皆さんはメールなどで顔文字を使うことはありますか?
絵文字の方が使用頻度が高いでしょうか?
私は顔文字も絵文字もあまり使わないので、
絵文字で飾られたメールを受信すると「わぁ~鮮やか!」と感心してしまいます。
そして、鮮やかなメールのお返事には少し頑張って絵文字を使ってみたりもするのですが
結びの文章が近付くにつれて絵文字や顔文字の出が悪くなり、
尻切れトンボのようになってしまいます。
感情をより豊かに表現する手段として使われる顔文字ですが、
日本の顔文字は素晴らしい出来なのだそう。
外国人の友人とメッセージのやり取りをする際に、
彼らも顔文字なるものを使用するのですが、
どれもとてもシンプルなものなのです。
この画像を90度右回転させると笑顔に見えませんか?
このように顔文字の向きが正面ではないため、
私は非常に使い難いと感じてしまうのです。
ですから、母国語以外での会話の際は感情フォローの為に
日本版の顔文字を使うことがあるのですが、
受け取った8割くらいの人がキュートだと連呼し、
その後日本の絵文字アプリを自分のPCやスマートフォンにダウンロードするのです。
もしかしたら、顔文字も既に日本文化と言えるものになっているのではないかと思い
顔文字の元祖は何だろう、と調べてみたのです。
すると、皆さんも子供の頃に一度は書いたことがある「へのへのもへじ」に辿りつきました。
こうして見てみると、描く人によって表情の異なる人物が浮かび上がるのも面白いですね。
このような日本独自の文字、ひらがなが誕生したのは平安時代の初めごろなのですが、
この頃はまだ「へのへのもへじ」は確認できないようです。
それから900年以上も経た江戸の世、大阪で生まれた文字遊びで、
公文書の中には残されてはいないものの、
落書きとして残っていたのだそうです。
元々文字は貴族や僧侶といった特別な人たちのものとされていましたが、
江戸時代に入り、文字が庶民にも広がったため
誰もが理解できる文字を使って遊んでいた跡のようです。
ネット社会の象徴のひとつにも見えていた顔文字ですが、
意外にも歴史があり日本人はこのような遊びが元から得意なのかもしれませんね。
文字や記号を使った顔文字の種類は年々増えていますが、
これからも、新しいものが増えていくのでしょう。
発想と想像力と遊び心の合わせ技の顔文字は、
私たちのカチカチに硬くなった頭を柔らかくしてくれるものなのかもしれません。