幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

日常

春菊片手に思い出す、得体の知れない存在と化してしまった自分。

昼下がりの日差しをリビングの陽だまりで浴びながら、年末へ向けてのカウントダウンのシュミレーションを脳内で始めてみたのだけれど、場所が悪かったのか、私の意識はすぐに陽だまりの何とも言えぬ心地良さに絡めとられてしまった。 そして、手にしていた手…

お天気を道標に進める秋冬支度。

ダイニングテーブルにPCと相棒である道具の諸々を豪快に広げ、作業を始めた。 時がどれくらい経ったのか見当すらつかなかったけれど、空腹感から、ふっと集中力が切れたところで顔を上げて窓の外へ視線を向けた。 清しい秋晴れのその日、空は優しいブルー…

大地が凍り始める頃でございます。

11月もいつの間にか半分を過ぎるようだ。 「過ぎるようだ」などと、他人ごとのような物言いをしてしまうのは、流れゆく時間に追われなくないと思う私の勝手なのだけれど、七十二候がそのように思っている私に忖度するはずもなく、暦の上では、寒さによって…

ミルククラウンができたような気がした日。 

冷蔵庫から取り出した牛乳をボウルに注いだ。 最後の一滴がぽたっとボウルに落ちた時、ミルククラウンが見えたような気がした。 あれは小学生だっただろうか、それとも中学生だったのだろうか。 もう、記憶が遠すぎて思い出すことができないけれど、理科の実…

ボーロを押し込む小さな手。

母親に抱っこされた赤ちゃんが、母親の肩に片手をつくような態勢で、後ろを歩いている私の方をじっと見ていた。 あまりにも真顔で視線を向けるものだから、ニッコリと笑ってみたのだけれど、心ここに在らずのように見えた。 すると一旦、母親の胸の方へと下…

青空マーケットとエトセトラ。

青空マーケットが開かれていたその日、楽し気な雰囲気に吸い込まれるようにして中をのぞいた。 あまりにも大勢の人で賑わっていたため、それほどまでに人気あるイベントなのだろうかと思いかけて、その日が連休の中日だということに気が付いた。 イベント会…

雨と、お酒のカラクリ。

駅近くのビルに入っているとある飲食店。 通された席は、外の景色を見下ろすことが出来る場所だった。 少しずつ日が落ちていく景色を淋しい景色だと感じる人もいるけれど、私は何だか、とてもほっとする。 現実は、夕飯を食べてからもうひと頑張りということ…

秋の散歩とカレーのはなし。

秋晴れのその日、キーボードを叩く手を止めて気分転換に散歩に出かけた。 秋の匂いに混じっているお日様の匂いが心地よく、見上げた空は秋空にしてはシャープさを含んだ青色をしていて、雲の白が際立って見えた。 特段、用事があったわけではなかったため、…

ポップとシックを、古と未来を、行き来するような砂時計。

我が家には砂時計が2つある。 ひとつは、英国暮らしを始めた頃に美味しい紅茶を淹れるために購入した手のひらサイズの小さなものだ。 どこどこの砂時計というようなスペシャルなものではなく、もうあまり記憶に残っていないけれど、観光地としても名が知れ…

胸の中を右往左往する小さな緊張から解放されたいこの頃。

今夜は秋刀魚を食べよう。 そう思い立ち、冷蔵庫からぷりっぷり、きらっきらのルックスをした秋刀魚を取りだした。 秋刀魚がまとっていた冷気をキッチンの温度に馴染ませている間、グリル内を予熱するために火を入れた。 今夜は大丈夫だろうか……、キッチンを…

自分ルールで過ごす時間をご一緒に、いかがですか?

私の必需品のひとつ、ノートを小さな書棚から取り出した。 使うノートはこれ、というような拘りは一切なくて、ふらりと立ち寄った雑貨店や文具店などで心惹かれたものを買っておくことが多い。 あとは、そのような私の習性を知っている友人から贈られたもの…

便利と、支配すること、されること。

気温が下がってきているからだろう。 煮込み料理を作る機会が増えてきたように思う。 キッチン内にパソコンと本を持ち込んで、好きな飲み物と音楽を用意する。 そして、お鍋の中でグツグツと音を立てながら小刻みに揺れている食材の様子を時折、耳で確認しな…

期間限定で始まった同棲生活は、甘い香りと共に。

楽しみにしていたことが延期になった。 密かにではあったけれど、とてもとても楽しみにしていたことである。 残念ではあるけれど、そういうことも生きていれば多々あるわけで。 しかし、驚いたのは気分をスパッと切り替えたつもりだったのに、家の中で地味に…

極早生みかんの酸っぱさと体の正直さ。

少し前に極早生みかん(ごくわせみかん)をいただいた。 気候の影響なのか品種の違いなのか、降臨したみかんシーズンのトップバッターのルックスは、フレッシュな緑色を残した檸檬色をしていた。 皮を剥いたときにパチンと弾けるように広がるあの瑞々しい香り…

気付けばコーヒー以外はイケルクチ。

コーヒーショップが近くにあるのか、コーヒーのいい香りが何処からともなく漂ってきた。 歩きながら自然とその香りを吸い込んだ。 あぁ、癒される。 確かにそう感じるのだけれど、私はコーヒーが苦手だ。 挽きたての豆から放たれる香りや淹れたときの香り、…

