少し遅く起きて、窓からチラリと外を覗くと良いお天気。
猫のように場所を変えながらしばらくの間、
まったりと微睡んでいたのだけれど、
近場でお花見をすることにし、エイッと気合を入れて体を起こした。
桜カラーに合わせてピンク色のシャツを選んでみたりして
自分をちょっぴりデコレートする。
お散歩がてら近所のスーパーでお弁当やお酒、おつまみを気ままに買い込んで
テクテクと近所のお花見スポットへ。
下準備をして意気込んで行くお花見もいいけれど、
この日は、こんなお手軽気分が心地良かった。
まだ少し肌寒かったけれど、淡いピンク色の桜が八分咲きで
辺り一面が淡いピンクの空気に包まれ桜色に染まっていた。
平日の昼間という事もあって人はそう多くはないものの
BBQをしたり、お弁当を広げたり、
スーツ姿のグループは、皆でお花見ランチといったところだろうか。
川沿いは隣のグループと程よい距離感を残しつつ、人で埋まっていた。
私たちも適当な場所を見つけて腰かけてプシュッとお酒の缶を開けて乾杯。
七輪でも持参すれば良かったかなと思いつつ、
ゆっくり、おつまみを摘まみつつ、
時折吹く桜の香りを微かに含んだ少し冷たい風に縮こまったりもしながら
何だかのどかで幸せなひと時を過ごす。
不特定多数の人が集まる場は、
世界の、社会の縮図のようで興味深く、人間ウォッチングが面白い。
色々なグループがあり、それぞれに色がある。
その中にも個々の色があって、
意識していないところでも補いあって、支えあっていることが垣間見える。
そして、このような癒し空間で不機嫌な顔をしている人が居ないのも頷ける。
きっと、一人一人が感じる「楽しい」は、じんわりと伝染していくのだろう。
ちょっと調子に乗って大胆になりすぎてしまっている人も見かけるけれど、
「(春だね~、浮かれてるね~)」と、
そのような様子を皆がやんわりと付かず離れずの距離感で
受け入れて見守っている空気がまた微笑ましい。
そんな私たちも何処からか、
知らぬ間にウォッチングされていたりもするのかもしれないのだろうけれど。
そのような事を話しながら見上げた桜の花越しに広がる
淡い青空は春らしくて気持ちが良かった。
目の前を流れる浅瀬の川の中では子どもたちが半袖半ズボンで遊んでいた。
眺めているこちらがブルブルッと身震いしてしまいそうで、
ちょっと、早すぎやしないか?!と思ったりもしたのだけれど、
「子どもはそのくらい元気が有り余っているのか、羨ましい限りだ」という結論に達した。
ほろ酔いで、お腹も気持ちも満たされた後は、
川沿いを少しばかり遠回りして桜を愛でながらテクテクと帰路についた。
今年は色々なシチュエーションで何度かお花見が出来て大満足。
皆さんの今年のお花見はどのようなお花見でしたか?
日々の中には、まだまだ私たちが気づいていない、
楽しめることや感じられることがたくさん潜んでいます。
家の中にも、家の外にも、いつもの道にも、
普段から慣れ親しんでいる場所の中にだってたくさん。
昨年の自分よりも沢山、何かを見つけられるといいですよね。
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◆みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。