先日、とてもきれいな琥珀糖(こはくとう)をいただいた。
それはそれは綺麗で、しばらくの間、その琥珀糖から目が離せなかった。
琥珀糖(こはくとう)とは、琥珀羹(こはくかん)、琥珀(琥珀)、琥珀菓子とも呼ばれており、
古くから日本で親しまれてきた和菓子のひとつです。
煮て溶かした寒天に砂糖や水飴などと色を加えて固めたお菓子で、
外側はシャリシャリと、内側は水分を含んでぷるっとした食感が特徴。
夏が近づいてくると和菓子屋さんで、川をイメージした透明なゼリーのようなお菓子の中に
練り切りで作られた小さなお魚が泳ぐ様子を表現した、涼しげなお菓子を目にしたことはないでしょうか?
あの透明感は琥珀羹の持つ特徴です。
あの透明感のあるビジュアルが「宝石みたい!」とじわじわと人気なのです。
和菓子の枠に捕らわれずに、自由な発想で和菓子店、洋菓子店から出ている琥珀糖ですが、
自宅でも簡単に作ることができるので、様々な楽しみ方ができるのも魅力なのかもしれません。
砂糖菓子のような、ゼリーのような、その独特な触感の琥珀糖は半生菓子とされているのですが、
常温で二週間から一か月ほど日持ちし、甘さも控えめなので贈り物としてもいいですね。
私は和菓子の琥珀糖しか食べたことが無かったのですが、
贈られた琥珀糖はジュエリーと呼ぶに相応しい程の透明感と輝きがあって
繊細なカットを施されたスタイリッシュなものでした。
あまりにも綺麗で、日持ちするのをいいことに数日間、眺めで楽しんだほど。
しかし、美味しいうちにいただきたい気持ちもあり、とても綺麗な蒼色の琥珀糖をひと口。
ほんのりお酒が香る大人の琥珀糖で、二度目の驚き。
シャンパンやスパークリングワインの中に落としたら、
グラスが華やぎそうだ、とワクワクするようなイメージも湧いてきて、改めて琥珀糖の虜になりました。
寒天、お水、お砂糖とジュースやお茶、シロップなど、揃えやすいもので簡単に作ることができますので、
気になられた方は世界にひとつだけの琥珀糖を作ってみてはいかがでしょうか?
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