幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

言の葉

おみくじを粋に嗜む。

今年引いたおみくじは、私にとってグッとくるメッセージが記されていたこともあり、大切に持ち帰った。 本来は、お財布などに忍ばせておくと良いと聞くのだけれど、私は手帳に挟んだ。 しばらくすれば、手帳に忍ばせていることを忘れてしまいそうな気もして…

冬の景色から繋がるエトセトラ。

アラームが鳴る1時間ほど前だっただろうか。 スッキリと目覚めたまでは良かったのだけれど、ブラインドの隙間から外をのぞいてみるも、外はまだ真っ暗。 やけに冷たくなっている顔を、両の掌で包み込みながらリビングへ向かった。 半ばオートマティックに、…

なしの礫といい加減。

ご年配の方とお話をしていると、実生活では触れる機会が少ない言葉と出会うことがある。 そのような時、活字として触れていた言葉が、本の中から飛び出してきたかのような現実味を帯びている気がしてドキリとする。 きっと、言葉を発した方が日頃から使って…

根っこの部分には、温かいものを忍ばせて。 

今年は、お正月感に包まれている街中に出る機会があった。 門松や注連縄、餅花や振る舞い酒など、目でも楽しむことができたのだけれど、 目の前には、子どもの頃に感じていたお正月感とは別のものが広がっていたように思う。 ただ変わらないのは、お年玉を何…

言葉と占術、寒九の雨。

年末年始に感じた街中の静けさも消え、すっかり日常が戻ってきている。 冬ならではの、毛穴がキュッと引き締められるような冷たい空気に触れたくて、飲み物片手にベランダのガーデンテーブルへ移動した。 空は、どんよりと沈んだ色をしていて、雨が降る前の…

お好きな角度から「ゆず」を楽しんで下さいませ。

今年も冬至が近づいてまいりました。 これから本格的な冬がやってくるのですが、冬至は、一年で一番日が短くなる日。 ということは、冬至の翌日からは、少しずつ日が長くなっていくということです。 この様子を日本や中国では、冬至の日は太陽の力が一番弱く…

鯖と語源とお喋りと。

近所にある鮮魚店の店頭の隅には、魚にまつわる話が印刷されたショップカードのようなものが置いてある。 鮮魚店には珍しいショップカードということもあり、いつだったか1枚いただいて帰った。 帰り道、それを取り出して眺めると鮨屋の湯呑で出てきてもお…

言葉の無言セールスにも感じられる選択肢を前に。|目途と、目処と、めど編

パソコンやスマートフォンの文字変換機能と連動している学習機能に惑わされることがある。 知っているはずの言葉なのだけれど、同音の言葉をご丁寧にいくつも並べられると、ふと、どれだったかしら?と思ってしまうのである。 このような場合の多くは、一番…

少し古臭く感じる不思議、ここに在り。 

数か月ほど前だっただろうか、外出先で偶然手にした紙面上で「ひょうきん」という言葉が使われなくなってきているという話題を目にした。 そう言われてみると、私自身、確かに使わなくなっているし、「ひょうきんな人」という表現を口にしようとすれば、 自…

ふつーって何ぞや?

贈り物を探していた時のことだ。 ふらりと立ち寄った店内の商品を眺め始めたと同時に、店員に声をかけられた。 内心、もう少しだけ放置しておいていただけると有難かったのだけれども、と思いながら、 しばらくの間、一度は手に取ってはみたものの、「これは…

朔風葉を払う頃に思うこと。

手帳をぺらぺらと捲っていると、ほんのりとした控えめな文字色で次候(じこう)が記されていた。 朔風葉を払う(さくふう、はをはらう)と。 日本の四季である春夏秋冬を24の季節に区切り、その24の季節を更に細かく表現した言葉を二十四節気(にじゅうしせっ…

ものごとを円滑に進めるための言葉をのぞく。

先月いただいたお手紙の結びに、「10月吉日」という文字があった。 お作法は面倒だと感じたり、迷信のようなものでしょと気に留めずに過ごすことも悪いことではないし、ダメなことでもないのだけれど、 さりげなく、このような文字を添えることができたり…

舞い込んだ羽根と言葉の世界。

最近、高圧洗浄機なるものを購入した。 自力でお掃除できないわけではないのだけれど、丸1日かけて行っていた掃除が、2、3時間で済むとなれば話が少々変わってくる。 実際にそれでベランダの床や壁、設置しているガーデンテーブルやチェア、玄関外の外回…

お作法|節目のご挨拶が増える時季に確認しておきたい言葉。 

出かけついでに、海外の知人、友人たちに送るクリスマスカードが探しに行った。 カードラックに並べられているカードを眺めながら、また1年経ったのかと思う。 ラックの端には、数は少なかったけれど、年賀状も並んでおり、 いよいよ始まる年末に向けての日…

部屋の隅に転がる釘とエトセトラ。

いつだっただろうか。 テレビ番組だったのか、紙面で目にしたのか忘れてしまったけれど、 日本の木造建築の技術に魅せられた外国人の方が、歴史的な木造建築物の細部を挙げながら、 日本の建築技術の素晴らしさを熱く語っている様子を目にしたことがある。 …

