私は「モノづくり」をしている人の想いや拘りが感じられるモノが大好きだ。
素敵なモノが星の数ほどある時代で、
誰もがそれを簡単に手にすることができる環境に加えて、
リーズナブルに手にする事ができる環境まであり、
幸せな時代だな、と思う。
一方で、全く同じではないにしても感性が被る、という事も多々あって
なかなかオリジナリティを出し難い時代でもある。
何かが流行れば、街中がそれで染まってしまうような、少々面白い世界でもある。
世の中がどうであれ、人と同じであろうが、違っていようが、
本人が「好き」と思えている事が一番大事だと思う私が心奪われてしまうモノ、
その共通点が
「同じようなモノが多々あったとしても、
そこに「モノづくり」をしている人、携わっている人の想いが在るのか、無いのか」
のように思う。
そんな事を考えていた時に偶然目にしたもの。
KARAFURUの「蒔絵ピアス」だ。
シンプルな中に様々な意味を持たせてある和柄。
和柄好きな私はひと目みてぐーっと引き込まれた。
少し大きめの淡水パールに金粉で描かれた蒔絵。
京漆器の蒔絵師が、ひとつひとつ丁寧に描いているのだという。
伝統的な柄の中でも「和」の印象のが強くなりすぎない柄を選んであるようで
和洋問わず身に着けられそうなところも良い。
お着物やドレスなどを着る時に合わせるのもいいけれど、
あえてこのピアスを主役にお洋服をシンプルにしたり、
デニムに仕立ての良い白いシャツと合わせたり、
手にしていないのに、次から次にしてみたい事が浮かんでくる。
きっと、実物を手にしたら、もっと気持ちがあがるに違いない。
そんな嬉しい予感漂うピアスだ。
何でも初めて歌舞伎を見た時に、
衣裳や道具の斬新な配色、デザイン、細やかなつくりに衝撃を受け、
伝統工芸の技術を今の生活に結ぶことと繋がったのだとか。
確かな想いが在るものは、
受け取り手がその部分を知らなかったとしても
目に見えない何かが、その想いを伝えているのかもしれない。
今日は素敵なモノと作り手の想いに触れられて幸せだ。
ただひとつの残念な事を除いては。
それは、私の耳にはピアスホールが無く、
素敵なピアスだけれども身に着けられないということ。
それでも、眺めているだけで幸せな気分を味わえた蒔絵ピアス、ほんとに素敵なひと品だ。
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