注意していただく必要がありますけれど、ナチュラルで強力なお掃除のコツとして必要なときにご利用いただけましたら幸いです。

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ひと粒で二度おいしいトムテト。

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小学校に面する道路を歩いていると、中から「接ぎ木(つぎき)というのは、このようにして~」と聞こえてきた。

視線を向けるとしゃがんでいる子どもたちが、先生の手元を見上げていた。

接ぎ木(つぎき)とは、数種類の植物の切断面同士をくっつけて1つの植物にする方法のこと。

既に根を張っている植物に異なる植物をくっつけるのだけれど、弱っている樹木を効率よく増やす必要があるときなどには、根っこを這わせる時間を省くことができるなどといったメリットがあり、とても有効な方法だと言われている。

他にも、果樹は実るまでに時間がかかるけれど、このような手法を使って様々な時間を短縮する目的として接ぎ木(つぎき)を使うこともあるそうだ。

ただ、増やしたい植物の数だけ、既にしっかりと成長している植物が必要になることがデメリットに挙げられることもあるという。

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普段であれば「接ぎ木(つぎき)」という言葉を聞いたところで、それほど気に留めることはないのだけれど、偶然にも先日、接ぎ木(つぎき)の技術を使って生まれた「トムテト」という野菜を知る機会があったばかりなのである。

これは、地上にはプチトマトが、地中にはジャガイモが実り、トマトとジャガイモを一緒に収穫できる野菜で、英国では数年前から発売されているという。

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トマトとジャガイモはどちらもナス科ナス属の野菜なのだけれど、このように同じ「科」や「属」に属する植物同士が適合するのは自然なことなのだとか。

そして、このような試みは誰でも自由にできることのようなのだけれど、商品化するとなれば、トマトとジャガイモがしっかりと育ち、実り、双方の味が良いことなどが保証されなければいけないので、「トムテト」の商品化が決まるまでには、接ぎ木(つぎき)の技術を駆使しながら、膨大な年月をかけた研究が行われようだ。

このような人の手が加えられた植物を目にすると遺伝子を組み替えて作られた新種だろうかと思ってしまうけれど、「トムテト」は古くから在る接ぎ木(つぎき)の技術を作って生まれや野菜なので、安全性も問題ないという。

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植物や自然が持っている力に驚かされることは多いけれど、自分とは異なるものを受け入れて共存する植物の生命力に神秘的なものを感じ、それを実用化させるヒトの力に驚くきっかけとなった「トムテト」である。

そして、接ぎ木(つぎき)はシンプルだけれども、絶滅しそうな樹木を助けたり、このような野菜を生み出したりと、とても高度な技術だと知った話題となった。

トムテトのトマトはフルーツトマトに負けないくらい甘いそうだけれど、「トムテトのトマトの方で作ったケチャップです」と言われるだけでは、そう大きな感動は湧き上がってこないようにも思うから、そのようなときには是非、ケチャップにトムテトの画像も添えていただきたい。

そのような要望を浮かべながら小学校の前を通り過ぎた日。

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春よ来い、できたスペースに福よ来い。思考の海を揺られながらの春支度。

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整理整頓を含めた小さな断捨離は時折行っているのだけれど、昨年末から大掛かりな断捨離を始めた。

数か月ほどの時間で物が大量に増えるようなことはないけれど、収納スペースに困っているわけではないということが良くも悪くも作用して、必要だと思い込んだまま使うことなく数年が経過しているようなものを、私は多く所有していた。

中には、ほとんど使用していないものも含まれていたりしたものだから、何となく保管し続けてきたのだけれど、そもそもそれが無くても私は快適に過ごすことができているのである。

改めてそう思ったら、それらを一度手放してしまおうという結論に至り、ゴミ出し日のタイミングと睨めっこしつつ断捨離をしてきた。

もし、このようなものが再び必要になったらどうする?と、よくある声が私の胸にもちらりと沸いたけれど、本当に必要であればその時の私に合うものを丁寧に探して新調すればよしと、こちらもまた、よく見聞きする回答を自分自身に返した。

と同時に、これからはもっと、全てを活かしきることができるような選び方をしたいとも思った。

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自分にとって本当に必要な物だけを持つことで、自分によっての豊かさに気付くことができて、心豊かに生きられるという考え方のもと、持ち物を可能な限り減らして、必要最小限の物だけで暮らす人のことをミニマリストと呼ぶけれど、私はミニマリストではない。

考え方には一目置いているけれど、どちらかと言えば、所持品は多い方だ。

中には、後になって必要なかったと思えるようなものを大なり小なり入手していることもあるけれど、そこから感じられた様々が自分にとって必要なことだったり、何かに気が付くきっかけになることもあるため、結果としては無駄ではないと思っていたりもする。

