幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

初夢っていつ見た夢の事?悪い夢を見てしまった時の呪文って?

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初夢とは、いつ見た夢の事をさすのかご存知ですか?

初夢というと新年になる最初の夜(大晦日から元日)に掛けてみる夢だと思っている方も多いと思います。

現在残っている過去の文献などの資料によると、

「大晦日から元日に見た夢」を初夢としているものも多いようですが、

他にも「元日の夜に見た夢」

「2日の夜に見た夢」と諸説ありまして、

江戸時代前半くらいまでは「大晦日から元旦に見た夢」説、

江戸時代中期以降は「2日の夜に見た夢」説が採用されてきたそうです。

ですから、現代では2日の夜に見た夢を初夢とするようです。

 

2015年のお正月、私は久しぶりに初夢というものを見ました。

初夢を見るぞ!と張り切っていた訳でも、気にしていた訳でもないのだけれど、

朝起きて初夢を見たことを覚えているというのは、嬉しいものでした。

 

どのような夢をみたのかと言いますと、

夢の中でも私は寝ていました。

人の気配がして恐る恐る薄目を開けると、

ベッドの中からも見える位置にあるクローゼットの扉の前で

何やら黒い塊がプカプカと浮いているではありませんか。

少しドキドキしながら、寝ぼけ眼のままの視線をその黒い塊に集中させてみると

俵の後ろからジェット機の様に火が出ている乗り物に

てっぷりとした風貌のおじさまが、大きい袋と打ち出の小槌を手に乗っているのです。

俵、小槌、袋……、そう、大黒天様が乗って浮いていたのです。

「えっ……。」

夢の中で息を飲みました。

縁起がいいじゃないか、という気持ちと

大黒天様の存在をこっそり見ている事を気づかれてはいけないような気持ちとで

しばらく薄目でその様子を観察していました。

俵ジェットに乗った大黒様は、プカプカ上下に浮き沈みしながらその場に留まって辺りを見回すと、

小槌をシャッシャッとリズミカルに振りながら

クローゼットの中へと吸い込まれるように消えていったのです。

 

閉まっているはずのクロゼットの中へ扉を開けることなく入っていった事にも驚き

私はガバッと目を覚まして起き上がりました。

寝室は冷たい空気を帯びたまま、シンと静まり返っていました。

夢のような現実のような、なんとも不思議な感覚になりました。

単純ですが、私自身はとてもいい夢を見た!と感激したこれが2015年の私の初夢です。

 

良い夢は人に話さない方が良いとか、

人に話してみんなで共有した方が良いとか、

こちらも所説ありますが、

どんな夢を見ても明るく過ごす事が大切なのだろうな、と感じています。

 

その証拠に、

悪い夢を見てしまったら、

起きて直ぐに「ゆうべの夢は獏にあげました」と三回唱えると良いという言い伝えがあります。

獏は、人の夢を食べてくれる架空動物ですので悪い夢も食べてくれるという事なのでしょう。

そして、悪い夢は逆にいい事がある暗示だとも昔から言われています。

私は子供の頃に怖い夢を見た時などにこれを唱えていた記憶があります。

小さなお子さんが怖い夢を見て泣いていたら、この二つを教えてあげてくださいませ。

 

そして、昔から言われている良い夢を見る方法として

七福神が乗った宝船の絵を枕の下に敷いて寝るという言い伝えがあったり、

「長き世の遠の眠りのみな目覚め波乗り船の音のよきかな」という回文を

寝る前に三回と唱えると良い夢を見られるという言い伝えもあります。

 

縁起のいい初夢をさす言葉として

「一富士、二鷹、三茄子」というものがありますが、

私はまだ見た事がありません。

富士山と鷹は一緒に出てきそうな気がするのですが、茄子がどんなシチュエーションで現れるのか、密かに興味津々です。

2016年の皆さんの初夢はどんな夢だったのでしょう。

良い夢を見たあなたは、お正月早々縁起がいいですね!

悪い夢を見たあなた、夢が見られなかったあなた、がっかりなさらないで下さいね。

全ては良いことがあるという所に繋がっているのですから。

 

それにしても、先人たちというのは本当に日々を楽しむ事が上手だ、

といつも感心してしまいます。

楽しみながらも、色々な立場の人への思いやりや愛が必ず在るのです。

だからなのかもしれません。

私は先人たちが繋げてきた風習や催事などに触れてみたくなってしまうのです。

その奥に何かあるような気がして……。

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