幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

言の葉

お酒の席でのペナルティーは、お手柔らかに。

初めて入ったそこは、全席が半個室のような作りになっており、店内が迷路のように入り組んでいた。 席へと案内されながら、これは、お化粧室から出たら自分の席がどこなのか分からなくなるパターンだ、と思った。 プライバシーが守られはするのだけれど天井…

私たちが使う言葉が言葉の未来。

カフェでお茶をしていたときのことだった。 背後から、「どっちでもいいよね、通じれば。バイトの人、うるさいね」と聞こえてきた。 お嬢さんたちの会話は、聞き耳を立てずとも聞こえてくるくらいまでヒートアップしていた。 彼女たちがバイトの人と呼ぶその…

思考の海を浮遊して。

つけっぱなしのテレビから、「最近の若い人たちは何でもラクをしようとするでしょう」と、 ご年配の女性の声で聞こえてきた。 時代や身を置く環境が異なれば、基準や常識さえも変わってしまう世の中だ。 そして、多くの人たちが無意識に、自分が経験したこと…

今更聞けないオトナのために|“心配り”“気配り”“気遣い”の違いを、こっそり再確認。

日本語は難しいけれど面白い、そう言ったのは、イギリス北部で暮らしている知人だ。 大らかな性格と、少々聞き取りにくいと感じる訛りが、愛らしい。 外国人観光客と接する機会がある仕事をしているため、 簡単な意思疎通くらいは各国の言葉で交わすことがで…

時間に限りがあるとき、無いときに使い分ける言葉。 

結婚式場内に作られている洋風庭園沿いを通りかかると、 その庭でフラワーシャワーが行われているところだった。 塀の隙間を縫うようにして垣間見えた光景は、キラキラしているように見えた。 時々、結婚披露宴にて新郎新婦へ贈る、お祝いスピーチ文の相談を…

懐かしさが運んできた驚きと切なさと。

公園の前を通ると小学生くらいの女の子たちが楽しそうにブランコを漕いでいた。 年々、公園から姿を消していると聞くブランコだけれども、この公園にはあるのだなと思った。 ブランコを最後に漕いだのはいつだろうとふと思う。 思い出せないほど遠い日なのだ…

梅雨の蝶。

開け放っていた窓から心地良い風が部屋の中へ入ってきた。 キーボードを叩く指先を止め、キッチンへと向かう。 久しぶりに入手できた、オーガニックレモンのスライスで作っておいたレモンウォーターを、 大きめのグラスに並々と注ぎ、皮付きのレモンスライス…

夢の解釈と恋心。

夢には、脳内の情報を整理している夢や潜在意識を表す夢など、いくつかの種類があるという見方があるけれど、 その日の私の夢は、あまりにも淡くて、はっきりとは覚えていられなかったけれど、 心に、ほんのりと甘くて懐かしい感覚が残っていた。 我が海馬よ…

疲れた身体を優しく、ゆったりと包み込む湯船の奥を覗き込む。

浴室内に、あれやこれやと持ち込み、半身浴でリフレッシュすることにした。 ゆっくりとお湯に浸かったときの至福のひとときは、体中の筋肉をいとも簡単に緩めてしまう。 体中の筋肉がリラックスすると、頭の中や胸の内側で忙しなく動いていた思考や気持ちま…

湧き水のように湧き出る感情。

お気に入りの楽曲を見つけるとエンドレスで聴いてしまう癖がある。 その自分の癖が発動する度に、こんなにも聴き続けて、よくもまぁ飽きないものだと、自分に少しばかり呆れもする。 しかし、呆れつつも、そのような楽曲を生み出した作り手のエネルギーや込…

想像の中で感じる麦の秋。

信号待ちをしていると、これから暑くなるというのに、 丸裸に近い状態にまで枝葉を切り落とされていく街路樹の剪定作業に目が留まった。 あの街路樹によってできる木陰に、強い日差しから身を守ってもらえていたのに。 そのようなことを思っていると、隣に立…

紅を差してまいりましょう。

パウダールームに入ると、シックな着物を身にまとった素敵な女性が目に入った。 普段から袖を通しているのだろうと感じさせるような、余裕を感じる所作に視線を奪われそうになり、 見過ぎてはいけない、いけない。と自分に言い聞かせた。 女性のそばを過ぎよ…

言葉と雨と仇討と。|梅雨には性別がある!?今年の梅雨はどちらかしら。

数日前のこと。 少し肌寒いかもしれないからと選んで着た洋服が、一歩外に出てみると既に「暑いっ」と感じた。 その翌日、もうすっかり日も暮れたというのに家の中が蒸し暑く、家中の窓を豪快に開け放った。 また一歩、夏が近づいてきたと思うや否や「梅雨」…

仮想通貨と言い伝え。

仮想通貨の話題を見聞きする機会が少しずつ増えてきている。 今はまだ、不安要素があり安定感に欠ける部分もあるけれど、様々な視点で見ていると、 バッサリと切り捨ててしまうには惜しい、あらゆる可能性を秘めたもののようにも思う。 そのようなことを、ぼ…

人間と暮らす犬や猫たちと共有している言葉。

コラッ!そう言われて動きを止める友人宅の犬。 「まだ何も悪さはしていないよ」ととぼけているようにも見える、その表情が、とても愛らしい。 床から中途半端に持ち上げられた状態で止まっている前足が、 「まだ何も……しかし、隙さえあれば」と語っており、…

読書気分で要点だけをつまみ食い|恋路の邪魔をするニンニク臭。

書棚を整理していると、1冊だけ、随分と古くなっている源氏物語が目に入った。 源氏物語は、純粋に作品として楽しむこともできるものだけれど、 物語の中には当時の人々が触れていた香りや、感じていたにおいに関する記述も多く登場するため、 香りやにおい…

モナリザ症候群とは何ぞや?

