先日、撮りためていたドラマや映画、アニメの中に『STAND BY MEドラえもん』がある事に気づき、観る事にした。
この作品は、ドラえもんとのび太の出会いから別れのストーリーと、のび太としずかの恋愛模様のストーリーを1本に編集し直した作品である。
子供の頃から馴染みのあるドラえもんが、3D作品になっており、丸みを帯びたフォルムがよりリアルに感じられる作品の出来栄えに、テンションが上がった。
ストーリー自体は、子供でも十分理解できる子供目線のとてもシンプルなもの。
しかし、それ故に大切なメッセージが際立ち、よりダイレクトに心に響くのだ。
子供向けと言われていても、大人が本気で「何かを伝えたい」という熱い気持ちで創りあげた作品には、対象年齢はあって無いように思う。
気持ちの面で子供を子供扱いしない潔さが、子供にも大人にも届くものを生み出しているのではないかと。
ストーリーには全く関係のない、そのような事を思いながらストーリーを頭の隅で追った。
そして気が付けば、色々な所に散りばめられた暖かくて真っ直ぐなメッセージが、のび太とドラえもんのやり取りを通して、
のび太と関わる全てのキャラクターを通して、じわりじわりと私の胸中を刺激していた。
次第に私の中に眠る様々な記憶が、断片的に当時の感情と共に蘇り、号泣である。
ストーリーで泣いているのか、自分の記憶に泣いているのか、自分でもよく分からなかったけれど、
久しぶりに思いっきり泣き、エンディングを迎えた時には、心なしか気持ちが軽くなったように感じられた。
日々生きていれば、色々とある。
本当に、大小様々な事が、こちらの状況なんてお構いなしに訪れる。
だけれども、それは決して自分だけではないのだ。
悩みが無さそうに見える人も、人生丸ごと上手くいっているように見える人も、それぞれの人生の中で、それぞれの「色々」があるもの。
楽しい事ばかりであれば良いのだけれど落ち込む事も当然あるわけで。
そして、その多くが、人との関わりの中で起こる出来事や人との関わりの中で生まれた感情によって引き起こされる。
その一方で、楽しい事や嬉しい事も、また然り。
そう思うと人との関わりやご縁は不思議なものだと何度も何度も感じるのだ。
どのようなご縁も、様々な感情を味あわせてくれる大切なご縁。
そうは分かっていても、どうにもならない感情を持て余してしまう時もあるのだけれど。
あなたも時には泣いてみませんか?
感動する小説に涙のスイッチを押してもらうも良し、ドラマに押してもらうも良し。
自分の中の得体のしれないモヤモヤを涙が優しく流しさってくれますよ。
ナミダのススメ。
今日のあなたが柔らかなこころで過ごせますように。
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