幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

王子様なんているわけない!と言い放った少女にドキッ。

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最近ドキッとさせられたセリフがある。


女性専用車両の中で
『アナと雪の女王』のエルザのドレスに身を包んだ
小学校低学年くらいの年齢の女の子が発した
「王子様なんているわけないじゃん」というセリフだ。

 

自分のドキッと具合にも驚いたが
何か聞いてはいけない事を耳にしてしまったような気もした。
周りにいる女性たちもその瞬間、
車内にいる、そのエルザ姫に耳を持っていかれたことだろう。

 

確かに、王子様はいない。
おとぎ話の中では
幸せは王子様が与えてくれるかのような展開が繰り広げられているが
現実はそういうわけにはいかない事、しばしば。

 

女性は恋をして、結婚、妊娠、出産、仕事を
続けるか辞めるか、
するのか、しないのか。
人生の中で様々な選択を迫られる。
当たり前のことのように男性の姓を名乗ることが一般的になってはいるけれど
これも一種の選択だ。

 

「苗字だけでしょ」と言う男性が時々いるけれど、
「苗字だけでしょ」とおっしゃるのなら、
あなたがパートナーの姓に変える事も問題ありませんわよね?

と少々意地悪な聞き返しをしてみたくなることもある。

 

舞い込む新たな幸せは多々あるけれど、
それとは別に、
女性は選択をする中で多くのものを手放しているという事実は確かにあるのだ。
一時的に手放す場合や、
完全に手放す場合などケースは様々だけれども、手放す事に変わりはない。

 

だけれども、これも視点を変えると
“自分で自分の事を幸せにできる”ということでもある。

 

選択の機会が多いことを“大変だ”と思わずに、
“自分の事を幸せにできる”一歩を何度だって踏み出せるんだと思うと
不思議とお腹の底から力が湧いてくるような気分になる。

 

「仕事をしていると家族に負担をかけるから辞めようか迷っている」
という話を聞くことがある。
どんな負担をかけているの?と尋ねると
「帰りが遅くなることもあるからご飯を炊いておいてもらったり、
洗濯物を取り込んでおいてもらったりかな」と。

 

深く話を聞いていると
辞めたくないという答えにたどり着く。
誰か1人が犠牲になるような選択は、
後々、本人のこころに影響がでるものだ。

 

今、協力してもらえているのなら
それはとてもありがたい事だから沢山感謝して
エネルギーに変えて、もう少し続けてみればいいのでは?と思う。
続けてみるという選択。

 

人との関りも、仕事も同じ。
本気で辞めようと思えば簡単に辞められてしまう。
だったらやれるところまでやってみてからでも、遅くはない。

 

仕事に限らず好きなことだって同じだ。
好きなことを持ち続ける事を選択してみてもいいと思うのだ。
今は時間がなくてお休みしているけれど、
時間ができたら、またやってみたい。
そういう気持ちを持つことを選ぶ。

 

自分で自分の事を幸せにできると
もっと周りの人に優しくできたりするものだ。
そして、そういう力が既に私たちには備わっているのだと思うのだ。

 

「王子様なんているわけないじゃん」

 

そうだね。
もしかしたら自分にとっての王子様は自分なのかもしれない。

これでは夢がなさすぎるだろうか。
それにしても、子供のひと言とは、時に実に奥深い。
電車の中でひと眠りする予定だった私の頭は、
キラキランに冴えてしまったのでした。

 

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