予め予定を立てていたわけではないのだけれど、
出かけた先に水族館があり久しぶりに入ってみることにした。
最近の水族館は見る人の感性に触れてくるような
アーティスティックな見せ方、演出をしているところが増えていると耳にしていたけれど、
この日、ふらりと立ち寄った水族館もその流れを汲んだものだった。
カラフルなイルミネーションのトンネルを潜り、
最初の展示室へと向かうのだけれども
このイルミネーションがクリスマスシーズンのそれに引けをとらないような
大人向けのクオリティで、
これから目にする魚たちへの期待度をグッと押し上げてくれる演出だった。
３６０度から彼らをとらえることが出来る小さめの円柱型水槽が
アトランダムに並んだ展示室には
先ほどのイルミネーション顔負けのカラフルな魚たちが賑やかに迎えてくれた。
その中でも特に印象的だったのはホワイトソックスと呼ばれているエビ。
その画像がこちらです。
とても発色の良い、それでいて落ち着いた雰囲気もある赤いボディに
白い水玉模様と、
その名前が表しているように
白い靴下を履いたかのような先の方だけが白い足がなんともキュート。
初めて見る、その可愛らしいコーディネートに
しばらく時間が経つのも忘れて見入ってしまいました。
他にもカラフルな魚たちや、
人間よりも大きく海の中で遭遇してしまったら怯んでしまいそうなほどの迫力を持った魚たち、
食卓にも上がるような魚たち、
潔い程にやる気の無い魚たちなども。
彼らの事を「フィッシュスタッフ」と呼んでもいいのではないだろうか、
と思ってしまうほど私の目を楽しませてくれました。
ひと通り、魚たちを眺めた後はヒーリングミュージック流れる
少し照明が落とされた空間にあるベンチでしばらく休憩したのですが
これがまた、程よく全身の力が抜けて頭の中が空っぽになるような心地よい時間でした。
以前、何かの記事でイギリスの水族館と大学が行った共同研究の記事を目にしたのですが、
人は水槽の中を泳ぐ魚たちを眺めると心がリラックスし、落ち着くのだそう。
しかも、水槽の中で泳いでいる魚が多ければ多い程
そのリラックス効果が高まるという結果がでているのだとか。
ですから、知らず知らずのうちにストレスを抱え込んでしまいやすい
現代社会の人々にとって水族館というのは
大自然の中で過ごすのと同じような効果を与えてくれる場所のようです。
大きな病院のロビーやホテルのロビーなどに
魚が入った水槽が置かれていることがありますが、
インテリアとしての効果だけではなく、
訪れた人に安らいでいただくという点で
とても理に適っているということなのでしょうね。
アート感覚で楽しむもよし、
普段、目にすることのない魚たちを眺めて感性を刺激するもよし、
自由気ままに漂うクラゲに気持ちを委ねてみるもよし、
ただただ、海の中に抱かれているような気分を味わうもよし。
長い間、水族館へ行っていないという方。
大人を優しく癒しながら感性を刺激してくれる水族館へ
久しぶりに足を運んでみてはいかがでしょうか？
画像出典：https://jp.pinterest.com/
◆みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。
