年末年始は大勢で外食する機会も増える時期。
家族や友人、仲間と楽しい時間を過ごされた方も多いと思います。
楽しい時間を過ごして帰宅した時に、お気に入りのお洋服に付いた臭いに「やれやれ……」とガッカリされる方も多いと思います。
そのままハンガーにかけておくだけでは、翌朝になっても臭いが取れておらず部屋にまで臭いが広がる事もありますよね。
特に冬物のお洋服は着る度に洗えないコートなどもあります。
今回は、私の実体験なども交えつつ、衣類についてしまった臭いを自宅でお手入れする方法のご紹介です。
お手入れ方法の前に、臭いがどのような仕組みになっているか、サクッと簡単にお話ししますね。
臭いで出来た小さなカプセルを想像してください。
この小さなカプセルは目に見えないくらい小さくて、お洋服の繊維の中まで侵入できます。
侵入したら、お洋服の繊維と繊維に挟まるようにして居座って、カプセルから少しずつ臭いを放出しているんです。
ですから、お洋服の繊維の隙間に居座っている、この「にっくき臭いのカプセル集団」をお洋服の繊維から出してしまえばいいんです。
方法としては、お水使って洗い出す(お洗濯はこれですね)のが一番ですが、頻繁に洗えないお洋服は、水分や風を上手に使って繊維から追い出しましょう。
【消臭スプレーの使用】
手早くケア出来る消臭スプレーを使用されている方も多いと思うのですが、臭い、きれいに消えましたか?
嫌な臭いは消えたには消えたけれど、完全ではない。
そう感じられている方はスプレーしている量が足りていないのかもしれません。
スプレーは、衣類が湿るくらいたっぷりと使い、しっかりと乾かす事がポイントです。
私も時々、消臭スプレーを使うのですが、何となく消臭剤が衣類に残ってしまいそうなイメージがあったり、無臭タイプのスプレーを使用してみても「無臭タイプ」に共通する匂いの残り香を感じてしまうので、あまり使用しません。
では、どのように消臭しているのかと言いますと、
【スチーマーの使用】
スチーマーを使っています。
湿度が残っている浴室に吊るしておく方法は皆さんもご存知だとは思うのですが、これですと、厚手のお洋服などは、ひと晩吊るしただけでは消臭しきれないように感じます。
これは生地が厚手な分、臭いカプセルが繊維の奥まで入り込んでいます。
しかし、湿気が繊維の奥まで到達できないんです。
スチーマーは蒸気の出かたに勢いがあります。
水分が臭いカプセルにくっついて、蒸発する時に一緒に繊維の外へ(=お洋服の外へ)連れ出してくれます。
更に、シューッ、シュッと勢いのある風も、臭いカプセル集団を強制退去させてしまうんです。
浴室にひと晩吊るさなくても、ある程度の臭いを直ぐに飛ばせるので短時間でOK。
しかも、着用時のシワも一緒にケアできるのです。
一石二鳥です。
体に害はないように作られている消臭スプレーではありますが、スチーマーで使用する成分は水のみ、という分かりやすい「安心」も私は気に入っています。
注意点は、しっかりと乾かす事です。
消臭スプレーにしてもスチーマーにも共通していますが、お洋服を一度湿らせる方法なので、ケアをした後は、通気性の良い所、直射日光の当たらない所でしっかりと乾かしてからクローゼットにしまいましょう。
半乾きだとカビの原因になります!
【お洋服を思いっきり振る】
私のおすすめ方法はスチーマー使用なのですが、お手元にスチーマーが無い!という方もいらっしゃると思うのです。
その場合の方法もご紹介しますね。
正直、スチーマー程の消臭効果はありませんが、ある程度の消臭効果とお洋服を守る効果はあります。
「にっくき臭いのカプセル集団」のお話しをしましたが、ポイントはこの集団をお洋服から追放できれば臭いは消えます。
ですから、お洋服を脱いだら周りに人が居ない事を確認して、思いっきりパタパタッと振りましょう。
カプセルを追い出すんです。
そしてドライヤーの温風をあてて、更に吹き飛ばします。
その後は浴室に吊るしておきましょう。
いかがでしょう。
臭いの仕組みを知ると、お手入れ方法の効果の意味が分かるので、ちょっぴりお手入れし易いと感じたり、効果が感じられなかった理由が分かったりしませんか?
あなたと、あなたのお洋服に合ったお手入れ方法の参考になれば幸いです。
※スチーマーの便利さなどは過去記事でもお話しさせていただきています。
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