幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

日本のこころ

ごろり大の字と畳の縁。

窓から流れ込んでくるさらりとした秋風が心地良くて、思わず和室に大の字で転がった。 できるだけ「大」の文字に忠実に大の字で転がる。 たったこれだけのことなのだけれど、やってみてはじめて、大人になるにつれ縁遠いものになっているのだと気付かされる…

ハレとケを見守るエニシの場所。

予定時刻まで時間に余裕がないときに限ってタクシーが捕まらない。 それもそのはず、その日は土砂降りが長引いており、ほとんどのタクシーが出払っていた。 他の移動手段も脳裏を過ったけれど、このような時は急がば回れ。 専用ベンチに座って、薄灰色に染ま…

お作法|水引とキャラメル包みをチラリとのぞく日に。 

長年愛用していた箸置きをキッチンの床に落として割ってしまった。 和にも洋にも馴染むシンプルなデザインで気に入っていたのだけれど、別れは突然であった。 いつまでもあると思うな何とやらではないけれど、私は、その箸置きが無くなると考えもしていなか…

雑節が知らせてくれる“あれやこれや”をのぞいてみる日。 

テレビ画面に連続して映し出された「秋」の文字に、体の中に留まっている夏の熱が静かに引いていくような気がした。 そして、過ぎ行く準備を始めた季節にもう少しだけと手を伸ばしてみたくなるのも、あわいの時のお約束のように思う。 既に出来上がっている…

八朔の日と心穏やかに暮らす知恵。

先日、新年のご挨拶をしたばかりのような気がするのだけれど、あっという間に8月である。 毎年思うことが一緒なら、もう一層のこと、時間など無くしてしまえば良いのにと、妙なことを口走りそうになる私をよそに、壁掛け時計の秒針はカチリ、カチリと乾いた…

恩師との思い出と古くて新しい座り方。

時折見返すもののひとつに、今は亡き書道の恩師からいただいた筆文字のお手本帖なるものがある。 学生の頃にいただいたものなので、色褪せも劣化も激しいのだけれど、自分で書く手書きの文字が崩れてきたように感じたときに、 そのお手本帖をパラパラと眺め…

二度見した掲示板と夏の音色。

人は予想外のものを目にしたとき、二度見、三度見をすると言うけれど、本当だと思った。 10日程前だったと思うのだけれど、道すがら、昔ながらの掲示板が目に入った。 様々な地域情報もスマートフォンひとつで手に入るようになったけれど、手書きのお知ら…

“いつもどおり”ではない時間に出会ったもの。

自宅近くで夏祭りの準備が始まっていた。 辺りには、遠足や学園祭前のような非日常的高揚感が漂っており、胸の内側が、その空気につられて弾むような気がした。 お祭りの本番には行くことができないだろうと思い、辺りを少しだけ散策し、準備風景から夏祭り…

いつの間にか今年も夏越の大祓。

今年もいつの間にか、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)の日であり、ハーフタイムデーでもある6月30日がやってきた。 1年をふたつに分ける古からの考え方でこの日を見ると、12月の末日(大晦日)と同じ、前半の末日(大晦日)である。 年末の大晦日が新年…

扇子の所作に忍ばせてある扇子のお役目。

大好きな紫陽花と蝶があしらわれた、お気に入りの扇子を取り出した。 縁あって譲り受けた大切な一本である。 和装では季節を少し先取りしたものを身に着けることが「粋」とされているため、紫陽花があしらわれたこの扇子を粋に身に付けようと思うと使い時は…

御朱印ブームの裏側で。

御朱印帳がブームになってから時折見聞きにする、御朱印帳の現状。 先日も久しぶりにそのような記事を目にし、リアルな今を感じる機会となった。 御朱印とは、「多くの方が神社仏閣に親しんでいただけるように」という願いを込めて、神社仏閣それぞれが趣向…

春キャベツの余韻に浸りながらミステリアスさを思う午後。

春キャベツが美味しい季節だ。 今季何玉めの春キャベツになるのか分からないけれど、その日もザクザクと千切りに。 軽く塩コショウをしてスプラウトとノンオイルのシーチキンを混ぜ合わせたものを、厚切りパンにたっぷりと挟んだ春キャベサンドがたまらない…

歌舞伎は一所。

偶然立ち寄ったアンテナショップ内で、隈取(くまどり)をモチーフにしたキャンディーを見つけた。 隈取(くまどり)とは、歌舞伎で使われているお化粧のことで、顔を白く塗った上から、赤、青、茶、黒といった色を使ってデザインされているのだけれど、 隈取(く…

盛らずによそったご飯で、美味しい夕食を。

炊飯器から軽快なメロディーが流れ、ご飯の炊き上がりを知る。 キッチンへ行き、炊飯器をぱかっと開けたときの幸せな香りといったらない。 今年に入ってすぐのことだっただろうか。 買い替えたばかりの炊飯器の電源が炊飯の途中で切れる、という非常事態に度…

柔らかいコットンでキャッチするものとは?

