窓を開けると小学校低学年くらいの子どもたちだろうか。
彼らの幼さ満点の賑やかな声と共に、生暖かい風がぬわ~っと室内へ流れ込んできた。
花粉症の方は、そろそろ辛い花粉症の症状から解き放たれる頃でしょうか?
新たな花粉と格闘中でしょうか?
先日、あるマンションのエントランスで全身黒づくめの方とすれ違った。
顔の半分が隠れてしまいそうな黒いお帽子に黒の大きなサングラス、
黒いマスクに黒いコートなどなど完全防備のお姿で
死角になっていた所から急に現れたものだから、驚きの声を上げてしまったのだ。
バツの悪い思いをさせてしまったようで、その女性は、何も言わず足早にその場を立ち去った。
きっと、花粉症対策だったのだろうと自宅に戻り思った。
私は複数のアレルギーを持っているけれど、花粉症とは無関係だと思ってきた。
花粉症ですか?と尋ねられても、花粉症ではないと答えてきた。
しかし、どうやら私も花粉症を随分と前から発症していたのだと、昨年知った。
病は気からとよく言うけれど、本当にその通りで
自分が花粉症だという自覚がない時は、ちょっとした不調もなんのその、
何とかその不調をかわしたり、上手く付き合いながら、特別な花粉対策をせずに過ごしていた。
私の場合は花粉が飛び出すと、とにかくお肌が荒れまくる。
何度脱皮するんだ?と思うくらい何度も何度もお顔の皮がむけていく。
ただでさえ皮膚が薄いというのに、私の貴重な防御壁は花粉にあっさりと突破され、
抵抗力の無い皮膚が外敵にさらされ二次トラブルを招く。
この時期の肌荒れに関しては、長年アトピーなどと付き合っていることもあって、
たいして驚くことでもなく花粉にかぶれるのもアトピーの一種だと思い込んでいた。
だけれども、よくよく自分の状態を観察してみると、
目が痒くなり鼻水がでまくるので我が家の春ティッシュは、
随分と前からしっとりタイプに変えていたことを思い出した。
確かに、花粉症は発症するまでに時間がかかるアレルギー症状で、
イメージとしては各々が持つ花粉タンクが満杯になり、溢れるような状態になると発症する。
私も発症してもおかしくないようなお年頃だったのだ。
それを、「まぁこれも、アトピー性皮膚炎の一種」、くらいに思っていたある意味幸せものだったワタクシ。
それが昨年、ある人に「それって花粉症だと思う」と言われて一変した。
「これは一大事だ」、そのような感覚に無意識下でなったのだろう。
その日の夜から一気に症状が悪化し、
今まで意識したことがなかった他の症状まで出ているかのように感じられたのだ。
人間というのは本当に単純だ。
だから、私の最近の口癖は「病は気から。気のせい、気のせい、大丈夫。」
センスの欠片もあったものではない呪文だけれども、
昨年の指摘を受けて軽い衝撃を受けたときと比べると、やはり、少しばかり軽いような気もしている。
年中様々なアレルギーという症状と付き合っていると、
アレルギー症状というストレスへの耐性ができているだけなのかもしれないのだけれど。
花粉は一年中飛んでいるらしいので、
花粉の種類によっては症状から解放された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
花粉から解放された方、今年もお疲れ様でした。
だけれども、花粉をできる限り体外に放り出そうと、くしゃみで花粉を吹き飛ばしたり、鼻水や涙で洗い流したり、
鼻づまりを起こして花粉が鼻から中に入らないように防御してくれた、
あなたの体にも、ちょっぴり感謝してあげてくださいませ。
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◆みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。