手放す筆と“いろは歌”。

ずっと手放せずにいた筆がある。 今は亡き書道の恩師にいただいた筆のうちの1本で、随分と長い間、私の身に起きた様々を手助けしてくれた1本である。 私の癖や、その時々の気分を汲み取ることが上手な筆なのだけれど、 私もこの筆だけは、その日の筆のコン…

コッペパンの前で声を荒らげて。

コッペパンの専門店へ行った。 数ある具材の中から何を選ぼうかとワクワクしながら列の最後尾に並んだ。 すると、目の前に並んでいる2人組の女性の1人が、怒りを爆発させていた。 私は、彼女たちの真後ろに並んではいたものの、 前を向いたままで発せられ…

“よいしょ”にロックオン。

電車に乗った。 混んではいなかったけれど、季節柄、国内外からの観光客だろうと察することができる方々が点在していた。 ある駅のホームに電車が到着すると、ホームにはご年配の方々の集団が目に留まった。 私が席を立たなくても十分スペースは在ったけれど…

“生そば”、読めますか。

秋の新蕎麦は春のそれよりも香り高いと言われている。 私は、お蕎麦の香りを聞き分けられるほど詳しくはないのだけれど、 それでも、そのような話を耳にすれば、この時季に出る新蕎麦を口にすると、普段のそれよりも、確かに香り高いような気分になる。 上手…

口癖から取り扱いまで。

準備されている椅子に座って順番待ちをしていると、隣の椅子に、ご年配夫婦が腰を下ろした。 どれくらいの時間待っているのか尋ねられ、10分程だと返すと、「ちょっと席を外すけれど、これは私の身代わりね」と可愛らしい笑顔を向けられた。 ご婦人の身代…

正しさの基準。

デスクの隅で、すっかり冷めてしまっているホットレモンを飲み干した。 溶けきれずに底に溜まっていたレモン風味のハチミツの甘さが、口の中を占領した。 口の中をサッパリさせたくて、2杯目のホットレモンを作りにキッチンへ向かうと、 シンクに向かうよう…

秋思とノスタルジアと牛乳と。

指先が、パソコンのキーボードを温め始めたため、気分転換に外出することにした。 小さなバッグに必要最小限のものを入れていたのだけれど、敢えてスマートフォンは持っていかないと決め、取り出した。 ただ外の空気を吸うためだけの外出、そう思って玄関ド…

寒露が知らせる秋の深まりとキノコ。

少し前に、「あっという間に寒露の頃になりそうですね」という文章で始まるメールをいただいた。 寒露(かんろ)かと声にすると、その響きを聞いた私の脳内には、 天上の神々が召し上がると言われているお酒の甘露(かんろ)が思い浮かび、 神在月の出雲で、神様…

混沌とした車内で思い巡らせた太平洋と大西洋。

陽射しが柔らかくなってきなと思いながら電車に揺られていた。 停車した駅では、ハイキングでもしてきたのだろうかと思う装いの一行が、爽やかな秋風をまとい乗り込んできた。 このような乗客たちと居合わせると、秋という季節感がまた少し、私の中で色濃く…

不満の感じ方や、あだ名の付け方は、いつの時代も同じようなもの。

駅の構内で老夫婦に声をかけられた。 タクシーに乗りたいのだけれど、長距離を歩くことができない為、 ここから一番近いロータリーへ行くには、どちらへ行けばいいのだろうか。ということだった。 一番近いロータリーへ行くには、階段を使わなくてはいけなか…

下戸の背景を、ちらりとのぞく。

友人から、下戸でもお酒気分を味わえるようなノンアルコール飲料はないか?と尋ねられた。 体がお酒を一切受け付けない体質の人のことを下戸と言い、 そのような遺伝子のことを下戸遺伝子と呼ぶけれど、 この下戸という言葉の歴史は古く、しかも、日本と中国…

ウニから連想するもの。ウニがまとうもの。

美味しい魚介類が食べたくなり、観光地化して賑わっている市場へ行った。 建物内に足を踏み入れると、ヒンヤリとした冷たい空気と威勢の良い声に出迎えられた。 新鮮な魚介類や、その土地ならではの山の食材、加工食品などを覗き込み、 買って帰るものを吟味…

揺らぎの中の「同級生」。

郵便受けの中に手を押し込んで郵便物を端に寄せ、ざっと掴んで引き出した。 やけに多い不要なチラシの中から、真っ当な郵便物だけを引き抜きながらエレベーターホールに向かっていると、 届け先を間違った郵便物が紛れ込んでいた。 封筒の隅には、カラフルな…

心の持ち方というスイッチを、どうするのかは、いつだって自分次第。

赤い口紅に、漆黒にゴールドカラーのローヒールが印象的なご婦人が、目の前を颯爽と横切った。 その、年齢を感じさせない装いと歩き姿に、名前は忘れてしまたけれど、誰かが残した言葉を思い出した。 『人は、歳を重ねただけでは老いない。理想を失うときに…

季節の梅雨を感じてみませんか。

明け方、今よりも少しだけ厚みがある掛け布団に変えても良さそうだと思いながら、 真夜中に冷えてしまった体を温めるようにして布団に包まり直した。 薄目を開けて時計を見ると、アラームが鳴る5分ほど前だった。 その日は、朝から雨がパラついており、耳を…