幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ブレックファースト(ブレイクファスト)だからと言って朝食とは限らないのはどうして?

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その日の私の始業は午後からだったので、

一度起きて朝のもろもろを済ませてからもう一度ベッドへ潜り込んだ。

あまり体にいいとは言えない二度寝だけれども、

このような二度寝が心身を安定させてくれることも、たぶんある(と思いたい)のだ。

その証拠に、その2時間ほどの睡眠が、

ここ数日間の睡眠不足をスッキリと解消してくれたように思う。

気持ちの良い、この日2度目の起床。

たまにするこんな怠惰は、ちょっぴり贅沢で私は好きだ。

いつもの寝起きの癖でリビングに置いてあった

ニットのはおり物に手が伸びたけれど、

まぁ、いっか。と伸ばした手が空をきった。

お日様が射し込んだリビングの空気は程よくまるくて

朝のピンッと張った冷たさは既に消えていた。

白湯を準備しながら時計を見ると、そろそろお昼ごはん、という時間。

 

私は食事を摂る時間を見て

これは朝ごはん、

これはお昼ごはん、

これは晩ごはん、と思うのだけれども、

そう言えばイギリスでは違ったな、と当時の事を思い出した。

 

友人宅へ泊りに行き夜更かしをした翌朝、

いや、時計の針は正午を既に過ぎていた時のこと。

私が友人に「今日のお昼ごはんは何にする?」と尋ねると

「お昼ご飯?朝ごはんが先でしょ」と笑われた。

私は友人が寝ぼけているのだと思い、

「もうお昼過ぎてるよ、お昼ごはんは何にする?」と再度尋ね返すと、

半ば呆れ顔で

「私たちは今起きたばかりだから、これから食べるのは朝ごはん。

Break(少し大げさに間をあけて)fast」と答えたのだ。

「わかる?」知人の言葉と同時に理解できた私はコクコクと頷いた。

 

Breakfast(朝食)は、もともと断食(Fast)を破る(Break)と言う意味。

断食を破るという事はその日最初の食事に繋がるので

英語圏ではブレックファースト(正確にはブレイクファスト)だからといって

朝食とは限らない場合もあるのだな、と教えてもらった出来事だった。

 

そして友人は更に続けた。

寝起きは体の機能がフルパワーではないから、

必ず朝食(ここでは、その日最初の食事の意)を食べて

体のパワーが巡るようにスイッチを入れないと女性はキレイになれないのだと。

栄養士の母を持つ彼女らしいアドバイスだと思った。

そこまで言うからには、立派な朝食を食べるのかと思いきや、

どっちがいい?選んで。と差し出されたのはリンゴとバナナ。

もちろん、十分なのだけれどちょっと拍子抜けしたと言うと、

とにかく朝食を抜かないことが大事で、

リンゴかバナナを食べていれば体のスイッチは入るし、

朝に必要な栄養は十分なのだと言い放った彼女が懐かしい。

 

そういう私も朝は

リンゴと人参とレモンをジューサーにかけたものだけは、摂るようにしている。

この日、遅く起きた朝も、

いつものように少し大きな音がするようになってしまったジューサーを

いつが買い替え時だろうか、なんて思いながらジュースを作り

断食状態を破り体のスイッチを入れた。

忙しい朝は、つい朝ごはんを軽く見てしまうこともあるけれど

しっかり体のスイッチを入れて1日を笑顔で始めたいですね。

今日も笑顔でまいりましょう。

 

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