幸せのレシピ集

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読書気分で要点だけをつまみ食い|マリーアントワネットは「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」なんて言ってない?!

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今週は、どういう訳かマリーアントワネットに触れる機会が多かった。

彼女にスポットを当てていた訳ではないのだけれど

数人とのメールのやり取りの中で

偶然にも彼女の名前や話題があがった。

これも何かのご縁なのかしら?と思ったので、

出来るだけ簡単に、彼女のことをご紹介してみたいと思います。

 

皆さんも一度は耳にしたことがある名前だと思うのですが、

どのような女性だったのか、覚えていらっしゃいますか?

 

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マリーアントワネットは、

政治にも女性にも興味がなかったフランス国王ルイ16世のお妃様です。

一般的に言われているのは、

浪費癖と無思慮な行動で民衆の反感を買ってしまい、

フランス革命のときに国外逃亡を企てたのだけれども、

失敗してしまって革命の敵として処刑された女性、というもの。

 

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確かに間違えではないのですが、

このような伝えられ方をしてしまったら、

彼女が一人でフランス王家のお金を使い果たしたような印象です。

しかし実際には、彼女の浪費癖と無思慮な行動が際立っていたわけではなく

王族が揃いも揃って浪費と無思慮な行動をとっていたというのが事実。

非業の最後を遂げた彼女は革命後の新政府から

スケープゴートにされてしまったという見方もあります。

※スケープゴートとは、責任を転嫁するための身代わりというような意味があります。

 

そして、彼女の発言として残されている言葉に

「パンがなければお菓子(ブリオッシュ)を食べればいいじゃない」という言葉があります。

耳にされたことがある方も多いかと。

 

ブリオッシュは一般的なパンと違って贅沢品とされていました。

このことから、身分の高い女性が庶民の暮らしぶりを知らない事、

世間知らずであることを示す台詞として引用されています。

しかし実はこれ、彼女の言葉ではないのです。

当時の彼女の状況も加味され

彼女が口にした言葉だと言っても違和感がなかったからなのでしょうか、

現在に至るまで、濡れ衣を着せられているのです。

 

じゃぁ、誰が言ったの?

マリーアントワネットに濡れ衣を着せたのは誰?

ルイ15世の娘、ヴィクトワールドフランス王女。

マリーアントワネットから見て義理の叔母です。

ヴィクトワールはルイ15世の王女たちの中で、

一番美しかったと伝えられているのですが

一番世間知らずだったとも言われています。

 

マリーアントワネットが言ったとされてきた

「パンがなければお菓子(ブリオッシュ)を食べればいいじゃない」は

彼女の義理の叔母が言った言葉なのです。

 

この時代になっても濡れ衣を着せられている彼女を少々気の毒に思いつつ、

いつの時代も真実や本質を見極めるのは難しいのだな、と思うのでありました。

時代を経て今も尚、多くの人たちが彼女の人生を覗いてみたくなるのです。

いや、マリーアントワネットという女性を知りたくなるのでしょうね。

彼女についてのお話は尽きないのですが、

今宵はこの辺でお開きとさせていただきます。

 

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