この時期、ブーツを履く機会も多いと思うのですが、訪問先でブーツを脱がなくてはいけない場合、きれいなお作法で脱ぐことができていますか?
お呼ばれだと分かっていればブーツは避けるかと思うのですが、突然の出来事という物はあるものです。
何となく頭ではわかっていても、突然、「その時」がやってくると慌ててしまったりするものですよね。
特にロングブーツの場合は脱ぎにくいですし、自分では気付かないうちに格好の悪い脱ぎ方、履き方をしてしまっている事もあります。
脱いでいる最中や履いている最中に周りの人の目も気になる事もありますよね。
この機会に、ブーツだけではなく、靴を脱ぐ際のお作法をおさらいしておきませんか?
まず、ブーツでも普通の靴の場合でも共通しているのは、玄関からそのまま前を向いたまま靴を脱いで、ひとまず室内へ上がります。
そして玄関にいらっしゃるお家の方にお尻を向けてしまわないように気を付けて、体を少し斜めにして膝をついてしゃがみ、靴を揃えます。
脱いだ後の靴が揃うようにして脱ごうと意識して、お家の方にお尻を向けて目線は玄関の入り口を向いたまま靴を脱いでしまうのはNGなのですが、食店などでは逆に邪魔になる事もありますので、お座敷の方へお尻を向けて靴を脱いでも構いません。
ブーツを脱ぐ時も、お家の方にお尻を向けないように少し斜めの角度で立ちます。
なるべく膝を曲げて上体は倒さないように、深くかがみこまない態勢で足の裏はできるだけ床につけたまま、ファスナーを下げ、手をかかと側にまわして、かかとからブーツを外しましょう。
この時、体の前から手をブーツに持っていって脱ぐと、ガニ股のような恰好になってしまいますので要注意です。
脱いだブーツはファスナーを閉じて、くたっとなるようであれば始めから二つ折りにして揃えましょう。
ブーツを履く時は、周りに人が居ない事を確認し、椅子などがある場合はそちらでゆっくり履きましょう。
この時もまずはそれぞれの足をブーツに入れます。
そして、できるだけ足の裏側を床から離さないような気持ちでファスナーを上げると
きれいな脱ぎ方が出来上がっています。
いきなり外出先で試すと緊張してしまいますので、時間がある時に、ご自宅の玄関で自分がいつもどのような動きで、靴やブーツを脱いでいるのかセルフチェックをしてみましょう。
チェックが出来たら、お呼ばれした時をイメージして自宅の玄関で脱いでみましょう。
もし、脱ぎにくいなと感じられた方は、時間に余裕がある時に、ゆっくりと動作を確認しておくと、突然の「その時」に、慌てることなくきれいなお作法で靴を脱いだり、履いたりできますよ。
きれいなお作法は自分も気持ちがいいものですけれど、一緒に居る方々の気持ちまでも清々しいものに変えることができます。
この機会に、見直してみてくださいませ。
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