久しぶりに電車に乗った。
「楽しいお約束」ではなく所用のための電車移動というのが少々残念なところ。
しかも、この所用というのが大切な所用ではあるものの、滞在時間15分程で終わるため、ほとんどの時間を移動に使わなくてはいけないという、これもまた少々残念なところ、などと思いながら所用を済ませ、帰りの電車に揺られていた。
睡眠不足をここで補うか、メールやSNSチェックに時間を使うか、本でも読もうか、
ゲームの時間にしてしまおうか、いや、いっその事、ぼーっとしてしまえ!ぼーっとすることは私の至福のひと時ではないか!
そんな脳内劇場を地味に展開させていた時、停車駅からたくさんの学生達が乗り込んできた。
それだけで、その空間がエネルギッシュなものに変わった感じがした。
至福のひと時を味わっている私の耳に、そのひと時を中断させる会話が飛び込んできた。
「納豆って腐る?元から腐ってるよね?」
誰もが一度は考えたことがあるであろう、発酵と腐敗の違い。
発酵も腐敗も微生物自身が生き残っていく為に、食事(食品成分を分解する)をする事で起きるもので、「分解される食品内の成分」と「分解後にできる成分」の違いをもとに
発酵と腐敗が一応、線引きされる。
「一応」というのには理由がある。
それは、この法則が当てはまらない例外パターンというものが多々あり、明確な線引きは出来ないように思う。
だから、「発酵と腐敗の違いってなあに?」と私が聞かれたのなら、きっとこう答えるのだろう。
「食べられる状態(発酵)か、食べられない状態(腐敗)か」
とてもザックリとした答えだけれども、当たらずとも遠からずではないだろうか。
じゃぁ、シュールストレミングはどっち?という突っ込みは、今回はスルーさせていただくことにして話を戻すと、
※シュールストレミングとは、主にスウェーデンで生産・消費される、塩漬けのニシンの缶詰。その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」と評されることもある。出典:Wiki
そのままにしてしまえば腐敗する食べ物も、乾燥させたり、お塩で漬け込んだりして
微生物たちが心地よく過ごせる環境を作ることが出来れば「発酵」が行われる。
そのような環境のもとで出来た食品が、納豆、お味噌、お醤油、ヨーグルト、チーズ、お漬物もそうだ。
だけれども、これらにも保存環境、保存状態の指定があったり、消費期限があることからも分かるように、発酵食品であっても食品の置かれた環境が悪ければ腐敗してしまいうのだ。
現代の食品は腐敗を防ぐためのお塩の量を減らした「減塩食品」や食感を重視した「半生タイプ」といった出来上がりの食品なども多く存在している。
簡単に腐敗させてしまうような環境で保存することはないと思うけれど、少しずつ気温も温かくなってきたこの時季、
食品を扱うことの多い女性としては、気を付けなくてはいけない時季に入ってきたように思う。
そのような事を脳内で巡らせていると、「じゃぁさ、熟成肉って腐……%$#&@*+◇※▲∴÷;¥!”#$%&’」。
学生たちの話題は尽きないようだったけれど、「熟成肉か……」と私の脳内も次の話題へと引っ張られた。
「熟成」や、ここ数年ブームになっている「熟成肉」に関しましては、また機会がありましたら改めて。
今日も美容と健康のサポートに美味しい発酵食品を召し上がれ!
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