幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

身近なもののルーツを覘く旅

遅れ馳せながら深く納得したタイトル。

何年振りだろう、久しぶりに映画雑誌のキネマ旬報(きねまじゅんぽう)を手に取った。 ある程度の映画情報はネット上で簡単に入手できることもあり、いつの間にか手に取らなくなってしまった雑誌だけれど、ネットとは異なる、紙面ならではの丁寧さは相変わらず…

盛り塩は合わせ技。

店先に出してあった盛り塩に目が留まった。 珍しい光景ではないけれど、その日目にした盛り塩は十数センチほどの高さがあり、ひと際目立っていたものだから、お店を通りすぎるギリギリまで盛り塩を視界の端に捉え続けていた。 盛り塩から受けた衝撃が思う以…

シャチホコ夫婦のオシゴト。

車窓から見える景色を眺めていると、戸建ての屋根の端に立派なシャチホコを飾っているお宅があった。 車窓内を一瞬と言ってもいいような早さで流れた景色だったこともあり、私が目にしたものが本当にシャチホコだったのかを確かめる術がないまま月日が過ぎた…

玉ねぎと勢力図。

新玉ねぎが美味しい季節がやってきた。 玉ねぎは一年を通して、いつでも手に入る野菜だけれど、旬は春と秋。 しかし、2回も旬があるというのに、春に目にする新玉ねぎの方が数割増しで美味しそうに見えてしまうのは、スプリングマジックだろうか。 そのよう…

アンティークで繋がった日。

この時計も、こちらの時計も止まっている。 ジュエリーボックスを覗き込み、時計の健康診断とも言えるオーバーホールに出さなくてはと思いながら、数カ月が経過しているそれらを取り出しショップへ向かった。 どの時計も、年を重ねる中での節目、節目に私の…

はじまりの日とおむすびと。

時間や曜日の感覚が定まらないライフスタイルで過ごしていると、祝祭日に疎くなってしまうのだけれど、今月は建国記念日や天皇誕生日の振替休日があることに、数日前に気が付いた。 私は、カレンダーを見て、今日は建国記念日かと思うだけのことがほとんどだ…

道すがらの月桂樹からの数珠繋ぎ。

時折、通り抜けに使わせていただいている自宅近くの公園は、様々な種類の木と季節の花で彩られている。 先日は、公園管理をしている20名ほどの方々が、既に開花しているパンジーを花壇に植えているところを目にし、こうして作業してくださっているのか、と…

ウィンターチューリップからのぞく景色。

今年は年明け早々から駅周辺のプランターや飲食店などでチューリップを多く目にしたように思う。 春を先取りしすぎなのでは?と思うよりも前に顔がほころび、指先をそれに伸ばしてしまうのは、本能が春を待ち侘びているからなのか、それともチューリップの可…

大人のたしなみ、升(ます)のあれこれ。

お正月飾りを片付けながら節分飾りを少し出したこの日、昨年の干支飾りである亥(いのしし)への労いも一区切り。 12年も先のことは分からないけれど、この亥(いのしし)を再び取り出すときも、心穏やかに笑顔でいられたらと今年も思いながら、彼らを収納スペ…

地獄の番人は10人でワンチーム。

先日、『帳消しの日と、あの世界の休日と。』のタイトルのもと、閻魔様の縁日の話題に触れたのだけれど、本日が、その「初閻魔(はつえんま)」の日である。 生憎、私のご近所に閻魔様はいらっしゃらないようなので、以前、立ち寄らせていただいたことがある閻…

汁なしのお雑煮が、雅な姿に大変身。

時折、口にする和菓子の美味しいこと。 その中でも桜餅やお月見団子など、季節の行事と結びついているものとなると、美味しさが数割ほど増すように感じられるものだから、気が付けば、ひと口を普段よりもじっくりと味わっているように思う。 冬の寒さが深ま…

けんちん汁と豚汁は似て非なるもの。

イベント会場と化した学校内から威勢の良い掛け声が聞こえてきた。 学校の前を通りながら中の様子を窺うと餅つきが行われていた。 すっかり目にする機会が減った餅つきの様子に久しぶりに年の瀬らしい年の瀬を感じたような気がした。 大人の事情による、年内…

刺身とヒレポップ。

見るからに新鮮だと分かるお刺身は、心静かにテンションがあがる。 新鮮な魚が手に入る地域は国外にも多々あるけれど、鮮魚を安全に、安心して生で食べられるように施される様々な処理の技術が抜きんでているのは日本だけだ。 そのことを知らなければ、当た…

お作法|師走ならではのご挨拶を、セルフチェックしておきませんか。

今年初めての「良いお年を」という言葉をいただき、今年初めての「良いお年を」という言葉を口にした。 久しぶりのその言葉に、口がもごもごしてしまった感じがして少しだけ恥ずかしい気がした。 その日の夜、相手はそのようなことなど気にも留めていないこ…

何故、虎柄のパンツを穿いている!? 

