街中で「いちご」の文字を目にすることが増えたと思ったら、
いちごの旬ではないか。
昨今、いちごの品種も味も豊富になり、
「いちごと言えば?」の問いかけに対する答えも様々だ。
どの「いちご」にもそれぞれの美味しさがあるのだけれど、
私は特に「あまおう」に手が伸びてしまう。
甘いだけではなく酸味も感じられるところがいい。
「いちご」は、食べ方も様々で、
コンデンスミルクとの相性も抜群だけれども私は何もかけずに、
ぷっくりとハリのある真っ赤な「いちご」をそのままパクッと頬張る派。
ジューシーな甘酸っぱさが口の中に広がると
思わず両手足をバタバタさせたくなってしまう事もある。
さて、今宵はどの「いちご」を頬張ろうかしら。
目の前にズラリと並べられているパッケージを覗き込んだ。
普段はあまりよく見もしないでカゴに入れてしまうのだけれども
「いちご」の時ばかりは少々真剣だ。
「いちご」と言えば、
真っ白な生クリームの上に真っ赤な「いちご」が堂々鎮座する
定番のショートケーキがあるけれど、
このショートケーキは日本オリジナルのケーキだとご存じでしょうか。
私は、このショートケーキも他のケーキと同様に
外国から伝わったものだろうと思い込んでいたのです。
そのような時、日本が大好きな外国人の友人から
「日本のオリジナルケーキを食べてみたい。」と
見慣れた「いちごのショートケーキ」の画像を見せられて
初めて日本生まれのケーキであることを知ったのです。
イギリスやアメリカで言うショートケーキは、
日本のそれのようなスポンジケーキではありません。
生地は柔らかめのスコーン生地を少しだけふっくらとさせたような生地を使っています。
ショートというのは、ショートブレッドをイメージしていただくといいと思うのですが、
「サクサクしている」という意味があります。
ですから、このスコーン生地がクッキーのように
サクサクとした食感に焼き上げられたものに
生クリームと「いちご」が挟まれたものがショートケーキで、
本来はこのスタイルが日本に伝わっているのだそうです。
ただ、当時の日本人の口には
カステラのようなふわっとした食感が好まれたことと、
フランス風のスポンジ生地を使ったケーキも日本に伝わってきたことが相まって
日本人は日本に入ってきた洋菓子のいいところ取りをして
オリジナルのショートケーキを作ったのではないか、
という説が有力なようです。
日本オリジナルのショートケーキを
生まれて初めて食べた友人の様子を思い出しながら、
私の中には、知らぬ間に思い込んでいることが他にもあるのだろうな、と思った。
握った袋の中をチラリと覗くと
ふわっと優しい「いちご」の香りが鼻をくすぐった。
みなさんも今宵は旬の味覚、「いちご」をデザートにいかがですか?
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画像出典:https://jp.pinterest.com/
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