夢や願い事は強く想ったり、願ったりするだけでは動き出すまでに少々時間がかかる。
強く想い願って、そこにほんの少しの行動という要素を加えた時、それが車を走らせるガソリンのようになるのか、そこから先は物事自体が勝手にグングン動いていく。
そのような気がしている。
静(想ったり願ったり)と動(叶えるための行動)のどちらかに偏るのではなく、ある程度のバランスが取れたときに動き出すようなイメージ、とでも言ったらいいだろうか。
大きな夢や願いもあるけれど夢や願いを叶えるというのは、大きなものだけが叶えば良いという単純なものではなくて、小さな夢や願いをひとつずつ叶え重ねた先にあるように思う。
そして、大きな夢や願いが叶った時に、その状況を存分に味わえるような柔らかい心で居られたら素敵だな、と思うのだ。
だから、私は小さな夢や願いも山のようにあって、ひとつずつ叶えているところなのだけれども、これがいつか「叶え癖」になって癖として自分についてしまえばいいのに、とも密かに思っている。
毎度ながらスボラ的発想だと自分に呆れるけれど、「叶え癖」なんて癖ならば大歓迎だし、きっと、そのような「叶え癖」は付けられると思っているのだ。
そのような事を思っているものだから、またひとつ、自分の小さな夢を、願いを叶えるために一歩を踏み出してみた。
それは猫カフェデビューをすること。
犬カフェ経験はあるのだけれど、猫カフェは未経験だった私。
未経験のことは出来る限り経験してみたい。
リサーチ不足だったようで、自宅から徒歩圏内に猫カフェがあることに気が付いたのは最近のこと。
早速、休日に行ってみることにした。
もう、家を出る前からワクワクしてたまらなかった。
そこは15匹の猫たちが暮らしているお店で、それはそれは賑やかなところだった。
店内はとてもアットホームな場所で、猫を飼っている親戚のお家へ遊びに行ったような気分になるような空間で、初めての場所だったけれど安らげる予感がした。
私は、その日のお客一番乗りだったようで、お部屋に入ると一斉に猫たちの視線を浴びて、ほんの少し緊張したけれど、「ミャー」とひと声あげてくれたアメリカンショートヘアのナイトくんのおかげで肩の力が抜けた気がする。
陽あたりのいい場所にある、ふっかふかのローソファーの場所を選んで、両足を放り出して座ると数匹の猫たちが寄ってきて足の上や太もも上を占領する。
箱入り娘でわがままだと聞いていたマンチカンのコロンちゃんは、自分のお尻を私にくっつけてウトウトとお昼寝をし始めた。
初めて出会う猫たちゆえ、ある程度は警戒されることを覚悟してきたのだけれど、新参者の私を快く受け入れてくれた彼らの懐は深いと感じた瞬間だった。
30分もすると店内のお客さんたちも増えたのだけれども、男性の一人客が多いのは少し意外だった。
私もお茶を飲みながら本を読んだり、ノートにアイデアを書き留めたり、猫たちを撫でたり眺めたり、猫たちのように気ままな時間を彼らと共に過ごした。
犬には犬の良さが、猫には猫の良さがあって、犬も猫もたまらなく可愛い。
私の猫カフェデビューは、彼らのおかげで温かい気持ちで胸が優しく満たされるものとなった。
さてと、次はどの夢を叶えようかしら。
もちろん、叶え癖も密かな願いごとであることは言うまでもない。
あなたの日常の中にあるささやかな夢やお願い事も叶いますように。
◆みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。
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