皆さんも一度は耳にしたり、目にしたことがあるセロトニン。
「幸せホルモン」や「安らぎホルモン」と言われていて
私たちの心身にとても必要なものだとご存知の方も多いはず。
ここでも、女性にとってとても大切な物質であることや、
男性と比べると女性には男性の約半分程しかないことなど、
セロトニンのことやセロトニンを増やす方法をご紹介したことがあります。
私自身、セロトニンについてはある程度分かっていると思っていたのですが
数日前、また違う視点からセロトニンについてお話を聞く機会がありました。
この両方の視点を使うことで、
自分の体の不調の原因や、
より良いケアのヒントになるように思いますので
シェアしたいと思います。
今回は新しい視点から見るセロトニンのお話です。
お好きなお飲み物片手に、
ご自分の体調と照らし合わせたりしながら
のんびりとお楽しみくださいませ。
【セロトニンのパターンって?】
このセロトニンには2つのパターンがあります。
まず1つ目は、脳で作られているセロトニンで全体の5%が、このセロトニンです。
2つ目は、腸で作られているセロトニンで全体の95%が、このセロトニンです。
そしてこの2種類のセロトニン、
それぞれ違った効果を私たちの体にもたらします。
【2つのセロトニンの特徴は?】
全体の5%の脳で作られるセロトニン
セロトニンという話題がでる時の多くは、
この脳で作られているセロトニンのお話です。
不安感や興奮を静めて気持ちを落ち着かせてくれる、
幸せホルモン、安らぎホルモンと言われているもの。
これらを増やすための方法として、
深呼吸や運動、摂ると良い食品、食材などが紹介されています。
※詳細は下記リンクより過去記事をどうぞ。
ただ、このセロトニンは全体の5%しかないのです。
女性はただでさえセロトニンの量が少ないというのに、
その大切な役目をはたしてくれている脳で作られているセロトニンは僅か。
無くならないようにケアしたいものです。
全体の95%の腸で作られるセロトニン
一方、腸で作られるセロトニンですが、こちらは少々「困ったさん」なのです。
腸は第二の脳と言われていることからも想像できるとおり、
様々な神経細胞があるので、
「健康な体を作るには腸内環境を整えましょう」
といったキャッチフレーズをよく耳にするかと思います。
その第二の脳と言われている腸ですが、
不安やストレスを感じると腸内ではセロトニンが作られます。
このセロトニンは腸の動きを活発にし、
胃腸にあるものを消化出来ている、出来ていないに関わらず
全て体外へ出そうとするのでお腹が緩くなってしまいます。
例えば、緊張するとお腹が緩くなることがありますが、
これは緊張→不安→ストレスとなる腸内でセロトニンが作られることで起こります。
このような時、脳で作られるセロトニンが多い場合は、
体が自然とバランスをとってくれますので
緊張はするもののお腹が緩くなるようなことにはならない、といった仕組みです。
【簡単にまとめると?】
脳で作られるセロトニンは、
不安感や興奮を静めて気持ちを落ち着かせてくれる
心強いホルモンなのですが、
腸で作られるセロトニンにはその効果はなく、
過剰に作られたからと言って脳へ回されて心強いホルモンに変身する、といった事もありません。
脳と腸は神経で繋がっていますので、
どちらか片方の調子が悪いと、もう片方へも影響します。
また、腸内環境が不安定だったり調子が悪いと免疫力が低下し、
風邪やアレルギー、便秘や下痢になってしまったり、
がんや、うつ病の症状を引き起こすこともあります。
もちろん、私たちの体はそれほど弱いものではありませんが、
だからこそ、体調管理を体任せにするのではなく
私たちも労わってあげましょうね。
幸せホルモン、安らぎホルモンだなんて、素敵な響きです。
心だけではなく体の中の幸せと安らぎも増やしていきませんか?
セロトニンのお話でした。
関連記事: