最近、マンション内の方が数件お引越しされました。
朝から業者の方々が荷物の運び出しをされていたのですが、
その時にふと感じた事があるのです。
自宅のにおいというのは、こんなにも違うのか、と。
玄関も窓も開け放たれた状態で作業が続けられているので
室内のにおいも一斉に周囲に解き放たれるわけなのですが、
お引越しされるお家によって随分と違うのです。
これが生活臭ということなのかしら、と感じたわけです。
生活臭は、日頃の様々なにおいが積もり積もって出来上がるので、
消臭剤などで一時的に隠すのではなく根本的なところから
小まめに取り除いておく必要があります。
しかし、小さなお子さんやペットがいると、
市販されている消臭剤を使うことを躊躇う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それならば、自宅にあるものを使ってお家の中の「においケア」をしてみませんか?
様々なシチュエーションを想定しながらご紹介したいと思います。
【Aコース:え!?お客様が来る!?お部屋のにおい大丈夫かしら?という時】
大丈夫と思っていてもお友達などが来る時など気になりますよね。
消臭スプレーのにおいを漂わせるのも、ちょっと恥ずかしいという時。
そのような時には、まずは窓を開けてタオルを準備しましょう。
しっかりと丸ごと濡らしてギュギューッと絞ります。
そのタオルをお部屋でバタッ、バタッと振ります。
湿り気が少なくなったら再び濡らしてしっかり絞り、
バタッ、バタッとお洗濯物のシワを伸ばすようなイメージで振ります。
【Bコース:お魚を焼いた日や部屋中を手軽に消臭したいとき】
古い茶葉や出がらしの茶葉をフライパンで弱火で煎ります。
ほうじ茶の香ばしい香りがして火を止めて、
フライパンをゆさゆさしながら部屋中を歩きます。
消臭した後に、香ばしいほうじ茶の香りが残りますが、これは直ぐに飛びます。
茶葉はお香としても使われていて茶香炉というものもあるのですが、
茶香炉が無くても、必要な時にこのようにフライパンで効果だけ利用することもできます。
お茶の香りは1時間ほどで消えますので、
アロマやお香などを楽しまれる方には合うのではないでしょうか。
部屋中に香りが行き渡り、茶葉の粗熱がとれたらお湯を注いで
ほうじ茶タイムをご堪能あれ。
自家製ほうじ茶なんて、ちょっと素敵じゃないですか?
【Cコース:もっと簡単に消臭できないの?という欲張りさんはコレ。】
お茶を煎ったり、部屋をウロウロしたりするのは面倒だわという方は、
麦茶を煮出しましょう。
麦茶が出来る上にキッチンの消臭効果がありますので、
焼き魚などをした日の夜に麦茶作りをしてみてはいかがでしょうか?
普段よりもしっかりと煮出して麦茶の香りをキッチンに漂わせてくださいね。
【Dコース:お茶は飲まないけれどコーヒーで何かできないかしら?】
皆さんは、臭覚がマヒした時にコーヒーの香りを嗅ぐと
臭覚がリセットされると聞いたことがありませんか?
今度は、この効果を利用します。
ドリップ式のコーヒーを召し上がった後に出るコーヒーの出がらしを
電子レンジで1分~1分30秒程、水分が飛ぶまで加熱します。
これをお好みのサシェや小さな器に入れれば脱臭剤の出来上がりです。
部屋の見えない場所に置いたり、玄関や車の中、冷蔵庫の中などの脱臭剤にいかがでしょう。2週間ほど経ちましたら取り替えてくださいませ。
【Eコース:脱臭しながら、お気に入りの香りを漂わせたい時にはこれ。】
重曹と精油をお持ちの方は、自分好みの芳香剤を作ってみませんか?
作ると言っても自分の好きなガラス容器に重曹を入れ、
お気に入りの精油を好きな香りの強さまで垂らしてスプーン等でしっかりと混ぜ合わせます。
これを玄関や、トイレ、お部屋など、必要な場所に置くだけです。
私は、重曹や精油を使いきってしまいたいときに、
重曹+精油の芳香剤は時々作るのですが、
アロマオイルを焚かなくても香りが漂いますので、重宝しています。
【Fコース:焼肉のにおいを明日まで残したくない。というとき】
今度はニオイの成分からアプローチします。
焼肉の臭いはアルカリ性なので、酸性のものでにおいを中和させます。
ご自宅にあるものと言えばお酢。
古くなったお酢でも構いませんのでグラスに多めに注いでお部屋に置いておきます。
確かに、焼肉のにおいを和らげることは出来るのですが、
一度にグラス1杯ほどのお酢を使いますし、お酢のにおいに対しても好き嫌いがありますよね。
こちらは、うっかり賞味期限、消費期限を過ぎてしまったものなどの
第二の使い道として覚えておかれるといいのではないでしょうか。
私は全て経験済みなのですが結果としては、
家族以外(我が家のにおいに慣れていない方)のリアクションも
BコースとEコースでケアをした室内の方が良いので
最終的に頼っている方法はBコースとEコースです。
普段からご自宅のにおいケアをしておきたいと言う方は、
自宅にあるものを使って、
いつもの日常のひとコマついでに「においケア」、いかがでしょうか?
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