幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

相手が作っている映画を観させてもらっているような気持ちで接すると、少しだけ肩の力が抜けるものだ。

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職業も立場も年齢も違う様々な人と話をしていると
“真実”は人の数だけあるのだな、と都度感じる。

同じ世界で同じ時間を生きているのだけれど、
きっと、皆がそれぞれの世界とそれぞれの時間を生きていて、
その中で経験した事、
感じた事がその人を作り、
その人の世界を作り上げている。
出会いは多かれ少なかれ互いに影響を与える。

そして、そのそれぞれの世界にある
ある部分や、ある感情などを共有したり、分かち合ったりする事で
一体感が生まれ、新たな化学反応が起き、
思いも寄らなかった新しい世界への扉が開く。
それはきっと、一人では開ける事のできない、
ちょっと特別な扉、のようなものだろう。

それぞれの個々の目的は様々だけれども、
大きな大きな共通の目的があり、
その志のもと、同じ船に乗り合わせている仲間、といったイメージだろうか。

家族という名の船だったり、
会社という名の船だったり、
仲間という名の船だったり、
船の数も様々、掛け持ち乗船だって可能だ。

普段は別々の船に乗っているけれど、
ある港まで同行することになる仲間もいるだろう。
新たに加わる仲間だったり、
途中下船する仲間もいるだろう。

だけれども、その船に乗り合わせ何かを共有した者の思いは
消える事はないようにも思う。
様々な形に姿を変えて受け継がれて
目には見えなくとも、また何処かで繋がっていたりする。
ひとつの大きな世界の中には
心がワクワクするようなカラフルな世界が無数に在る。

出来る事なら私は、
そのたくさんの世界を見られるだけ見たいし、
触れられるだけ触れたいし、
感じられるだけ感じたい。

そのようなな事を思っていると、
どのようなことも、答えはひとつではないのだな、と思う。
誰かと意見が異なったとしても、
対立する前にちょっとひと呼吸。

それはその人が見ている世界の意見なのだ。

「なるほど、この人の世界はこうなのか」と自分にない世界を覗かせてもらえた瞬間。
答えはひとつではないという前提が自分の中に在ると
自然と相手(相手の見ている世界)を理解してみようという流れが起きる気がするのだ。
ちょっぴり勇気もいるのだけれど、
自分から相手の見ている世界を覗いてみようとすると、
自分の理解力を深めたり、相手に対しても理解を深められたりするように思える。

もちろん、相容れないことだってある。
だけれども“対立から生れた相容れない”と
“お互いにお互いの世界を覗いてからの相容れない”では
その後に見える世界も違うはずだ。

私自身、頭でそうは思っていても出来ない事もあるのだけれど
せっかくの人生なので
やっぱり、いろいろな世界を覗いてみたいと思うのだ。
だから、誰かと向き合っていて心がざわついた時は、
相手が作っている映画を観させてもらっているような気持ちで、
接することにしている。

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