結局のところ、人も物も技術も、環境や時代も、少しずつ変わっていくし、自分にとって本当に必要なものが、どのようなものなのか、数なのか、金額が関わるものなのか否かなどは、十人十色、各々の基準でいいじゃないか、という考えなのだろうと思う。

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人は、新しいものを加えることで変わろうとすることがある。

もちろん、それもひとつの方法ではあるけれど、既に今の自分に不要になったものを片付けていくことで変わるという方法もある。

どちらがベストなのかは、その時々や個々によっても変わってはくるけれど、後者の方が、余計なものに惑わされずに済む見通しが良い状態の中で、整えたり、建て直したりしながら変わっていくことができるようにも思う。

まぁ、言うは易く行うは難し、ではあるのだけれど。

春よ来い、できたスペースに福よ来い。

思考の海を揺られながら、今の自分に必要がないと分かりつつも、どうしても潔く手放しきれないお洋服を眺めたりしながら、クローゼットの中を少しずつ春仕様に整え始めたこの頃である。

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鮮魚とチョコレートのコラボレーション!?

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苺をふんだんに使用したスイーツを見かける機会が増えた。

路地物の旬にしては時期が早いところから察するにハウス栽培のものだろうけれど、こんなところにも春の兆しがと思わずにはいられない。

苺の赤はもちろん魅力的な色なのだけれど、この時季の苺といえば、クリームを混ぜ合わせて作られたようなピンク色で表現されることも多く、この淡い色合いが春の軽やかさを連想させ、目にする人や手に取る人の元に春を呼び込んでくれるように思う。

先日は、芋けんぴにストロベリーチョコレートがかけてあるものを口にする機会があった。

おめかしをしたようなルックスをした芋けんぴと、それが入っているとは想像できないようなシックなパッケージに「馬子にも衣装」という言葉が浮かんだ。

もちろん、これは誉め言葉として浮かんだのだけれど。

そして、言わずもがな、芋けんぴのお味は美味しくて、この時季ならではのアレンジを楽しめるものだった。

新しいことにトライするとき、そこには成功も失敗もあるけれど、肝心なところはそこから先に繋がる扉を見つけること、開くこと、そのように思ったりもする。

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新しいことにトライすると言えば、昨年、みかんに含まれる成分を混ぜたエサで育った「みかんブリ」を世に送りだしている愛媛県が、今度はチョコレートを混ぜたエサでブリを育てているという話題があった。

みかんブリに対し、こちらはチョコブリと呼ばれているという。

私は、チョコレートの中に含まれる一部の成分を餌に混ぜたのだろうと思ったのだけれど、混ぜられたのは、人が食べるそれと同じ甘いチョコレートで、この餌を与えるのは出荷前の一定期間のみとのこと。

みかんブリには、ほのかに柑橘の香りがするブリに仕上がっていたけれど、チョコブリは、チョコレートの味も香りも残らないという。

そして、チョコレートを食べさせたことで起きた効果は、

チョコレートに含まれているカカオポリフェノールの抗酸化作用によって、ブリを切り身にしたときに現れる変色(酸化)を先延ばしにすることができるそうだ。

愛媛県が、通常のブリの切り身とチョコブリの切り身の色の違いを写した画像を提供していたのだけれど、通常のブリは2日目にはくすんでいたけれど、チョコブリは5日経っても新鮮な赤色と艶を帯びていた。

女性は、ポリフェノールによる抗酸化作用という言葉に馴染みがある方も多いけれど、細胞を錆びさせない食生活を送ると、これほどにも違いが出てくるのかと、思わず本題とは異なる視点でチョコブリの切り身を見つめる機会となった。

細胞を錆びさせないことは、美容だけでなく健康面からみてもポイントとなることで知られているけれど、日頃の食生活をほんの少し気遣うだけで、随分と差が出てくるようである。

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そろそろ本格的にチョコブリが出回り始めている頃だったと思うのだけれど、既に味わってみたという方はいらっしゃるのだろうか。

私を含めた私の身近な人たちの中には、今のところチョコブリ経験者がいないので何とも言えないのだけれど、バレンタインが近づいているこの時季、再び話題に上がるのではなかろうかと思っているところである。

機会がありました折には、話のネタにチョコブリを召し上がってみてはいかがでしょうか。

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素敵な葉っぱと危うい植物と。

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友人から、冬空に掲げた葉っぱのアングルが素敵な画像が送られてきた。

その葉っぱの中央は、ディズニーキャラクターのシルエットにくり抜かれていたものだから思わず、「自分で作ったの?」と尋ねると、ディズニーランド内にあるトムソーヤ島で見つけたと返ってきた。

