半年ほど前だっただろうか。
知人から画像付きのメールが送られてきた。
タイトルは、「見てー!元気が出るトウモロコシ!!」
本文は無く、元気が出るトウモロコシ画像が一枚。
私の友人知人の女性陣は、みな男前である。
潔いと言った方が良いのだろうか、男性顔負けというくらいに男前気質。
メール等の返信も8割がた単語のみ、という事が多い。
行間を読めと言うのだろうか、にしても短すぎやしないか?と思う私も
彼女たち程ではないにしても極端に短い場合があるので、あまり人のことは言えないのだけれども。
その友人から送られてきた画像は、七色のグラス・ジェム・コーンだった。
私も別ルートで目にしていたのだけれど、その形状から察することができるとおり、これはトウモロコシです。
グラス・ジェム・コーンは、ネイティブアメリカンのカール・バーンズ氏が
様々なトウモロコシを掛け合わせ、何度も品種改良を重ねてできたもの。
ビビッドな見た目から一見、遺伝子組換えを行っているのでは?と思われがちなのだけれども
このカラフルなトウモロコシは遺伝子組み換えによるものではなく、
先述どおり、様々なトウモロコシを掛け合わせて品種を改良したものなのだそう。
このカラフルなトウモロコシの写真を2012年にFacebookに掲載し、
現在はアリゾナ州に本社を置く、Native Seeds社が生産を増やしているそうです。
私は初めてこのトウモロコシを見た時、
ハリーポッターのストーリーの中に出てくる「百味ビーンズ」をイメージしてしまいました。
グラス・ジェム・コーンを実際に食べたことはないので、お味のご紹介ができないのですが
粒が非常に硬いので茹でても焼いても、お世辞にも美味しいとは言えないという声が多数のようです。
ポップコーンにした方が美味しいらしいのですが、一般的な真っ白いポップコーンと変わらず、
白いポップコーンになってしまうのだと聞けば少々、面白みにかけますよね。
見たを楽しみたいのであれば、茹でることでツヤが増して宝石のようになるのようですが、
茹でてしまった後は長期保存が出来なくなってしまうので、
インテリアとして飾っておきたい場合は、茹でずにそのまま飾るようすすめられているのだそう。
国内でも数年前から虹色トウモロコシの国内テスト栽培がおこなわれ、
増産体制が整ったということで、一部食用としても販売され始められています。
近いうちにご近所のスーパーなどで
宝石のようにカラフルな虹色トウモロコシ、グラス・ジェム・コーンを手に出来る日がくるのかもしれません。
グラス・ジェム・コーンの生みの親であるカール・バーンズ氏は残念ながら
トウモロコシが世界へ羽ばたく前に他界されたようなのですが、
愛情を込めて生み出したモノが海を越えて
世界中で楽しまれ始めたことをどのように感じられているのでしょうか。
自分の手を離れても成長し続ける何かを残すことが出来るということは
とても素敵なことだなとグラス・ジェム・コーンを眺めながら思うのでした。
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