自分センサーで感じる香り。

書斎部屋のキャビネットの上に、白いパフュームキャンドルを置いている。 いつだったか忘れてしまったけれど、友人が贈ってくれたものだ。 キャンドルポットは、女性の手のひらに乗せることができるくらいの大きさで、大きすぎず小さすぎずというサイズ感な…

指の隙間から零れ落ちそうな瞬間も掬い上げていけたなら。

あっという間にハロウィンだ。 今年は残暑が長引いたからだろう。 私の気持ちはハロウィンに追い付かず、数日前に慌ててホワイトパンプキンのオブジェをひっぱり出し、ゴールドとダークブラウン色をしたオーナメントボールを観葉植物に少量飾り付けた。 ハロ…

ステテコとシュールな時間。

ダサいという印象を払拭し、機能性とおしゃれさを兼ね備えたものが増えた証拠だろうか。 すれ違った女性たちの会話から「冬用のステテコ」という声が聞こえた。 人に見せるものではないし、色香や艶を求められるアイテムでもないのだから、機能性とおしゃれ…

私たちにとっての「御八つ」は至福寄り。

町の和菓子屋さんといった雰囲気の小さなお店を見つけた。 大人が2、3人も入れば身動きが取れなくなりそうな、小さなお店である。 店頭に数種類のお饅頭が並べられていたけれど、お店の方の姿は外からは確認できなかったところをみるに、御用の際はお呼び…

テンポドロップの中を覗き込む日を心待ちにする日。

ここ数年間、気になっているものがある。 それの名はテンポドロップ。 透き通ったガラスによる美しい曲線を眺めているだけでも癒されそうなのだけれど、ガラス内に現れる様々な景色は、きっと見飽きることがない景色なのではないだろうかと想像している。 初…

ミチクサと冬桜。

所用を片付けるため、私にとって休日の醍醐味である二度寝を手放し、朝から外出した。 その日の日差しには、肌の奥までじりっと焼いてしまいそうな強さがあったけれど、流れる風は程よく冷たくて、このまま遠出したいと思った。 全てが予想以上にスムースに…

又三郎様へ思いを馳せる夜。

台風が近づいていたときのことだ。 ぐっすりと眠っていた真夜中、顔を何かに照らされたような気がして目を開けた。 すると、完全に下ろしきれていなかったブラインドの隙間からピカピカッと光が差し込んだ。 雷だ。 ブラインドを、うっかり下ろし損ねてしま…

大人になった今だからこそ出来る「昔ばなし」の楽しみ方。

どこからかメロディアスな口笛が聞こえてきた。 しかも、外で暴れている強めの風の音と相まって、摩訶不思議な楽曲のように思えた。 しばらくの間、作業を行いながら聞いていたのだけれど、その口笛が割とすぐ傍から聞こえているように思い、席を立って音が…

自然のことは自然から教えてもらうというコミュニケーション。

玄関を出た直ぐの場所に立派なカマキリが立っていた。 室内へ入ってこないよう細心の注意を払いながら素早く玄関ドアを閉めた。 人間と昆虫。 体の大きさや力の差は歴然としているけれど、大きなカマを両の手で振り上げているようなポーズでギョロリと見据え…

ハッピーの連鎖が始まるアルカイックスマイル。

電車の向かいの席に座っている方が、目を閉じた状態で腕組をしていた。 どこにでもある光景のひとつなのだけれど、どういう訳だか目を閉じていて気付かれないことをいいことに、しばらくの間、その姿を眺めてしまった。 停車駅が近づいたことを知らせる車内…

ハネムーンと蜂蜜酒。

ふらりと立ち寄ったワイン専門店でハニーワインを見つけた。 ハニーワインは、ヨーロッパで古くから親しまれている、ハチミツを発酵させて造ったワインで日本ではシンプルに蜂蜜酒と呼ばれることもある。 ハチミツには、ビタミンB群をはじめとする豊富なビ…

ラムネとキュートなモンキーと。

あっという間に10月だ。 ん!?10月?と思わず手帳をパラパラと捲り直してしまったけれど、早いものである。 とは言っても、今年はまだまだ3か月も残っているのだから、焦らず、じっくり、大切に。 焦ってしまいそうな自分をそうやって落ち着かせながら…

“下さい”と“ください”を通しておもうこと。

友人が何気なく発した「下さい」と「ください」の使い分けの話がある。 簡単に説明すると、漢字を交えて書き記す「下さい」は、英語で言うところの「ギブ」の意味を持った丁寧語という位置づけなので、「下さい」は、相手に対して何かを求める際に使うものな…

足の小指が教えてくれる、退化具合。

外出先でとても素敵なパンプスに目が留まった。 移動中だったけれど、最近の出会いにしては珍しく、長年探し続けていた愛すべき人に出会ったかのような衝撃を受けたこともあり、吸い込まれるようにして店内へと足を踏み入れた。 他にも素敵なパンプスが飾ら…

お宝は非日常の中ではなく日常の中に。

駅のホームに立っていると線路を挟んだ向かい側のホームに設置されたベンチに男性が一人座っていた。 何となく視界に入っていたその方は、脇に置いていた鞄の中から紐状の何かを取り出して、その先端を左右の耳へと運んだ。 ホーム間の距離が長かったことも…