友人は、トムソーヤ島には「そのような葉っぱ」があることをネットニュースで知り、普段は足を運ばないトムソーヤ島にも行ってみたという。

以前、『トム・ソーヤの冒険』でお馴染みの小説家、マーク・トゥエインの話題に触れたことがあるけれど、ディズニーランド内には、この小説をもとに造られたトムソーヤ島がある。

詳しく聞けば、この島に植えられている植物の葉っぱの中には、ディズニーキャラクターのシルエット状にくり抜かれた葉っぱや、それが枯れて落ち葉になったものなどを見つけることができるのだとか。

これまで何度も足を運ぶ機会があったけれど、この粋な演出は未経験だったものだから、次の機会には私も、素敵な葉っぱを探してみようと思いながら、我が家のガジュマルに水を与えた。

水をぐんぐんと吸い込んでいく人の脚、太もものような姿に成長しているガジュマルの根元付近を見ていたら、根っこが人間の形に成長する不思議な植物があったことを思いだした。

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ドラゴン……ドラゴ……、確かそのような名前で、国内外の小説やゲーム内などでよくお目にかかる、逸話を持った実在する植物である。

この植物は、鎮痛剤や下剤などの成分として使用されていた時代もあったようなのだけれど、根っこ部分には、幻覚や幻聴、麻痺などを引き起こす神経毒が含まれており、用量を間違えれば死に至るため、いつの頃からか薬の成分として使用されることはなくなったと言われている。

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このような理由で使用されなくなったのであれば、存在そのものも忘れ去られてしまうように思うのだけれど、小説やゲームの世界に度々登場させられる要因には毒性を持っていること以外に、

高麗人参を思い浮かべていただきたいのだけれど、この植物の根っこも高麗人参のように、幹のような太さの根っこが地中で数本絡み合いながら、人の姿に似たビジュアルに成長する点ではないかと思う。

そして、この根っこは、しっかりと複雑に絡み合いながら成長するそうで、無理に引き抜こうとすれば、根っこがブチブチと音を立てて切れるという。

このような性質が先人たちの印象に強く残ったからなのか、この植物を抜こうとすると、植物が大きな叫び声をあげ、この叫び声を聞いた人は死に至るという伝説が生まれたようだ。

ヨーロッパでは、この植物を土の中から引っこ抜こうと思うならば、自分以外の誰か、もしくはペットに頼む以外方法がないと言われているのだけれど、何をどうしても誰かしらに危害が及ぶ植物として知られている。

実際に神経毒の成分を持つ植物ではあるけれど、愛でたり触れるだけでそのようなことは起こらないことも念のため、書き添えておこうと思う。

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ファンタジー作品でお目にかかるこの植物を久しぶりに思い出したけれど、やはり最後まで名前を思い出すことができず調べてみたところ、マンドラゴラ属のマンドレイクという名の植物で、日本ではマンドレイクやマンドラゴラなどと呼ばれているようだ。

そして、私は今回初めて、この植物に花が咲くことを知った。

葉っぱは髪の毛に、根っこは人の姿に描かれることが多いためか、私には花が咲くという印象がなかったのだけれど、正しく育てることができたならば紫色をした可愛らしい花を咲かせるそうだ。

マンドラゴラ、マンドレイクの名を見聞きする機会がありました折には、今回のお話をチラリと思い出しつつ、地中にある人型の根っこを想像していただけましたら幸いです。

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ますのことば遊び。

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信号待ちをしながら、2月かと改めて思う。

深呼吸をして、冷たい空気をすーっとお腹の底、奥深くまで送り込んだ。

焦ったところで大差はない。

今日も丁……と思いかけたところで信号が青に変わった。

穏やかとも忙しないともとれる人混みに紛れながら横断歩道を渡る中、今日も丁寧に参りますかと、先ほどの心の声の続きをもう一度繰り返した。

その道をしばらく歩くと、年季が入った店構えをした定食屋が出てくる。

入り口にかけられている暖簾は藍染だろうか。

素敵な藍色をした厚手の布地に白い筆文字で店名が入れられている。

筆文字の店名部分は飴色に日焼けしており、お世辞にもきれいな暖簾だとは言い難いのだけれど、不思議とその日焼け具合が店の雰囲気に合っていて、良い味を出しているのである。

私は未だ一度もこの店に入ったことはないのだけれど、お昼時にはどこからともなくお客がやってきて、ほどほどに順番待ちの列を作っている店だ。

時折、お客の出入りによって、外から店内を垣間見ることができそうな瞬間に出くわすことがあるけれど、その暖簾が程よい目隠しとなり、店内は入ったものぞ知る空間と化している。

