引越しをする度に美味しいタイ料理のお店を探してしまう。
日本食やフレンチ、イタリアン、スペイン、中華などは
わりとすぐに自分好みのお店を探し当てられるのだけれども、
タイ料理やマレーシア料理、台湾料理などは探し当てるまでに少し時間を要する。
自宅でもそのような料理を作ることがあるのだけれど、
私の場合はレシピを元に作るよりも、
一度食べた味を再現していく方が性に合っている。
そうなると、時々、本場の味を口にして自分の味を調整したくなり、
あそこへ行けば食べられるという安心感が欲しいのだと思うのだ。
と言えば、ちょっぴり聞こえがいいのだけれど、
要はレシピ本通りの計量などが面倒、
という理由もまぁまぁの割合で私の中に存在している。
そして、タイ料理と言えば、
ここ1年ほど「パクチー」の文字をよく見かけたり、
耳にしたりするようになったように感じるのですが、いかがでしょうか?
以前は様々な香味野菜を扱っているスーパーでも常備しているところは少なく
フレッシュなパクチーを入手するのは少し困難だったけれど、
最近はスーパーへ行けば手に入るし、
ペースト状になったものまで置いてある。
しかも、パクチーを使った料理のみを扱うお店や
パクチー味のスナック菓子までみかけるようになり
嫌われものだったパクチーが、じわりじわりと人気を得て
パクチーの逆襲を起こしはじめたのかもしれない。
などと、私は、ほんの少しドラマティックな妄想を交えつつ状況を見守ってる。
よくパクチー嫌いな方の言葉に「カメムシのような味」という表現があるのだけれど、
私は、その表現を耳にするたびに、
どれほどの人が「カメムシ」を口にしたことがあるのだろうか、
と揚げ足取りにも近い感想を抱くことがあった。
だけれども、パクチーとカメムシとの縁は
ギュっと強く結ばれていることを知ってからは、
そのような感想を抱くことはなくなった。
元はカメムシの味ではなく
カメムシのニオイとパクチーのニオイが似ているという理由から
パクチーの和名が「カメムシソウ」となったのだそう。
これは日本に限ったことではなく、
パクチーは英語で「コリアンダー」と呼ぶのだけれど、
このコリアンダーの語源は、
古いギリシア語でカメムシを意味する「Koriannon」が語源。
日本と同じで、香りがカメムシのニオイと似ているという理由からのようだ。
どうやら、パクチーはカメムシとの切っても切れないご縁をお持ちのようだ。
ちなみに、「パクチー」は中国語で「香菜(シャンツァイ)」と呼ばれているので、
「パクチー」、「コリアンダー」、「香菜(シャンツァイ)」は、同じ物です。
確かにパクチーは、独特な香りと苦みがあるけれども
この「クセ」が人を虜にし、
更に美容とダイエットにとても効果を発揮するのをご存知でしょうか。
薄着の季節柄、「ダイエット」の文字に引き付けられる方も多いと思いますので
その辺りも少しご紹介させていただきますと。
パクチーには、
ベータカロテンやビタミンC、ビタミンB1、B2などの美肌を作る成分や、
ダイエット中に不足しがちなカルシウムやマグネシウムといったミネラルが
豊富に含まれています。
特にベータカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚の新陳代謝を高める作用があります。
皮膚の新陳代謝が上がれば紫外線などによるシミやソバカスも肌に定着せずに
皮膚の生まれ変わりによって押し出されます。
そして、ちょっとびっくりするのは、
パクチーの独特で強い香りにバラの香りと同じ成分が含まれているということ。
カメムシとバラ……という想像はさておき、
これは、抗菌作用や消化促進作用、女性ホルモンのバランスを整える効果を促します。
その他にもの鎮痛作用や炎症を抑える香り成分がぎゅーっと詰まっているので
大人の肌には似合わない吹き出物退治にも一役かってくれるのです。
更に、パクチーを食べると、体がポカポカするような感じがした事がある方もいらっしゃると思うのですが、
これによって血液やリンパの流れがスムースになり、体内にある毒素を体の外へ排出します。
新陳代謝があがると太りにくくて痩せやすい体へと体質が改善されていきます。
好みがはっきりと分かれるパクチーではあるのですが、なかなか優秀な香味野菜だと思いませんか?
お好きな方は是非、天然サプリメントを美味しく召し上がれ。
画像をお借りしています。:https://jp.pinterest.com/
【みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。】