商店街の入り口に立つと、アーケード内が大勢の人たちで賑わっていた。 冷静に見れば、普段と大差ないようにも見える光景なのだけれど、時節柄だろう。 年の瀬が着々と近づいていることを否応なしに突き付けられたような気がした。 この日は、少しばかり現実…

温かい飲み物と一緒に至福の一時を彩ってくれるひと粒。

入用な品を購入するためにデパ地下へと向かった。 常に賑わっている空間だけれども、年末が近づくにつれて、人も賑わい方も増していく場所のひとつだ。 私は完全にお客側目線なのでテンションも右肩上がりなのだけれど、スタッフの皆さんは裏側で忙しさや疲…

ふわり軽やか紙風船。

クリスマスデコレーションが街を華やかに彩っている。 虹色をしたカラフルな電飾もかわいいけれど、ロイヤルブルーとクリアカラーのシンプルな電飾も捨てがたい。 うかうかしていると、この素敵な景色も直ぐに見納めどきを迎えそうな気がして、この日は歩く…

マンウォッチングとトレンチコート。

カフェの窓際を陣取ってミルクティーを口に運びつつ始めたのはマンウォッチング。 世の中には様々な人がいるのだと手っ取り早く実感できるマンウォッチンは、幾度繰り返しても飽きることはない。 その日は、男性女性を問わずトレンチコートを身に纏っている…

ぷるぷにっとしたタピオカの正体は!?

気に入って使用している調味料の幾つかが切れたままになっていた。 無いならば無いなりに何とでもなることは確認済みなのだけれど、お客様をお招きする予定もちらりほらりと入り始めたことをきっかけに重い腰を上げて調達に向かった。 店内には様々な調味料…

コルクの木は縁の下の力持ち。

最寄り駅そばにあるリカーショップは、様々なジャンルのお酒を取り扱っている。 その中には、リーズナブルなのに、もう一度飲みたいと思わせる様なお酒も多々あるため、つい、宝探しをするような気分で立ち寄ってしまうのだけれど、その出会いは一期一会がほ…

不思議な葉を持つハガキの木。

この時季、真っ赤な実をつけた植物を度々目にするように思う。 想像するに、野鳥たちにいち早く見つけてもらうための、植物側の作戦なのだろうけれど、柔らかい秋の陽射しに照らされている姿は、スポットライトを浴びたメインキャストのようだ。 その日、目…

私たちにとっての「御八つ」は至福寄り。

町の和菓子屋さんといった雰囲気の小さなお店を見つけた。 大人が2、3人も入れば身動きが取れなくなりそうな、小さなお店である。 店頭に数種類のお饅頭が並べられていたけれど、お店の方の姿は外からは確認できなかったところをみるに、御用の際はお呼び…

ごろり大の字と畳の縁。

窓から流れ込んでくるさらりとした秋風が心地良くて、思わず和室に大の字で転がった。 できるだけ「大」の文字に忠実に大の字で転がる。 たったこれだけのことなのだけれど、やってみてはじめて、大人になるにつれ縁遠いものになっているのだと気付かされる…

平実檸檬(ひらみれもん)の正体と不老不死の薬の謎。

今年は美味しい酢橘(すだち)とのご縁が多く、例年以上に酢橘(すだち)を多く食しているように思う。 そして、先日触れた「酢橘ごはん」は密かにマイブームと化している。 酢橘(すだち)のように、強い酸味と香りが特徴的で、フルーツとして食すよりは風味付け…

ハネムーンと蜂蜜酒。

ふらりと立ち寄ったワイン専門店でハニーワインを見つけた。 ハニーワインは、ヨーロッパで古くから親しまれている、ハチミツを発酵させて造ったワインで日本ではシンプルに蜂蜜酒と呼ばれることもある。 ハチミツには、ビタミンB群をはじめとする豊富なビ…

お宝は非日常の中ではなく日常の中に。

駅のホームに立っていると線路を挟んだ向かい側のホームに設置されたベンチに男性が一人座っていた。 何となく視界に入っていたその方は、脇に置いていた鞄の中から紐状の何かを取り出して、その先端を左右の耳へと運んだ。 ホーム間の距離が長かったことも…

稲妻のパートナーは誰?

急に、地面を叩きつけるような強い雨が降り出した。 その大きな音が気になってリビングの窓のそばへ行くと、いつも目にしている建物や植物の一切合切が真っ白なベールで覆い隠されていた。 ゴロゴロと鳴り始めた雷とヒューヒューと音を立てながら吹く風に耳…

大人視点で菊を嗜む。

今年も重陽(ちょうよう)の節句(9月9日)がやってくる。 1月1日の元日や、3月3日のひな祭り、5月5日の子どもの日、7月7日の七夕ほどの知名度や分かり易い華やかさのようなものはないのかもしれないけれど、 五節句の中で一番、大人ならではの楽しみ…

古にブームを巻き起こした万年青とは何ぞや?

道すがら、素敵な観葉植物が多数並べられているフラワーショップが目に留まった。 こんなところにフラワーショップなんてあっただろうかと思いながら、植物に吸い寄せられるかのようにしてお店のエントランスを潜った。 高い天井からは、おしゃれな照明器具…

落とし物の鶴。

外出先の道沿いに、きれいな色をした紙切れのようなものが落ちていた。 間隔を開けて、また一枚、更にまた一枚と続いた。 程よい感覚で視界の端に入ってくるそれを横目で捉えながら、まるでヘンゼルとグレーテルの話に出てくる、兄ヘンゼルが道標に落とした…