私は専門家を見つけると、つい色々と聞いてしまいたくなる。
聞かれる側は嫌だろうな、面倒だろうな、と思うのだけれども、せっかくお話しをする機会があるのなら、と思ってしまうのだ。
幸いなことに、人間の出来た方に出会う機会が多く、私の素朴な疑問に皆さんスパッと答えてくださった。
そして、ある日。
健康診断の結果を聞きに行った時のことだった。
待合室の張り紙が目に飛び込んできた。
『便秘になった時にサラダで食物繊維をとっていませんか?食物繊維は取り過ぎると逆効果になることもありますよ。』というもの。
サラダではダメなの?どうしてダメなの?じゃぁ、何をどうすれば?
その日の私のターゲットは健康診断の結果を伝えてくださるドクターだ。
私は自分が最後の受診者であることを確認した。
予想どおり、「どこも異常ありません」という決まり文句を聞き、一瞬、空気が緩んだおじいちゃん先生に問う。
「先生、待合室の貼り紙に……(以下、省略)」
今思えば、貼り紙のそばに置いてあった小さな冊子に詳細が書いてあったのかもしれない。
だけれども、「冊子をどうぞ」とは言わずに、丁寧に教えてくださったおじいちゃん先生に、今改めて感謝の気持ちを。
簡単にまとめると、「食物繊維」には水に溶ける水溶性のものと、溶けない不溶性の物がある。
この両方をバランスよくとって腸内環境を整えると体もお肌もつるぴかになるのだそう。
おじいちゃん先生は、「僕のお肌きれいでしょ。腸内環境いいからね。」とちょっと自慢気に自分のほっぺたを指先でトントンと叩いてみせた。
確かに、肌の奥から光っているような瑞々しいお肌だった。
水溶性食物繊維は、胃の中にある食べ物をコーティングして、糖質や塩分の、コレステロールなどが体に吸収されるのを抑えるらしいのです。
「お肉や味付けの濃いものを食べるときは水溶性食物繊維を……」と言いかけた私に、
「そうそう、そういうこと。ダイエットにもなるよ」と、おじいちゃん先生はかぶせるように言う。
自分でも水溶性食物繊維について調べてみると、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、腸内の環境を整える作用があること。
脂肪分が吸収されるのを防いでコレステロールや中性脂肪の値を下げるので、動脈硬化などの予防に効果的だということ。
急激に血糖が上がるのを防いでくれるということ。
食物に含まれるナトリウムを吸着し体外に排泄するといった役割を果たしてくれていることが分かった。
不溶性食物繊維は、お通じを良くしたり、体に有毒なダイオキシンなどの物質を排泄するしたり、ダイエット効果といった、腸内環境を改善とデトックス担当なのだそう。
ただ、不溶性食物繊維を多く取ると便が硬くなることもあるので、いつも以上に水分補給をした方がいいのだそうです。
要するに、私たちが元気でいられるために体内をお掃除してくれる心強い成分のようです。
そして、食事には野菜やきのこ、海藻、豆類を多く取り入れて、水分補給をしっかりと。
ということなのだけれど、
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらともをバランスよく含まれている食品を知っておきたいと思いませんか?
調べた結果、納豆、ごぼうが特に多く両方を含んでいるのだとか。
納豆は好みが分かれやすい食品ですが、
「ごぼう」だと調理法もアレンジも多いので皆さん美味しく頂けそうですよね。
一番大切なのは全体のバランスですが、2種類の食物繊維のバランスをとるために、
ごぼうメニューを意識して取り入れてみようかな、と思っています。
皆さんも今晩あたり、ごぼうメニューを召し上がってみてはいかがでしょう?
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