毎日行う歯磨きタイムの時、歯と同じように舌を気にされていますでしょうか。
病院へ行った時などに、お医者様にお口の中や舌を確認されることがあると思うのですが、舌はその時々の体調が現れやすい場所だと言われています。
朝起きたら鏡の前で自分の舌を見て、その日の体調を確認してみてはいかがでしょう。
今回は、そのようなお話をと思っております。
ご興味ありましたら、セルフチェックも兼ねてお付き合いいただければと思います。
【チェックのコツ】
慣れないうちから細かくチェックするのは大変ですので、初めは歯磨き後などに鏡の前で舌を出して自分の舌を知ってみることから始めてみてはいかがでしょう。
以前の私は、自分の舌がどのような状態である時がノーマルな状態なのかすら知りませんでした。
まずは、歯磨き後に鏡の前で2、3秒程、「べーっ」と舌を出して意識して見るようにします。
始めは基準が分からないので、何も感じ取ることが出来ないまま「ただ見ただけ」という日がしばらく続くかもしれませんが、観察を続けます。
するとある時、自分のノーマルな状態と、それとは異なる日がある事に気づくようになります。
今度は、前日の食事内容による変化を観察してみると、舌の状態には、食生活や体の疲れなどがしっかり現れていることが分かるようになります。
きっと、自分の身体の癖のようなものがあると思いますので、お肌チェックと同じような感覚でセルフチェックしてみてはいかがでしょうか。
【いつ、チェックするの?】
舌をチェックする時は、いつも同じ状況でチェックすると自分の変化に気づきやすいかと。
毎日同じ時間帯で特に朝がおすすめ。
お食事の後は舌に色がついてしまっている事が多いので避けましょう。
【舌のどこをどう見るの?】
(1)舌の形をチェック
舌のサイズが小さくて、形が細長く、舌の厚さが薄い場合は、貧血や栄養不足のサイン。
舌のサイズが大きくて、舌に厚みがある場合は、身体の浮腫みや、脂っこいものを摂り過ぎているサイン。
舌の輪郭がギザギザしていたり、舌に歯形がついている場合は、胃腸が弱っており、水分を摂り過ぎているサイン。
(2)舌の色をチェック
舌の形や厚みなどをチェックした後は、舌の色もチェックします。
白っぽい→貧血気味
ピンク→健康
赤みあり→発熱、体に熱がこもっている
紫がかっている、黒っぽい→ドロドロ血
黄色→消化器系がお疲れ気味
黒ずんだ斑点→血行不良
(3)舌苔をチェック※舌苔とは舌の表面を覆う白っぽい苔のようなもの。
舌苔は、ある程度付着している状態が正常で、舌苔が無くなるのは体調不良の可能性があると言われています。
薄く白っぽい舌苔が舌を覆っている状態は健康で、舌苔が乾燥し舌にひびが入っている状態は身体の水分量が不足しているサイン。
白い舌苔が厚めに付着付していたならば、体が冷えて浮腫んでいるサインで、舌苔が黄色っぽい場合は、消化器系が弱っているサインですので、高カロリーな食事やお酒が増えていないか食生活を確認してみると良さそうです。
そして、舌苔が舌の上に疎らに付いているようであれば、ビタミンB群が不足しているサインでもあるようなので、積極的にビタミンBが含まれた食材を摂って、栄養バランスを整えると良いかと思います。
【舌苔ケア】
舌苔ケアは、健康やエチケットの面からみると必要なのですが、舌を傷つけて味覚が鈍ってしまったり、大切な唾液が出なくなることもあります。
神経質になりすぎず、過剰なケアにならないように気をつけつつ、行ってください。
巷には舌苔ケア専用のブラシによるお手入れが主流になっていますが、私が東洋医学を扱っている先生に教えていただいたのは、はちみつを使ったケアでした。
はちみつは、タンパク質を溶かす特性があるので、舌の上でゆっくり転がすように舐めると、舌を傷めずに舌苔を溶かして取り除くことができます。
小さなお子様でも簡単にできますので、よろしければ、こちらの方法もお試しください。
何かしらのヒントやキッカケにしていただけましたら幸いです。