幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

たまのカロリーオーバーなんて、なんのその。人生は、丸ごと楽しまなくては損だ!

f:id:hiiragi1111:20151206011332j:plain

久しぶりに、焼肉を食べに行った。

ハードな日常が続くと、体がお肉を欲するようだ。

こういう時にいただく焼肉は

直ぐにエネルギーに変わり代謝されてしまうのか

体に付きにくいような、そんな気がする。

ちょっと嬉しい、いや、かなり嬉しい。

 

食べている割に、

体の変化が無いことに安心して?喜んで?

調子に乗ってしまうと、

とんだ罠が仕掛けられている事がある。

 

やはり、高カロリーの物は適量と運動がセット、これ必須条件だ。

と思ってはいるのだけれど・・・・・・。

実感としても身に染みて分かっているのだけれど、

ワタクシは、

見事なまでにあっさりと自分に負け、

その負けを突き付けられる事になるのである。

 

特にこの時期は、あちらこちらに罠が仕掛けられている。

しかし、「今年一年頑張ったもの」そんな自分自身の声もあり、つい自分に甘くなる。

その日も、そんな自分の相変わらずさを噛みしめ、

潔く行きました、焼肉店。

 

“行ったからには楽しもう“がモットー。

この日も談笑しつつ、

網の上で黙って美味しそうに焼かれてくれているお肉に

さり気なく熱い視線を送っていた。

お肉の香ばしい香りとともに炭に垂れ落ちた脂から生れた煙が

立ち昇っては消え、を繰り返していた。

 

「(あ、煙々羅だ)」と思った。

 

煙々羅(えんえんら)とは、

煙の妖怪(精霊という説も)で、

さまざまな姿になりながら大気中をさまよっては消えてゆく、

ちょっぴり儚い印象の妖怪なのだ。

 

『妖怪ウォッチ』ツウでも『ゲゲゲの鬼太郎』ツウでもない。

私が煙々羅に対して“儚い”というイメージがあるのは

ある作家の本を読んだからかもしれない。

大人も十分に楽しめる妖怪本で、

煙々羅の話は、ほろり涙が浮かぶ大人の作品だったと記憶している。

※興味のある方は池田清香著書:『妖怪、ここに集まる』を。

 

「焼けてるよ」

煙に気を取られていた私のお皿に

いい塩梅に焼き上がったお肉が乗せられた。

楽しい宴の席で、ついうっかり、煙々羅の儚さに気持ちを持っていかれてしまった。

 

焼肉を食べるまではあれこれ思っていたけれど、

やはり、人生丸ごと楽しまなくては損だ。

食事だって何となくではなく、

食べたい!と思うものを(適量)味わおう。

そう思ったら、今日の焼肉は大正解だ。

若干、良い訳に聞こえなくもないが、これは前向きな思いだ。

 

あなたの今日のお夕飯は何かしら?

あなたが「美味し~っ」と笑顔で過ごしていますように。

画像出典:https://jp.pinterest.com/