人と会う事が多く、お酒やお食事の席が増える年末年始、
あなたのバッグに“お懐紙(おかいし)”を忍ばせてみませんか?
“お懐紙”と聞くと
茶道、割烹料亭、和装などを連想される方も少なくないと思うのですが、
特別な席に限って使うものではなく
正式な場から日常使いまでできるとても便利なアイテムなのです。
お懐紙の背景は、
女性が着物を普段着として着用していたころ、
今で言うハンカチ、ティッシュ、メモ帳、ポチ袋として、
お菓子を乗せたり、便せんの代わりに使うなど様々な用途で重宝するものとして
常に携帯していたものでした。
では実際に今の私たちが使う場合、
どういった使い方ができるのか、少しご紹介しますね。
ハンカチやティッシュとして使う以外に、
お料理を食べる時、空いた片手を食べ物の下に添えるのはNGマナーなので
お懐紙を受け皿代わりに添えたり、
口元を抜いたり、グラスに付いてしまった口紅を拭ったり、
コースター代わりに使うのもOK。
また、お金を渡すときにむき出しで渡すのではなく、
お懐紙に挟んで渡したり、
簡単に包んで簡易ポチ袋として使うのも大人のたしなみです。
お年玉シーズン、ポチ袋が足りなくなっても慌てることなく対応できます。
また、常にメモ帳を鞄に入れておかなくても、
お懐紙はメモ帳代わりに使うこともできます。
自宅の中でも使えるシーンがあります。
お懐紙は油の吸収性にも優れているので
揚げ物の際、お皿に敷いたり
ケーキなどのデザートを出す際にお皿に敷いたり
来客時はグラスにさしてナプキンとしてお出ししたりする事もできます。
私が社会人なりたての頃、お懐紙を贈ってくれた職場の先輩がいました。
その女性は立ち居振る舞いが素敵な女性でした。
仰々しさが全くなく凛とした中に柔らかさを感じる大人の女性で
色々と教えていただきました。
初めてのお懐紙デビューの時も、
「ルールなんて無いんだから、好きに自由に使えばいいのよ。
新しい使い道を発見したら私にも教えてね」と言われたのが印象的でした。
お懐紙はその頃からずっと愛用しているのですが、
あの女性のように使いこなせているのかは分かりません。
だけれども、お懐紙を使うたびに私の使い方でいい、と自信を持てている自分が居ます。
私がよく利用しているのは、
メモ帳やポチ袋代わり、
ティッシュの代わりに使う事が多いです。
あ、友人の子供が泣いている時にお懐紙をくしゃくしゃっとして渡したら
それがおもちゃになり、泣き止んだこともありました。
自由です、お懐紙。
お懐紙には季節の絵柄や洋装にも合うモダンなものまで幅広くありますので
覗いてみてはいかがでしょうか?
画像出典:https://jp.pinterest.com/
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