幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

謝る彼を包み込む彼女の素敵な笑顔

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友人との待ち合わせの時間を間違え、

1時間も早く着き過ぎてしまった私は

カフェでお茶をしながら道行く人を眺めていた。

色々な人達が色々な想いを胸に

それぞれの日常を生きていて、

この瞬間、目の前の道を行き交っているのだなと思いながら紅茶を口に含んだ。

 

その時、1人の女性の姿が目に入った。

その女性にとてもよく似合っている洋服を身にまとい

辺りをキョロキョロ見渡していた。

多分、誰かと待ち合わせなのだろう。

バッグの中から携帯を取り出しては辺りを伺う彼女。

少し不安そうにも見える表情で立っていたので、

何となく気になりつつも、

私は手持ちの小説のページを捲っていた。

 

きりの良い所まで読み終え、

紅茶へ手を伸ばし外へ視線を向けると

その女性は、まだ立っていた。

待ち合わせの人が遅れているのかな?と

余計なお世話的な思考を勝手に巡らせ見守っていると、

彼女の背後から男性が駆け寄り声をかけた(ようだった)。

 

その声に反応した(のであろう)彼女が振り返ったのだが

その笑顔が、とても素敵だったのだ。

さっきまで不安そうにしていた彼女の姿はそこには無くて、

ぱーっと花が咲き乱れるような明るさと華やかさがあって、

キラキラしていて、

同性である私も一気に彼女に引き込まれた瞬間だった。

 

その後も失礼ながら、

そして勝手ながらカフェ店内から見守らせて頂いたのだけれども

男性は彼女に何度も謝るような仕草を繰り返し、

それをニコニコと見ている彼女が微笑ましくて

私の紅茶を飲む手はすっかり止まっていた。

 

彼女に謝る彼も可愛らしく、

彼女への愛情とか誠意とかが感じられて素敵だったし、

そんな彼を笑顔で見ている彼女からも

彼への愛情とか優しさが感じられて

とても穏やかな気分になった。

 

人の笑顔っていいな。

どんな時でも柔らかな笑顔を解き放てる自分でありたいな。

そう思いながら、残りの紅茶を飲みほした。

 

ハッピーって色んな形で繋がり広がるんでしょうね。

たまには時間を間違えてカフェで過ごすのもいいものですね。