様々な技術の進歩によって、年中美味しいお野菜が食べられるようになりましたね。
とても嬉しいことなのですが、今の子どもたちはお野菜の旬を肌で感じる機会が少ないということなのかな、とも感じます。
そのような事を言っている私も、恥ずかしながらブロッコリーの旬を知ったのは数年前。
ブロッコリーはスーパーへ行けば一年中お野菜コーナーに並んでいますが、
寒い時期に育つ国産のブロッコリーは今が旬なのです。
今回はブロッコリーのお話と茎を美味しく食べる簡単レシピのご紹介です。
ブロッコリーは、もともとキャベツを改良して作られたイタリアのお野菜です。
キャベツは、葉が巻いていくように改良され、ブロッコリーは、葉の部分よりもつぼみが増えるように改良されたようです。
元が同じということもあってなのか、ブロッコリーから得られる効果はキャベツと似ています。
シミ、そばかすなどを防ぐ美肌効果、アンチエイジングの抗酸化効果、抗がん効果、動脈硬化を防ぐ効果、風邪の予防効果など
ビタミンやミネラルが豊富で栄養バランが良いので、家族で美味しくいただきたいお野菜のひとつです。
ブロッコリーを生で召し上がる方は少ないと思うのですが、つぼみの部分のみ生で食べる事ができます。
そして、生のブロッコリーに含まれるビタミンCは、レモンの2倍、キャベツの3倍、
アスパラガスの10倍ともいわれています。
豊富な栄養は蕾の部分だけではなく、茎や葉の部分にもたっぷりと含まれているのですが、
皆さんは茎や葉をどのようにして召し上がられていますか?
つぼみ部分と同じで茹でたり、炒めたり、煮込んだり、スープにしたりも美味しいのですが、
私がおススメするのは『ブロッコリーの茎で作る天ぷら』です。
アスパラガスの天ぷらが苦手でなければ、気に入っていただけるのではないでしょうか。
作り方はとても簡単です。
ブロッコリーの茎の皮をピーラーなどで落とします。食べたときに皮の繊維を感じない程度に剥いてください。
次に、細長くカットします。
アスパラガスより早く火が通りますので気持ち太めがポイントです。
あとは、普段天ぷらを揚げられている手順で揚げてください。
揚げ時間はブロッコリーのサイズや油の状況にもよりますが、火の通りが非常に早いので20秒程で一度確認をしてみてください。
召し上がる際にはお塩でどうぞ。
私は紅塩を使ったり、紅塩+青のり、紅塩+抹茶、レモン塩、カレー塩などその日の気分で変えています。
初めは、お好みのブロッコリーのサイズと熱の通り具合の調整に、時間を取られる場合もあるかもしれませんが、一度でコツはつかめると思います。
レシピという程のものではないのですが、
このレシピはある板前さんとブロッコリーの話をしていた時に
自宅でもっと美味しく茎を食べたいと漏らしたところ教えてくださったものです。
ホクホクとした食感と茹でた時や炒めた時とはまた違った甘みがお塩と合いますよ。
高さを出した盛り付けにして料亭気分で召し上がれ。
旬のブロッコリーを丸ごと美味しくいただいて細胞から元気になってしまいましょう。
※ブロッコリーを選ぶときには、小さなつぼみがしっかり詰まっていて、ふっくらと盛り上がっているもの。そして、茎がスカスカしていなくてみずみずしいものを選んでくださいませ。
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