最近知った、「モナリザ症候群」という言葉がある。 モナリザと聞き、真っ先に思い浮かぶのは、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた油彩画だ。 女性の上半身のみを描いたもので、世界中の誰もが一度は目にしたことがある、知名度の高い、あの絵。 だけれども医…

和食とトッピングと苺のヘタ。

小料理屋で食事をしていた時のこと。 席をひとつ空けて隣に座っていたご年配の方と店主との会話が耳に届いた。 ご年配の方が言うには、最近は、トッピングを選ぶことができるお店が随分と増えており、 多種多様な選択肢の中から、いくつかのトッピングを手際…

雨とカランコエ。

突然降り出した雨が上がるのを、駅の出入り口付近で待っていたのだけれど、 しばらく上がりそうにない灰色の空を確認し、一番近くにあった、昔ながらの喫茶店へ入ることにした。 全体的に落ち着いた色合いでまとめられた店内は、照明もそれに合わせてあるの…

この豪快さ、嫌いじゃないわ。

近所にある、リニューアルオープン間近のお店の前を通り過ぎようとしていた時だ。 作業中の一人が、「間違ってるぞ」と大きな声を上げた。 その声につられて、声が向けられた先へ視線を向けると、 掲げた看板の文字に間違いを見つけたようだった。 道具を使…

味噌の背景、あれやこれやと。

現在、我が家の冷蔵庫には、購入品、いただき物を含めた3種類の味噌が眠っている。 ほとんどのご家庭に常備されている基礎調味料でありながら、 土地によって、これほどまでに異なる味わいを持っているなんて、非常に興味深いと思う。 私は、引越を繰り返す…

ある意味フシギな言葉、バイ菌を紐解く。

シュッ、シュポッと、やる気のない音とともに飛び出したのは、スカスカの泡状のハンドソープ。 手のひらの上に乗っている明らかに足りないそれを軽く洗い流し、 詰め替え用パッケージに記されていた「バイ菌」という文字を眺めながら、 液状のハンドソープを…

「たくさん」が「大勢」を飲み込みかけている。

テレビを付けようとしただけなのだけれども、電源とは異なる何かを押してしまったのだろう。 テレビと周辺機器には、いつものランプが点灯しているのに、何も映し出さない画面。 その真黒な画面に映る自分の姿とリモコンを交互に眺めながらボタンを押すも、 …

早生まれ、遅生まれの言葉に伴う愛情。

大人になるにつれて耳にする機会がぐんと減る言葉がある。 減ったことにすら気が付かず、あるとき不意に耳にして、久しぶりの響きに少し戸惑うのだ。 最近の私が不意に耳にしたのは「早生まれ」、「遅生まれ」という言葉だ。 我が子を新たな集団生活の場に送…

カラータイマーと定型文。

脳内が静まり返り、思考が完全に停止した。 忍び寄る睡魔と、うんともすんとも言わない様子から察するに、 脳のガソリンであるブドウ糖が切れてしまい、 ウルトラマンで言う所のカラータイマー点滅中という状態に陥っているようだった。 キーボードを叩く手…

ワサビにかける魔法。

立派な生ワサビをいただいた。 その力強く瑞々しい姿と感触からは、 水と空気が美味しい場所で丁寧に育てられたことが透けて見えるような気がした。 ツンとした辛味の奥に感じられる微かな甘味とワサビ特有の香りは、 口にする人の食欲を程よく刺激する。 調…

“ことわざ少年”の呟きに遭遇した満月の夜。

待ち合わせ場所である駅の改札前に少し早めに到着した。 いつもなら、付近のお店に立ち寄るところなのだけれど、 その日は行き交う人々を眺めながら待つことにした。 しばらくすると、学習塾の名前が入った、お揃い鞄を提げた子どもたちの集団が、塾の先生ら…

春に散りばめられた輝きと若輩者の使い方。

ここ数日、スケジュールの都合で規則正しい早起きが続いているからだろうか。 お腹が、ぐうぅーっという音とともにお昼時を知らせてくれている。 体内時計は、ちょっとしたことで正確に時を刻むのだと改めて実感し、 仕方がないことだとは言え、 普段の不規…

「春眠暁を覚えず」から感じる春と私たちに備わっているセンス。

先日、立て続けに見聞きした「春眠暁を覚えず」という言葉。 日々の至る所で「春」を感じるこの頃だけれど、 毎年、この言葉にも、今が「春」真っ只中だということを感じさせられているように思う。 このフレーズが収められている作品は、 孟浩然(もうこう…

世の中に揉まれまくる言葉たち。

その日は、初めての経験にお誘いいただき、ウキウキ気分で電車に揺られていた。 待ち合わせ場所までの経路を再度確認するため、スマートフォンに視線を落としていると、 背後から女性の声で「コスパ」という言葉が度々耳に届いた。 一度だけ聞こえたのであれ…