その日は空き時間を使って、溜めこんでしまっていた資料に目を通すことにした。 興味がある内容であれば時間が経つのも忘れて読みすすめられるのだけれど、そうではないものばかりを着々と溜め込んでしまっていたため、早々に飽きてしまったのだ。 トレーの…

冬から春までを繋ぐ椿と三春と。 

敷地の一部分を椿で目隠ししている場所がある。 信号待ちをする際に目に留まる場所にあるため、冬から春にかけては、そこに咲く椿の花を無意識に眺めているように思う。 素人の私には、品種等までは分からないのだけれど、この場所に咲く椿は、早いものは年…

今年の「ひなあられ」は3色タイプと4色タイプどちらを選びますか?

今年は少し出遅れてしまったのだけれど、2月も半ばを過ぎた頃、うさぎ雛を出した。 今年もこうして、取り出して飾ることができる状況に感謝しつつ、リビングの一角に並べた。 桜木や菜の花は手配済なので、到着を待って飾ることにした。 一時期は、全ての準…

ご飯茶碗をのぞきこむ。

久しぶりに、ご飯を土鍋で炊いた。 好きな音楽を響かせながら、キッチンで黙々と作業をする時間は、私の気分転換のひとつだ。 最近の炊飯器は優秀で、お米の銘柄によって最高の状態に炊き上げてくれたりもするのだけれど、時々、土鍋で炊きたくなることがあ…

福茶でホッとひと息、こころぽっかぽかに。

昨年末にお正月用にと準備した祝い花が、未だ元気に咲いてくれているのだけれど、自己最長記録とも言える咲きっぷりに思わず、 まだ生きていますか?と真顔で問いかけながら切り花に顔を近づけた。 年に数回、1か月半ほど咲いていてくれる切り花があるのだ…

口紅を新調するのにも良い時季です。

至る所で目にする恵方巻の広告。 日本各地に再び広まった風習のひとつだけれども、その一方で廃棄処分される恵方巻の数が問題視され始めている。 大切に受け継がれてきた風習に様々な思惑が加わると、加わり方によっては、このような事態に陥るのかと、廃棄…

おみくじを粋に嗜む。

今年引いたおみくじは、私にとってグッとくるメッセージが記されていたこともあり、大切に持ち帰った。 本来は、お財布などに忍ばせておくと良いと聞くのだけれど、私は手帳に挟んだ。 しばらくすれば、手帳に忍ばせていることを忘れてしまいそうな気もして…

多少萎んでしまっても、ハリが消えても大丈夫。本領発揮はこれからよ!

昨年の冬至に楽しんだ柚子湯。 いつもは2日間ほど楽しむことが多いのだけれど、昨年は思っていたよりも柚子の傷みが早く、1日のみとなった。 1日だけでも楽しめたのであれば御の字ではないかと、気持ちを落ち着かせていたはずなのに、 その後、足を運んだ…

漆のように重ねる日々。

とても上手に、世界中で大切にされている素敵なイベントを取り入れる日本で暮らしていると、楽しみがあるという幸せを感じつつも、 時折、イベントに追われているような錯覚に陥ることもある。 そして、時期が分散していればいいのにと身勝手極まりないこと…

お好きな角度から「ゆず」を楽しんで下さいませ。

今年も冬至が近づいてまいりました。 これから本格的な冬がやってくるのですが、冬至は、一年で一番日が短くなる日。 ということは、冬至の翌日からは、少しずつ日が長くなっていくということです。 この様子を日本や中国では、冬至の日は太陽の力が一番弱く…

想いを叶える宣言と菊にまつわるエトセトラ。

遠方に住む友人が出張で近くまで来ているというので、仕事終わりから新幹線に乗り込むまでの1時間、会うことにした。 いつも慌ただしいのだけれど、「またゆっくりと時間があるときに」などと言っていたら、いつまでも会えぬままだろうから、こうして連絡を…

ものごとを円滑に進めるための言葉をのぞく。

先月いただいたお手紙の結びに、「10月吉日」という文字があった。 お作法は面倒だと感じたり、迷信のようなものでしょと気に留めずに過ごすことも悪いことではないし、ダメなことでもないのだけれど、 さりげなく、このような文字を添えることができたり…

手放す筆と“いろは歌”。

ずっと手放せずにいた筆がある。 今は亡き書道の恩師にいただいた筆のうちの1本で、随分と長い間、私の身に起きた様々を手助けしてくれた1本である。 私の癖や、その時々の気分を汲み取ることが上手な筆なのだけれど、 私もこの筆だけは、その日の筆のコン…

鯛の鯛を見つけたい。

街中を闊歩しいていると、クリスマスケーキの広告を押し退けるようにして貼られた、煌びやかな、おせち料理の広告が目に入った。 その仲に、縁起物でもある、鯛の塩焼きの画像があったのだけれども、 そう言えば、最近、「鯛の鯛」を目にしていないことに気…

寒露が知らせる秋の深まりとキノコ。

少し前に、「あっという間に寒露の頃になりそうですね」という文章で始まるメールをいただいた。 寒露(かんろ)かと声にすると、その響きを聞いた私の脳内には、 天上の神々が召し上がると言われているお酒の甘露(かんろ)が思い浮かび、 神在月の出雲で、神様…

色付く紅葉と、親子の物語。

肌寒さを感じて長袖を着た。 今日はこのまま冷えるのか、それとも、夏の置き土産のような暑さが足掻いて見せるのか、 瞬時に判断することができず、外出時には長袖の羽織りものを手に持った。 久しぶりに感じる、季節が移り変わろうとしているときの、行きつ…