私はガス抜きという作業が苦手です。
周りからも、「こまめにガス抜きして」と度々言われます。
力のペース配分が苦手なのでしょうね、
ガス抜きのための、
あれにも、これにも無意識に全力投球をしてしまいがち。
そうかと思えば、
一日中ぼーっと空を眺めて過ごすことも全く苦ではなく、むしろ大好きで。
ある意味、「ぼーっと」に全力投球しているともとれるのですが、
自分の振り幅の大きさを持て余すことも多い。
そのような事を電話で友人にこぼすと、
「あ～、一人で磁石のＳ極とＮ極みたいだもんね」と笑われる。
笑ってくれるだけ有難いのだけれども
セルフケアは難しいなと、しみじみと。
そのような事も日々の合間にチラリと思ったりもしつつ過ごしているのですが、
ここしばらく、「これは修行か？！」ともとれるような日が続いていた。
普段の私であれば「ガス抜き」の必要性もタイミングも
いまひとつ、よくわからないのだけれども、
その日は珍しく「今だ！」と思ってしまった。
しかし、地味に予定が詰まっていて時間も思うように動かせない。
考えた末に私は、ご近所にある甘味処へ行ってみる事にした。
まだ一度も足を運んだことのない、
徒歩５分圏内の味のある甘味処。
アタリだろうか、ハズレだろうか。
店主には少々失礼な勝手気ままな発言を脳内で繰り返しながら
古く趣のある扉の奥へ足を踏み入れた。
一瞬にして「アタリ」の鐘が鳴った。
年代ものの家具でコーディネートされた店内は
日本の何時ぞやかの時代へタイムスリップをしたかのようでいて
年代ものが放つ古臭さはなく、
程よく現代のスタイリッシュテイストが盛り込まれた心地よい空間だった。
案内された席に座りメニューを開く。
心躍るメニューが並んでいたけれど
お手並み拝見という気持ちもあり、焼き餅入りのお汁粉を注文した。
待ち時間も視線を素敵な店内にゆっくりと漂わせながら楽しんだ。
可愛らしい店員さんが運んできたお椀を覗いて笑みがこぼれた。
「かわいい」
気づけば心の声が出てしまっていた。
既に見慣れた反応だったのだろう。
店員さんは落ち着いた声で
「今月は猫の日(２月２２日)があるのでサービスでお付けしているんです。」
と柔らかな笑みで言うとお店の奥へと戻っていった。
私が注文したお椀の中に粒あんと、
こんがり焼かれた小さなお餅の他に
猫の顔がプリントされたマシュマロが乗っていた。
温かくて甘さ控えめのお汁粉を味わいながら
ふにゅっとした食感の猫の顔にもパクついて
何だか心の芯からほっこり癒された気分。
お会計の時に店員さんに教えていただいた情報を元に
ネット検索をしていたら、猫の顔がプリントされたマシュマロに再会。
※気になる方は下記の関連リンクからどうぞ。
あまり時間がなく、足早にお店を後にしたのだけれど、
素敵なお店と、可愛らしい店員さんの笑顔に癒されて
猫の顔のマシュマロというサプライズもいただいて、
とてもいい時間を過ごすことができた。
あなたも、今日は自分を癒してみてはいかがでしょう？
いつも頑張っているあなたが笑顔で過ごしていますように☆彡
