幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

リネン素材の印象が「扱いやすい」、「扱いにくい」と分かれるのはどうしてかしら?|自分に合ったリネン素材の選び方のポイントもご紹介。

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早起きの太陽につられるかのように、

カーテンの隙間から射し込む朝日を感じて目が覚めた。

「もう朝?まだ、寝足りない、もう少し寝ていたい」

と思うことなく目覚められた朝というのは、

心身への負担が無く地味に嬉しいものだ。

両腕をバンザイしベッドの中で体をくねらせつつ、

ぐぐーっと満遍なく限界まで体を伸ばし「ふっ」と脱力した後のあの感じ、

こちらも地味だけれど私の好きな瞬間のひとつ。

 

普段よりも少し時間のあるこんな日は、

お洗濯の時にすら鼻歌が飛び出す。

通常のお洗濯の前に最近新調したリネン素材のシャツの色を落ち着かせるべく

着用前の2度目のお洗濯にとりかかった。

リネン素材は色が染まりにくく色落ちしやすいため、

色の濃いシャツなどは着用前に2、3回洗って余分な色を落としている。

初めに少しだけ手がかかるのだけれども、

さらり柔らかい肌触りと通気性の良さなどがこれからの時期にはありがたく

カジュアルに着ても大人の上品さが感じられるリネン素材は重宝する。

しかも、洗いざらしのシワさえも味わいに見えてしまうのだから

年々人気が増している素材であることも頷ける。

私は、この洗いざらしのシワがすこぶる似合わないタイプなので、

いつものように、ハンディースチーマーでシワを伸ばして着用するのだけれど。

 

ただ、このリネンは麻なのですが、

麻と聞くとお手入れしやすいイメージを持たれている方と、

お手入れし難い、縮みやすい素材というイメージを持たれている方と分かれるようなのです。

 

麻素材の生地として知名度があるのは、

リネン、ヘンプ、ラミー辺りだと思うのですが、

日本で「麻」と言われている素材にはたくさんの種類があります。

しかも、これら全てが違う植物から作られているので

麻は麻でも原料が違うものなのです。

共通する特徴もあれば異なる特徴もありますので、

麻素材のお洋服に当たり外れを感じた事がある方や、

お手入れの失敗経験がある方、

麻素材のお洋服の購入を考えている方は特徴をチェックしてみてくださいませ。

麻素材のお洋服が増える時期なので、今回は、このようなお話をすこし。

 

【素材の特徴】

リネン

亜麻(亜麻科)繊維は短くて細く柔らかい上にしなやかです。

さらっとしており、しなやかな肌触りが気持ちいいリネン。

主にヨーロッパを中心に使われていた麻繊維で高級繊維。

麻にチクチクしたり、ゴワゴワしたりするイメージがある方は、

リネンではなくラミーやヘンプ、ラミーやリネンに

ラミーやヘンプを混ぜた生地を手にされたのかもしれません。

また、麻素材は縮むというイメージをお持ちの方。

リネン100%であれば殆ど縮みません。

縮むと言っても綿100%の生地の縮み具合と差ほど変わらないでしょう。

ただ、ラミー混は予想以上に縮みますので、要注意です。

 

ラミー

苧麻(イラクサ科)繊維は長くて太く、硬くてコシがありチクチクとした肌触りです。

縮みやすい麻繊維ですので、お手入れは慎重に。

 

ヘンプ

大麻(桑科)繊維は長さや太さにばらつきがあり、

ラミーよりも硬く以上に硬くチクチクとした肌触りです。

 

原料が違うので繊維の特徴も違うのですが、

この3種類の麻繊維に共通している点は、

通気性が良く、吸湿性、放湿性、耐久性に優れているという点です。

綿も汗などを素早く吸収してくれますが、

一度素材の中に水分を抱え込んでしまうので乾くまでに時間がかかります。

一方、麻素材は水分を放湿させますので乾きが早いので、

これからの季節には重宝する素材ではないでしょうか。

 

【麻素材のお洋服の選び方】

肌触りが良く長く楽しめる麻のお洋服をお探しの場合は、

リネン100%を目印にされるといいでしょう。

重複しますが、麻素材のチクチク感やゴワゴワ感は

ラミーやヘンプが混ざっていることが理由です。

ただ、日本ではリネンとラミーの区別が甘いため、

リネンにラミーが混ざっていてもリネン100%とされています。

この場合は、お店の方に尋ねてみたり肌触りを確かめたり、

価格を判断材料にされるといいでしょう。

純粋なリネンの割合が高い程、価格も上がります。

ラミーやヘンプを使った生地はワイルドさやナチュラルさが素敵です。

是非、お好みの肌触りやデザインに合った麻を楽しんでみてくださいませ。

 

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