幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

身近なもののルーツを覘く旅

移り行く季節を、どうか思いっきり、五感を使って楽しんで。

スイカが並んでいた記憶が消えぬうちに、陳列棚の上には数種類の梨が並べられていた。 夏のフルーツから秋のフルーツへと変わると、いよいよ秋だなと思う。 夏を苦手としている私にとって秋の到来は待ち侘びていたものなのだけれど、去り行く夏を見送るのは…

ツバメが去るとアレが戻ってくる。

鮮魚売り場を通ると、「魚介」や「魚貝」の文字が目に留まった。 ワタクシ過去に、どちらを使えば良いのだろうとキーボードを叩く指先が留まったことがある。 執筆作業をしていると時折起こることなのだけれど、意識をすればするほど、分かっていたはずの正…

秋の花と草花を摘む男性のはなし。

掃除を終えた室内の香り付けにとアロマキャンドルを手に取った。 夏の間はお香やアロマオイル、アロマミストの中から軽やかな香りのものを好み選んでいたけれど、キャンドルや甘い香りに手が伸びるようになり、季節の移り変わりを感じるこの頃である。 この…

自由で大らかな二六時中。

ここ数日、思いを巡らせていることがある。 大したことではないのだけれど、頭の片隅にふわっと浮かんでしまうのである。 その日も、四六時中とまではいかないけれど、集中力が切れるタイミングを狙っていたかのように浮かぶものだから、思わず「その件は既…

お好きなスタイルでしゃれこんで。

今年の夏も幾度となく甘酒のお世話になった。 聞くところによると、酷暑続きの昨今は冬の甘酒よりも夏の甘酒人気の方が高いのだとか。 酒粕から作る甘酒だけでなく、米糀から作られるノンアルコールタイプの甘酒の存在も知られるようになり、「飲む点滴」や…

アイ・ラブ・パン粉。

待ち時間の手持ち無沙汰を埋めるべくネットサーフィンをしていると、素敵な画像が目にとまった。 その画像の出どころを探していると、様々なお料理レシピを紹介している外国の方のサイトに辿り着いた。 食器類のチョイスや盛り付けも素敵で、しばしサイト内…

素麺にも厄!?

平安の頃から食べられていた素麺、今年はまだ片手で足りるほどの回数しか口にしていない。 素麺は、天の川や織姫の織り糸に見立てて食べられていたという話や、無病息災を祈って食べていたという話などが残っており、古くから親しまれているもののひとつであ…

鹿威しと造園中の庭。

久しぶりに、近場にある公園内を縦断した。 そこには、池をメインに造られた日本庭園風のゾーンがある。 池には大人が5、6歩ほどで渡り切ってしまえるほどの短い橋がかけられており、池に近づくと羽を休めているカモや野鳥、小さな岩場で甲羅干しをしてい…

ネギトロと作戦失敗の夕暮れどき。

無性にネギトロを頬張りたくなった。 きっと、数日前から美味しそうなネギトロ画像を目にしたり、そのような話を耳にする機会があったものだから、私の口がネギトロを欲しているのだろう。 しかし、ただでさえ夏の日射しと暑さに弱い私に、この炎天下の中を…

お役目終えた木彫り熊。

マンション内のゴミ置き場へゴミを捨てに行った。 入り口の扉を開けて中に入ると、視線の先に猫か何か、小さな動物が座っているような気がして、体がビクッと小さく跳ねた。 動く気配が無かったものだから近づいて見ると、木彫りの熊が2体並べられていた。 …

白玉粉は寒晒し粉。

甘いものを欲し、冷蔵庫を開けると使いかけの白玉粉と上新粉があった。 確か、非常時用の缶詰の中に小豆缶もあったはずだと専用ボックスをのぞくと、賞味期限まで随分と余裕がある小豆缶があった。 非常時ではないけれどイイの、イイのと、ひと缶取り出し、…

魅惑の名を持つソレの正体。

先日、手元に残しておきたい書籍の仕分けをしていたのだけれど、そろそろ手放してもいいのかもしれないと思った1冊に、フランス語で書かれたレシピ本があった。 内容は全く読めないに等しく、その料理を再現するには翻訳機か辞書片手に頑張る必要があるのだ…

揚げパンの記憶が行方不明。

年に1、2回ほど足を運んでいたコッペパンの専門店が、いつの間にか閉店していた。 最後に購入したのは昨年末だったように思う。 食べきれないと思わせるほど大きなコッペパンだったけれど、そのふかふかの柔らかさと軽やかな食感が後を引き、あっという間…

残すべきもの、進化させるべきもの、風習も様々である。

今年はお招きいただいていた結婚披露宴が、幾度かの予定変更の末、無期限延期となった。 直接お祝いしたい気持ちいっぱいで、とても楽しみにしていた場だったのだけれど、この状況では致し方ない。 一堂に会する場を設けることができれば良いのだけれど、そ…

和製バスローブは夏の風物詩。

某日、呉服屋の前を通るとショウウィンドウに新作の浴衣と浴衣用の反物が飾られていた。 あの反物で浴衣を仕立てたら素敵だろうなと楽しい想像がムクムクと立ち上がってきたけれど、自宅に戻れば私のとっておきたちが待っていることを思い出し、この日は素通…

