今日も蝉の鳴き声をBGMに、
まだ眠り足りないのか重く感じられる瞼をこすり目薬を点しつつ
キーボードをカチカチ鳴らしていた。
夏の日常に当たり前のように溶け込んでいる蝉の鳴き声だけれども、
ひと度、その鳴き声に意識を合わせると、
彼らの大合唱に、「こんなにもあちらこちらから聞こえていたのか」と
ハッとさせられる瞬間がある。
それは、道端に咲いている小さな草花に気が付くと、
その周辺に咲いていた多くの草花が一斉に視界に飛び込んでくる、
あの感覚にも似ていて、私の感覚が静かに感嘆の声をあげる。
自分の意識のチャンネルを世の中の様々なことに合わせてみるというのは、
自分だけの地図を広げていくようなことなのかもしれない。
夏を謳歌しているのであろう巷の盛り上がりをよそに、
今年も夏のエネルギーに完全に当たり負けをしてしまっている自分を眺め、
私は冷蔵庫から夏のエネルギーチャージのゴーヤ(ニガウリ)を取り出した。
皆さんのご家庭ではゴーヤ(ニガウリ)を召し上がりますか?
ゴーヤ(ニガウリ)と言えば沖縄料理のイメージが強い食材ですが
今は日本中どこに居てもわりと簡単に手に入れることができる食材になりましたね。
ゴーヤ(ニガウリ)には加熱しても壊れないビタミンCがたっぷりですし、
体の中でビタミンAに変化するβカロテンもたっぷりです。
ゴーヤ(ニガウリ)に含まれている成分は、
疲労回復だけではなく食欲を増進させたり、
食べ過ぎによる胃もたれを和らげてくれたり、
日焼けしたお肌ケアもしてくれますし、
夏のアイスクリームで増えた体脂肪を減らしてくれたり、
夏の暑さで火照りがちな体を冷やしてくれる効果もあります。
産地や土壌のコンディションによって栄養価は変化しますので目安ではあるものの、
誰もが良く知るいくつかの栄養を見てみると、
ビタミンCはレモンの約3~4倍、トマトであれば約4~5倍、
鉄分はホウレンソウの2倍、カルシウムは牛乳の約10~14倍、
食物繊維に至ってはセロリの約30倍も含まれているのだとか。
ちょっとゴーヤ(ニガウリ)の力を借りてみたくなったのではないでしょうか。
とはいえ、あの苦みが苦手だという方もいらっしゃいますよね。
私はどちらかと言えばあの苦み欲しさにゴーヤ(ニガウリ)を食べるのですが、
あの苦みを抑えるコツ、があります。
ゴーヤは出来るだけ薄くスライスし、数分ほど水にさらした後、
耐熱容器にゴーヤを移し熱湯を注いでラップなどで蓋をします。
この下処理をしたものを炒めものやサラダに使います。
これでも苦みが気になる場合は、
油で炒めるのではなく少量のマヨネーズで炒めると苦みが緩和されます。
このように手を加えてもビタミンCが減らないところが
ゴーヤ(ニガウリ)の特徴の一つではないでしょうか。
夏にこそ食べておきたい食材ですので、
今年の夏はゴーヤ(ニガウリ)を召し上がってみてはいかがでしょうか。
魅力的な栄養バランスの食材ですが、
この苦み成分は食べ過ぎると胃が痛くなる方もいらっしゃいます。
良薬口に苦しと申しますし、適量を美味しく召し上がってくださいませ。
※妊娠中の方は控えた方が良いと言われることもありますので、かかりつけのお医者様などにごご相談されると安心できるかと思います。
旬のお野菜には、その時期の私たちの体をサポートしてくれる栄養がたっぷり含まれています。
栄養ドリンクやサプリメントに頼る前に、
旬のお野菜をたっぷり美味しく召し上がれ。