今年も3か月を過ぎようとしておりますが、梅干しを召し上がる機会はありますでしょうか。
以前、「申梅」のお話をさせていただきましたが、話題を振った当の私はといいますと、
毎日ではないものの時々、思い出した時に口にしたり、
まな板の上で無心に刻んでドレッシングなどに入れてみたり、
そのようなペースで「申梅の旨酸っぱ感」を楽しんでいます。
ここ数日、自宅に缶詰状態の生活を送っておりまして、その日も、朝からパソコンと睨めっこをしていたのですが
キーボードを叩く指が、うんともすんとも言わなくなり、
あの、信長の草履を懐で温めていたという秀吉の如く、キーボードの上を温めておりました。
すると、ふと、梅干しの存在が頭の中にポーンと浮かんだのです。
このような閃きといいますか、カンといいますか、
急に何かが浮かんだ際には、その感覚に素直に従ってみることにしている私は
潔く席を立ち、目指すは我が家の申梅の元へ。
冷蔵庫からぽってりとした梅干しを出して、
いつもなら、そのままパクッと手づかみでいただいてしまうところを、
この日は、手を動かしたい気分だったので梅湯を作ることに。
実際には、梅干しに熱湯を注いでつぶして飲むだけなので、
とても簡単で「作る」だの「手を動かす」だの言う程の工程ではないのですが、
ここは、よそゆきの顔をさせていただいて、「作る」などと言わせて下さいませ。
この日のワタクシの梅湯は黒糖風味。
マグカップの中に、ぽってり肉厚のはちみつ梅と黒砂糖を少々入れて熱湯を注いでできあがり。
これをフーフーしながら、梅を潰し、潰し飲むのがまた、いいのです。
梅干しはスーパーフードです。
老化や不健康の元になる体の酸化の原因でもある活性酸素を抑えてくれますし、
インフルエンザや胃潰瘍や胃がん退治にもいいですし、
体を温めたり、疲労回復や女性には嬉しい自律神経の乱れを整えてくれたりもします。
私は梅湯を飲むと食欲が増します。
食欲が増してしまうのは時に困りものですが、
ご飯を美味しく食べられるというのは幸せなことですから、
食欲増進効果も、やはり嬉しくて有難い効果のひとつですね。
更に、私たちの体に必要なミネラルもたっぷり含まれているのも嬉しいところ。
梅干しの塩分を心配される方も多いのですが、減塩のものを選んで適量を口にするのであれば、
血圧を下げる効果まである、正にスーパーフードです。
あつあつご飯に乗せるのも良いですし、そのままパクッと食べるのも良いですし、ひと手間かけるのも良いですが、
ほっと一息、疲労回復とアンチエイジングにお手軽な梅湯もいかがでしょうか?
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