私の勝手な想像では、スマートフォン決済のシステムなど導入されておらず、お会計場所にはそろばんなんかも置いてあるような。いや、ここは流石に電卓だろうか。

そのような、古き良き時代にタイムスリップできるような町の定食屋ではないだろうかとみている。

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今日こそは、店内をちらり覗き見ることができるだろうかと思いながら店の前を通ると、6、7名の客が並んでいた。

外に出してある看板には、本日のおすすめとして生姜焼き定食と鯖の味噌煮定食が挙げられていた。

どちらも甲乙付け難い、と思いながら通り過ぎようとしたときに目に飛び込んできたのは、「納豆のお替りあります」という貼り紙だ。

「あります」の「ます」の部分は、正方形の右上角から左下角め向かって線を引いた枡記号(ますきごう)が使われていて、やはり古き良き時代にタイムスリップできるのではないだろうかと想像した。

枡記号(ますきごう)と言えば先日、この言葉遊びのような表記を知らない大人が増えてきているらしいと耳にした。

「納豆あり〼=納豆あります」「日本酒あり〼=日本酒あります」「〼〼=増々」などと読むのだけれど、枡記号を使った表記は通じないことがあるのだとか。

店主の何気ない遊び心が通じないのだとしたら、それは少し残念だと思った。

あの定食屋の店主は、納豆のお替りがあることに気が付いてもらえただろうか。

勝手な心配と共に、今年こそ、あの暖簾をくぐり抜けてみようかしら。そのようなことを思った日。

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木の芽どきの目覚めに食すもの。

 

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知人が、花粉が飛び始めているのではないだろうかと呟いていた。

なんでも、頭や体がだる重く、ぼーっとするという。

花粉の時季かと思いながら、植物たちは相も変わらず、その年の気候がどうであれ、自分がすべきことをすべきときに各々の判断で行っていてブレないなと感心した。

花粉症は体内の花粉タンクが満タンになったときに発症するときくことがある。

実際のところ、そのようなタンクが体内に内蔵されているわけではないのだけれど、人それぞれに許容量のようなものがあるという例えで使われる表現である。

私の花粉タンクも満タンを迎えたのか、数年前に遅咲きではあるけれど “花粉症”なるものを発症した。

ただ、少々マニアックな植物にのみ反応する花粉症とのことで、私が花粉症だと言えるほどの厄介な症状を発症するのは、もう少しだけ先になりそうだ。

とは言うものの、冬仕様から春仕様へとシフトするときにおこる春先特有の体のだるさを、薄々感じ始めたこの頃、体が春の準備を始めたとあれば、ワタクシもしっかりと体のサポートをと外出ついでに買い物をして帰ることにした。

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サポートの方法は、先人たちが残してくれた「春には苦みを盛れ」という言葉に倣って、少しずつ苦みを口にすることである。

苦みと言っても、嫌なものを口にするのではなく、大人の味覚である山菜を味わって、楽しむというものだ。

冬眠から目覚めたばかりのクマも、まずはフキノトウを口にして体を目覚めさせるらしいのだけれど、冬に慣れ切った私たちの体をスムースに春仕様へと変える際にも、この方法が効くのだとか。

この辺りのお話は過去にも何度か触れているので、詳細は末尾の関連記事欄から『季節の移り変わりに山菜を食べるワケ。』をのぞいていただくとして、今回スポットライトを当てる苦みは、「花わさび/葉わさび」である。

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花わさびとは、あのお刺身に添えられているわさびの花が咲く前の状態で収穫したもので、春を知らせてくれる春告げ野菜のひとつである。

わさびのツンとくる辛味に加えて、葉っぱのシャキシャキとした食感が心地さも好まれている。

わさびが苦手な方は嫌厭してしまう食材だけれども、花わさびは、茹でた傍から辛味や香りが飛んでいくため、お浸しなどにしてしまえば、わさびが苦手だという方でも楽しむことができる食材だ。

わさびのツンとくる辛味が感じられなければわさびじゃないという方の場合には、食べる直前に茹でたり、茹でた後に密封容器に入れておくことで辛さと香りを保つことができる以外にも、

密封容器の中で、好みの出汁醤油に漬けておくと、花わさびをじっくりと味わうことができるように思う。

私はズボラ癖が先に立ってしまうことが多く、出汁醤油漬けにたどり着く前に、お浸しでペロリといただいてしまうのだけれど。

今年は、「花わさび」から春支度を。

そのようなことを思う木の芽どきである。※冬が終わり、植物が芽吹く季節を「木の芽時(このめどき)」といいます。

皆さまも、お好きな山菜で苦みを盛って、春支度をはじめてみてはいかがでしょうか。

 

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