幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

「洋服ポスト」という活動をご存知でしょうか?

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先日、寄付活動に関しての話をやり取りをしていたのだけれども、

その中で『洋服ポスト』という活動の話題があがった。

私はその時初めて耳にした言葉だったのだけれども、

皆さんは、『洋服ポスト』という活動をご存知ですか?

 

どのような活動なのかサックリと説明しますと、

まだまだ着ることができるけれど自分にとっては不要になったお洋服などに

もう一度お洋服としての役割を与えるというもの。

そして、不要になったお洋服に再度役割を与える事で

同時に社会をより良くする活動に寄付も出来るというシステムが『洋服ポスト』です。

 

実際にどのような流れ、仕組みになっているのか

流れに沿ってもう少し具体的に説明しますと、

ここ数年、着ていなお洋服や、

お洋服自体はまだ着られる状態だけれども

トレンドではないので着られないまま眠っているお洋服、

衝動買いしたままクローゼットで眠っているお洋服、

サイズが合わなくなったけれど奮発して買った、

など思い入れがあって処分出来ずにいるお洋服、

このようなお洋服を『洋服ポスト』の会場へ持って行ったり、郵送して届けます。

 

届けられたお洋服たちは、

NPO法人洋服ポストネットワーク協議会によって、

株式会社原宿シカゴに売却され、

アジアを中心とする世界各地の古着マーケットで販売されます。

もちろん、届けられたお洋服はしっかりと選定されるのですが、

お洋服として販売できないと判断されたお洋服は、

工業用雑巾や断熱材などの材料として再利用されます。

これが、お洋服に再度、お洋服としての役割を与える工程です。

 

次に、お洋服に再度役割を与えることが

同時に社会をより良くする活動に寄付も出来るというシステムが

どういうものなのかと言いますと

 

いくつかある洋服ポストの中から

『洋服ポスト・アークヒルズ』を選び、お洋服を持って行ったり、

送ったりして届けると重量を量られます。

そして、1kgあたり7円が

東日本大震災で被災した方々が自分たちのコミュニティを守りながら復興を目指している、

岩手県陸前高田の『長洞元気村』に支援金として寄付されます。

寄付する先の団体や活動は洋服ポストごとに異なっていますので

自分が寄付したいと思える活動先への寄付を行っている洋服ポストを選ぶことも可能です。

 

日本国内には、過剰生産分や不要になった衣類を集めて、

難民支援や発展途上国に寄付している団体が多数あります。

もちろん、それも大切なのですが

洋服ポストは、お洋服を寄付するのではなく流通販売して寄付金にするという点が特徴です。

これによって、支援を受ける側が本当に必要なものや、必要なこと、

これから自立していくための準備資金として

様々な場面で有意義に使うことができます。

 

日本では、各々が出す古着などを資源ゴミとして

自治体やファッションブランドが回収していますが、

その多くは燃えるゴミとして焼却処分されている実態もあります。

この焼却時に排出されるCO2の量もとても多いのだそうです。

 

資源を大切にできたり、

地球温暖化の一因を緩和できたり、

ちょっとした手助けができたり、

そのような活動に少しずつ参加できるシステムが『洋服ポスト』のシステムのようです。

 

使わないけれど捨てるのは気が引けて眠らせているのであれば、

地球上の誰かに喜んで使ってもらうのも良いのかもしれません。

そして、そのお洋服を手にした時の幸せな気持ちを

違う形で世の中の何かに還元する。

寄付の形も時代と共に少しずつ変化しているのだな、と感じました。

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