お弁当はどこまで進化するのだろうか。

偶然目にした外国の記事で、日本のあれやこれやが称賛されていた。 話題の入り口は、日本人のマスク着用の習慣だった。 確かに、日本ではマスクの着用に関して抵抗を感じる人は外国の方々と比べると少なく、問題となることがあるとすれば、蒸れて息苦しい、…

刺繍の奥にある景色。

長年愛用している革製のコースターがある。 母の友人に革細工を趣味にしている方がいるのだけれど、その方が、ようやく人様に贈れるくらいの腕になったからと言ってプレゼントしてくれたものだ。 そのコースターを母と半分ずつにしてから随分と年月が経った…

扇子とカンニング。

縁あって譲り受けた扇子を引き出しから取り出した。 扇面には紫陽花が、中骨には透かし彫と蝶があしらわれているお気に入りの1本である。 絵柄が紫陽花ということもあり、使用できるのは梅雨が明ける頃までの短い期間ではあるのだけれど、近頃の私の愛用品は…

釘抜紋と時代を越えた冷奴。

クローゼットの中を片付けていたら、レトロなボタンが落ちていた。 素敵なボタンではあるのだけれど、そのボタンが付いていたであろうお洋服を思い出すことができず、とりあえずキャビネットの上に置いておくことにした。 結局、1か月ほど経ってもボタンが…

梅雨の訪れを感じながら、好きも嫌いも同じように楽しんで。

6月の楽しみは、大好きな紫陽花の切り花を買うことだ。 ブルーや淡いグリーンのものを手に取ることが多いけれど、ピンクやパープルの紫陽花に目移りすることも。 どの色も素敵すぎて決めることができないときには、純白の紫陽花にグリーンの葉を合わせるこ…

松の木の奥にある世界への扉を開けて。

自宅近くにある公園の一角に立派な松の木が植えてある。 その松の木の幹は、地面から2メートルほどの高さから横へ折れ曲がった状態を保ちながら伸びており、その横へと延びた幹を支えるための添え木が数本設置してある。 日当たりが悪いような場所ではない…

似て非なる「けんぴ」と旅の予行練習と。

その日のティータイムのおともは、芋けんぴ。 短冊状にカットしたさつま芋を油で揚げて甘い蜜が絡めてあることに変わりはないのだけれど、この日の芋けんぴは、芋けんぴと大学芋の良いとこ取りをしたようなタイプのものである。 カリッとしているのは外側だ…

夏の香りとクレープシュゼット。

気分が落ち込みそうになったときに飲もうと思っていた、スペシャルなオレンジジュースを冷やすべく、冷蔵庫内にボトル一本分のスペースを設けた。 気分が落ち込むような出来事があったわけではないのだけれど、外から室内に吹き込んできた風が夏の匂いをして…

ヨーロッパ生まれのアレと日本生まれのアレがコラボレーション。

まあるい石っころのような焼き物の中にグランドピアノを閉じ込めたようなデザインの帯留めを、保管箱の中から取り出した。 シックな和装のアクセントとして重宝する、遊び心ある一品だったけれど、私の不注意でヒビが入ってしまい、本来の用途では使うことが…

割れたボタンを付け替えながら眺めた「がまぐち財布」。

表面を着物の帯に使われるような布地に覆われた「がまぐち財布」を持っている。 その名のとおり、本来はお財布として使うものなのだろうけれど、私はお気に入りの洋服に使われているボタンのスペアを入れて愛用している。 その日はシャツのボタンが割れてし…

ホットケーキミックス粉と水あめのはなし。

ティータイムにレシピ本をパラパラと捲った。 それは、レシピ本としての利用価値はもちろんのこと、お料理やテーブルセッティングを含めた画像を眺めているだけでも十分に楽しむことができる、目の保養にもなる1冊である。 更には、ズボラな私がキッチンに…

何ものにも染まっていない花。

外出を控えていることもあり、ここのところ生花を飾っていない。 生花を飾っていないからといって困ることは何一つないのだけれど、リビングに一輪あるだけで随分と癒されていたのだと改めて思った。 と同時に、自分の何気ない日々も、いくつものありがたい…

何でもは巻かないと思っていたけれど。

断捨離をしていたら、幾何学模様柄の化粧箱に入った何かが出てきた。 私の記憶には、それが何であるのか潔いほどに何も残っておらず、本当に私の所持品だろうかと一抹の不安を感じた。 預かりものかもしれないという考えが脳裏を過ったこともあり、その化粧…

1本の串に刺すのは4個?それとも5個?

ベランダに出ると、どこからともなく桜の花びらが舞い込んできた。 しゃがんで拾い上げようとしたら、吹き込んだ風に先を越され、淡いピンク色をしたそれは軽やかにベランダの向こう側へと舞い上がり、風に乗って遠くへと行ってしまった。 清々しい空の青色…

通勤ラッシュ時の満員電車のように見えたあれ。

昨年末、マネキンを乗せた業務用のカゴ台車が次々にトラック内へと運びこまれていく光景を目にした。 マネキンは、店頭で商品を説明、宣伝しながら販売する販売員や、そのような職種を指すことがあるけれど、ここで言うところのマネキンは、お洋服のディスプ…