幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

世の中をチラリ覗き見

時は巡る。

甘味処のショウウィンドウスペースに、可愛いアマビエダルマが並んでいた。 円らな目をした優しい色合わせのアマビエたちを眺めながら甘味処を通り過ぎたのだけれど、妖怪とは思えぬ可愛さに気持ちがすっかり癒されていた。 我が家にも今年に入って2種類の…

お月見どろぼうが現れる日。

来週の今日(2020年10月1日)は、中秋の名月(十五夜)である。 手帳に予定を書き込みながらそのことに気が付き、そろそろお月見の準備でもとキッチンに立った。 準備といっても、当日使用する盃や花器、おぼんなどを取り出すだけのことなのだれど、うっ…

花火と完璧と窮屈さ。

8月も終わろうとしている頃、外からドーン、ドーンと鈍い音が聞こえた気がした。 もしやと、慌ててベランダへ出てみると遠くの空に大きな花火が咲いていた。 テレビやインターネット越しではなく、肉眼で確認できるそれに分かりやすく心が躍った。 シンプル…

秋の空と通用しなくなるサイン。

エアコンの設定温度を一度上げた。 完全にオフにすることはできないのだけれど、秋が近付いてきているように感じた。 日常を見渡してみると、空が高く感じられる瞬間も増えつつあり、至る所に秋の気配があった。 その日は、お気に入りの大きなマグカップにな…

糠漬けキュウリとキューカンバーエキス。

今春の頃だったと思うのだけれど、ふと、新しいことにトライしてみたくなった。 しかし、世の中はコロナウイルスのことでてんやわんやしており、トライできることにも限りがあった。 そこで、自宅で簡単に始められることの中から、以前から興味を持っていた…

巡り巡って私たちのもとに。

大切に味わっていたトチのハチミツが底をついた。 トチとは、栃の木のトチのことで、このハチミツはクセが少なくサッパリとした味わいで気に入っている。 ミツバチ一匹が一生涯をかけて集められる蜜の量はわずかティースプーン一杯程度だというから、私はど…

パンチが効いた卵に出会う。

スマートフォンで撮った写真を久しぶりに整理した。 「空」と記したファイルには様々な表情をした空の写真がズラリと並んでいた。 似たような時間帯に撮ったものが多いにも関わらず、どれ一つとして同じ空はなく、削除してしまったら、その風景が無かったこ…

柿の木が繋ぐもの。

移動中に青い柿の実を見つけた。 青々としていたけれど、既に一般的な柿の実サイズにまで成長しており、あとはオレンジ色に熟すのを待つのみといった様子だった。 私の目は、その一個の柿の実をきっかけに木に生る実を次々に捉えはじめ、その木が既に柿の実…

適材適所で輝くもの。

寝心地の良い枕を探し始めてから随分と年月が経っているのだけれど、未だに、これだ!という枕に出会えずにいる。 素材や手触りに拘ってみたり、専門家によって商品化されたものの中から良さそうなものを選んでみたり、原点回帰してみるかと長年愛され続けて…

コオロギが、おせんべいになっちゃった。

コオロギせんべいか、そう思いながら画面を覗き込んだ。 以前、昆虫食の話題に触れたことがある。 古より昆虫を貴重なたんぱく源として食している方々は、国内外を問わず大勢居らっしゃるけれど、昨今は、これから来るであろう食糧危機対策や地球温暖化対策…

残すべきもの、進化させるべきもの、風習も様々である。

今年はお招きいただいていた結婚披露宴が、幾度かの予定変更の末、無期限延期となった。 直接お祝いしたい気持ちいっぱいで、とても楽しみにしていた場だったのだけれど、この状況では致し方ない。 一堂に会する場を設けることができれば良いのだけれど、そ…

エッグスラットをカスタマイズ。

夏土用入してから1週間程が経過した。 土用とは、立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間のことを指している。 土用と聞くと夏のそれが思い浮かぶけれど、年に4回あり、今は「夏土用」と言われる期間である。 ようやく梅雨明けを感じられるようになり、これ…

私のお散歩、彼らのお散歩、お散歩もイロイロである。

この日の外出目的は散歩である。 気付けば家に缶詰状態の日が続いていたため、人間らしい生活を取り戻そうと外の空気を吸いに家を出た。 人の往来も車の往来も、すっかり元通りといった自宅付近の風景を眺めながら、一番近くにある公園を目指した。 手っ取り…

ミントテロとミントとの素敵な関係。

時折、手を伸ばしたくなる北見のハッカ飴。 ミントの葉を模した見た目の可愛さも惹かれる理由のひとつだけれど、ひと粒の満足度が高いような気がして、私の中でミントキャンディーと言えば北見のそれ、という印象がある。 近所で購入できるという安心感から…

やかんや水筒で食中毒が起こるワケ。

先日、レジ前で現金を取り出した。 慣れていたはずの動作に妙な違和感を覚え、いつの間にか、お財布からお金を取り出す機会が減っていることを自覚した。 久しぶりに受け取った小銭をお財布に戻しいれたとき、ピッカピカに光る10円玉が目に留まった。 新し…

