ここ数日、甘いものが届くことが多かったこともあり、連日連夜、しかも遅い時間に甘いものを口にしていた。
甘いものは人を惑わせると言うけれど、口にした瞬間、確かに脳が蕩けしまいそうなほど、甘くて幸せな時間にいとも簡単に引き込まれた。
しかし、このような事が続くと私の体は「ギブミーベジタブル」というサインを送ってくる。
そのような時のランチは、決まって野菜サラダだ。
お野菜だけでは夜まで持たない事もあるので、そこにキヌアをプラスしたり、スモークサーモンや、蒸し鶏を添えることで「サラダ」を「食事」に変える。
その日は、お手軽なベビーリーフを切らしていたので、何をメインのお野菜にしようかと野菜室を覗いていたのだけれど、「夜のお楽しみ」にとっておいた「おかひじき」と目があった。
皆さんは「おかひじき」をご存知でしょうか。
ここ数年で、メディアでも目にするようになり、少しずつ知名度が上がってきているように見えるのですが、メジャーなお野菜と言うには、もう少し時が必要なお野菜のようにも感じます。
陸の海藻と呼ばれる「おかひじき」は山形県の伝統野菜です。
名前に「ひじき」と入っているので海藻をイメージされる方も多いのですが、あの海藻の「ひじき」ではなく「おかひじき」は野草です。
この名前の由来は、見た目がひじきに似ていたので、「陸のひじき」という意味からこの名前になったのだそう。
味にクセはなく、シャキシャキとした食感が特徴で、どのようなお料理にも加えることができる便利野菜です。
一見地味な見た目のお野菜なのですが、地味で美味しくて便利なだけではないのです。
「おかひじき」には害虫がつきにくく、栽培する際に許可されている農薬が少ないこともあり、私たちが購入できる「おかひじき」のほとんどが無農薬か無農薬に近い状態のものなのです。
食材に農薬が残っているのではないか、という不安を抱くことなく口にできますので
小さなお子さんにも安心して食べてもらうことができるお野菜です。
しかも、この「おかひじき」は、女性必要な栄養がたっぷりと含まれている万能美容食材です。
β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEが含まれています。
特にβ-カロテンが豊富なのですが、これは体内で必要であればビタミンAに変わる特性があります。
このビタミンAが抗酸化力を発揮するには、ビタミンCやビタミンEを一緒に摂らなくてはいけないのですが、「おかひじき」の中には既に含まれているのです。
栄養素がどのような変化を起こしても対応できる万能っぷりです。
他にもビタミンだけではなく、カルシウムやマグネシウム、カリウムや鉄分といったミネラルも豊富なので、
悪玉コレステロールの酸化防止や、浮腫みの解消、美肌、貧血予防、髪の毛を健やかに保つ効果など、女性に必要な栄養素が盛りだくさんなのです。
さらに、年齢とともに骨密度が低下しがちな女性にもぴったりです。
骨にはカルシウムだけではなく、マグネシウムやビタミンKといった栄養素が揃ってこそ、健康な骨を維持することができます。
「おかひじき」にはこれらの栄養素も丸ごと入っています。
骨粗しょう症と言えば、お豆腐が万能食材ではあるのですが、大豆アレルギーや豆乳アレルギーなどの方は、「おかひじき」を召し上がってみてはいかがでしょうか?
サラダなど生の状態でも食べられるそうなのですが、私はアクを感じるので軽く湯通しをして冷水でキュッとしめてから、サラダや和え物、ナムルなどにしています。
生の状態で使うのであれば、天ぷらや炒め物など、和洋中を問わず熱を加えると美味しくいただけます。
おかひじきは地域差があるようなのですが、春先から10月辺りまでスーパーなどで購入することができます。
私が目にするものの多くは、もやしのようなパッケージで販売されています。
美容と健康が気になる方も、単純に「おかひじき」とは何ぞや?と興味を持たれた方も、既にご存知だった方も、「おかひじき」のシャキシャキとした食感を楽しんでみませんか?
よく噛んでシャキシャキを楽しんでいると、幸せ&安らぎホルモンのセロトニンもおまけでついてきますよ。
今宵も美味しい食卓を!
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