暦の上ではすっかり秋なのだけれども、日中は残暑が厳しい日もありますね。
そろそろ夏のお洋服も満喫し終え、
秋のお洋服を楽しみたいと思っているのですが、
もうしばらくの間は、素材は夏よりのもので色味や足元、小物類で秋を取り入れる。
といった楽しみ方が続きそうです。
足元と言えば、ストッキングやタイツを着用する季節になりますが
皆さんはストッキングやタイツが伝線しないように行っていることなどありますでしょうか?
巷ではストッキングやタイツの伝線防止対策として、
このようなことが言われています。
新しいストッキングやタイツを使う前には冷凍庫で一晩冷やし、
繊維を引き締めて密度を濃くした後に解凍してから穿くと良い。
繊維をより引き締めるためにストッキングやタイツは一度、軽く湿らせてから冷凍するのが良い。
適量のお酢で酢水を作り、
新しいストッキングとタイツを数分浸し脱水後に軽く絞り陰干しすると、
伝線が起きにくくなる上に殺菌、消臭効果がある。
お洗濯の度に酢水を使うと効果が持続する……など。
皆さんも一度は耳に、目にしたことがあるのではないでしょうか。
あまりにも目にするので、
ワタクシ「(どれどれ、試してみようかしら?)」という気分になったのです。
ただ、ストッキングもタイツもお洋服の一部。
私はお洋服の生地にこだわる事が多いので、
出来るだけ劣化を防いだり、遅らせたりするようなお手入れをします。
その視点でこれらの裏技を見た時、生地に悪そうだなという印象を抱きました。
だけれども百聞は一見に如かず、ということでお試ししたのです。
結論から申し上げますと、私はどれも効果を感じられませんでした。
そして、この中でも酢水に浸ける……。
お酢の量を調節して何枚か試したのですが、お酢のにおいがほのかに残ります。
伝線防止効果そっちのけで、においを気にしてしまいました。
だけれどもこれだけ定番とも言える裏技なので
何か根拠があるのかしらと調査してみるも根拠らしきものも見つからず。
もやもやした私は、ストッキングやタイツのプロに直接訊ねてみることにしました。
回答は、どの裏技も生地を傷めてしまう原因になる場合があるので、
避けるべきというものでした。
技術も進歩しておりますので、以前よりも伝線が起きにくい素材に進化してはいるものの、
使い方やシチュエーションは様々ですので伝線は起きる時は起きてしまいます。
ですから、伝線させずに長く楽しむため対処法が3つあります。
|お洗濯
お洗濯をする際には目の細かい洗濯ネットを使用して、他のお洋服との引っかかり、摩擦を減らして生地を傷めないようにすることで伝線を予防する。お洗濯をする際には、生地を傷めないように漂白剤の使用を避けることもポイントのようです。
|干す
ストッキングやタイツに使われている素材にポリウレタンという素材があります。このポリウレタンは熱に弱いので日光によって温度が上がってしまうと生地が傷みます。干すときも生地劣化を出来るだけ防ぐために、直射日光を避けて風通しの良い日陰や、室内に干しましょう。
|たたみ方
左右を半分に折り、足先からウエストへ向かって巻くようにたたみます。ウエスト部分は足先よりも丈夫なので、保管時に伝線しやすい部分を守ってもらうことが狙いです。
少し意識するだけでストッキングやタイツの劣化や伝線を防ぐことができますので、
今年の秋冬は、お手入れを再チェックしてみてはいかがでしょうか。
そして、どうしても伝線してしまったときには、
ストッキングやタイツに第二のお役目※を与えてあげてくださいませ。
※こちらは、過去記事をどうぞ。
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