欲望に忠実になった夜と魔法のスプーン。

しっかりと夕食を食べたばかりだというのに、お腹の虫が「デザートはまだかい?」と騒ぎ始めた。 私の身体は、この時間のデザートを口にしない方が通常の数割増しで整うのだけれど……と、遅い時間を指している時計を見て思ったけれど、その日は、普段よりも歩…

ハイブリッドベジタブルとの再会を胸に、その名を記憶に刻んだ日。

今年の春、プチヴェールという名の野菜を知った。 フランス語で「小さな」という意味のプティと「緑」を表す「ヴェール」という言葉をくっつけて「小さな緑」と名付けられている野菜だ。 初めてのものを見るととりあえず、調理方法も分からないのに好奇心に…

畳味と楽しめるエコ。

本当に気に入っているものが傍にあるというのは、いいものである。 最近の私の生活に仲間入りしたのは、新しいエコバッグだ。 これまでは、これならばと思えるようなものに出会えないことにを理由に、間に合わせのようなものを気まぐれで使ってみたり、お店…

消えてしまいそうなロゼッタと海を渡ったロゼッタと。

近所にあるパン屋の前を通ると店のシャッターが閉まっていた。 店休日に来てしまったかと思いながら貼り紙を見ると、閉店のお知らせが記されていた。 数日前は、良質なお肉を取り揃えている精肉店で似たような貼り紙を目にしており、「またか……」と複雑な思…

ペットボトルにかけるひと手間と季節の和菓子と。

今年も和菓子店の店頭に「水無月(みなづき)」が並ぶ頃となった。 水無月(みなづき)とは、いつの時代から食べられるようになったのかは分かっていないようなのだけれど、栄養がある「葛」や「ういろう」と、穢れや邪気を祓うことで知られる小豆を合わせた和菓…

遠い場所の雨の景色を想像させる香り。

窓を開けると、梅雨特有の、湿った土の匂いと濡れたアスファルトの匂いが混ざった匂いがした。 この匂いが好き!とテンションが上がるような匂いではないのだけれど、この時季にしか感じられないことを体は覚えているようで、この感覚が、今年もそろそろ折り…

たかが遊具と言う人もいるけれど、されど遊具なのである。

自宅近くにある小さな公の前を通ると、入り口付近に目立つトラックが数台止まっていた。 何事だろうかと気になり、公園の中を窺いつつ歩いていると作業員の方々がジャングルジムを撤去しているところだった。 ジャングルジムには角ばったタイプと、地球儀の…

まつ毛の気遣い、人に届かず。女性の願い、まつ毛に届かず。

時折、目を丸ごと水洗いしてしまいたい気分になることがある。 友人にそう言うと、その表現は怖いから止めてくれと言われてしまうのだけれど、花粉が飛び交う時季などは特にそう思う。 そして、「丸ごと」という願いは叶わないものだと早々に見切りをつけて…

フードマイレージって何ぞや?

家中の窓を開け放った。 風が、あちらから、こちらからと自由に吹き抜けていく感覚は、とても心地良い。 時折、バタンッと想像以上の音を立てて閉まるドアに驚くこともあるけれど、風が残した足跡のような気がして、不思議とイラつきはしないのである。 その…

ニシンの衝撃を思い出した日。

ガーデンチェアでハーブティーを飲んでいると、焼き魚の香ばしい香りが風に乗ってやってきた。 その香りにつられた私の脳内には、ホッケの塩焼きを食べたいという思いが広がった。 そこに美味しい日本酒があれば、最高である。 英国暮らしをしいているときに…

座高測定ってご存じ?

かれこれ4、5年ほどキッチンのワークトップスペースで育てている観葉植物があるのだけれど、今年はこの成長が著しい。 気温が上がるにつれスペースを占領しそうな勢いで成長しだしたこともあり、思い切って鉢をレンジフードの上に置いてみることにした。 …

便利と不便の狭間をゆらゆらり。

PCのモニター画面に視線を向けたまま、電子印鑑をカチリと押した。 気付けば電子印鑑を使用するようになって随分と年月が経つのだけれど、未だに電子印鑑一辺倒ではなく、手彫り印鑑の出番があることに少しだけ安堵のような気持ちを覚えた。 いつだったか…

そろそろ本気を見せるとき。

散歩に出かけた。 自宅近くを通る大きな道路を往来する車の量に大きな変化はないように見えたけれど、排気ガスよりも芽吹いた草木の、青々とした香りの印象が強いところを見るに、やはり人も車も普段より外出を控えているのだろうと感じられた。 見慣れた景…

右回りと左回り。

様々なことが落ち着いたら美術館を巡ろうと思っているからなのか、ここのところ画集のようなものに手が伸びる機会が多い。 美術館巡りをしている気分でページを捲っていたのだけれど、ふと、日本と外国では順路が逆であることを思い出した。 私は外国へ行く…

黒猫を眺めつつお国巡りを。

ベランダから下を見下ろしていると駐車場で黒い塊が動いたような気がした。 目を凝らすと、2匹の黒猫が、アスファルトに体を擦りつけるようにして転がりながら日光浴を楽しんでいた。 遠目からでも気持ちよさそうに転がっていることが分かり、微笑ましく思…