皆さんは日々の暮らしの中で気にしているジンクスをお持ちでしょうか?
もしくはゲン担ぎをされていますでしょうか?
先日、そのような事が話題に上がったのですが、
ジンクスとゲン担ぎは似たようなものかしら?という疑問が浮上しました。
私自身は、この2つの言葉をこのように捉えていました。
ハッピーを呼び込みたいという最終目的は同じだけれども、
視点やアプローチ方法が異なっているため、
日本語で表現するか、英語で表現するかの違いが表れているのだろうと。
ジンクスとゲン担ぎの違いを言葉で説明する機会もなかったため、
ぼんやりとした認識で使い分けていたように思います。
だけれども、実際には全く別の意味を持つ言葉でした。
「ジンクス」は、不運を招く縁起の悪いもの、悪いこと、悪い人などのこと。
もともと縁起が悪いものを意味する英語「jinx」に由来しています。
そして更に「jinx」の語源を辿っていくと、
占いや魔術に使われていた啄木鳥(きつつき)の名を表す
「jynx」というギリシャ語がもとになっているのだとか。
もちろん、この啄木鳥(きつつき)は私たちが知っているあの鳥です。
啄木鳥(きつつき)は首を180度回転させ
真後ろを向くことができるため不吉の象徴とされていたのだそう。
日本ではこの「ジンクス」という言葉を縁起の良いものごとに使うこともあります。
辞書を捲ってみても縁起がいいこと、悪いことの両方に使えると記されているので、
使いどころを使い手に委ねられている言葉にひとつです。
ただ、語源を辿るとマイナスイメージで構成された言葉だからでしょうか。
新聞社などは、この「ジンクス」という言葉を間違いやすい表現として指定していたり、
NHKでは、ジンクスという言葉を良い意味で使うことを禁止していたりするそうです。
確かに、ジンクスと聞くと悪い結果にならないように
してはいけない行いを例として挙げられていることが多いですよね。
例えば、「恋人とこの公園のボートに乗ると別れる」といったものなど
皆さんも一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、このジンクスに根拠はないのですが、
人の心理として認めたくない出来事が起こったとき、
ジンクスなどに責任転嫁をしてしまうことがあります。
それが人伝えに広まり共通のジンクスとして存在していることも多々あるようです。
一方、日本語の「ゲン担ぎ」は、
ある物事に対して以前よりも良い結果がでた時にしていたことを
繰り返しすることによってハッピーを呼び込もうとすることとされており、
「悪くならないように」というよりは、
「もっと良くなるように」といった前向きな言動のようです。
言葉は生きていますので時代の経過とともに変化するものなのですが、
私は、同じ使うのであれば前向きな言葉を使って過ごしたいと思うのですが
皆さんはいかがでしょうか?
言霊という言葉もありますし、
前向きな言葉で日々ハッピーを呼び込んでいきたいですね。