幸せのレシピ集では毎月、
その月にお誕生日を迎えるレディの皆さんをお祝いする気持ちを込めまして
いくつか定められている誕生石の中から天然石を1つ選んで、
その天然石に因んだ様々なお話しを少しずつご紹介しています。
今回ご紹介する11月の誕生石・トパーズにも色々なエピソードがありますので、
今回は、トパーズを通して様々な世界を覗いてみてくださいませ。
トパーズと言えば、皆さんは何色の石を思い浮かべますか?
日本名では「黄玉」と呼ばれているのですが、
秋空に広がる芳醇な夕焼けのように、こっくりと透き通った黄色い色のものが
一般的なトパーズとして世界中で長年、愛されております。
しかし、このトパーズ。
硬度は高いのですが、光や熱の影響を受けやすく色が変化し易い性質をもっているので
黄色と言っても様々あり、
中でも赤みを感じることができるシャンパンカラーのような色合いのものは
最高級品としてインペリアルトパーズという名がつけられます。
他にも透き通る青色が爽やかなブルートパーズ、
品のある大人の可愛らしさを解き放つピンクトパーズ、
やわらかさと深みを兼ね備えたブランデーカラー、
更には赤、緑、透明と様々な色合いのものがあるのです。
全てに共通しているのは、透明度の中に深みが感じられる気品と色香が備わっていること。
ですから、年齢を問わず長く楽しめる石のひとつかと思います。
※宝飾加工されていれば色の変化スピードはゆっくりですが、原石でお持ちの場合は、色の変化が早いかと思いますが、これもまた、原石ならではの楽しみ方です。
さて、この魅力あるカラフルなトパーズの語源のひとつは、
ギリシャ語の「探し求める(トパーシオ)」という言葉から付けられていると言われております。
トパーズが豊富だった場所は、とある島々でした。
その島々の周りは、いつも深い霧に覆われていたので船で島へ渡っていた採掘者たちは
その島々のことをトパーズ島(探し求める島)と呼んでいたのだとか。
これがきっかけとなり、この島で採れる天然石のことをトパーズと呼ぶようになったと言われています。
そして、このトパーズという石には神秘的な一面があります。
昼間はどこに在るのか、なかなか見つけることができない石だったようなのですが
夜になると光るという性質があり採掘することができたのだとか。
この性質を不思議に感じた当時の人々から、
トパーズは夜を照らす石、真実の愛や真実の友情を手にできる石、
災害や危険から身を守ってくれる石、
魔除けになる石、美と健康を守る石などと言われ大切にされてきたようです。
現代でも運命的な出会いを引き寄せたり、
想いが叶えるための力を引き寄せてくれる石としても知られています。
どれも、そう簡単には手にできないものばかりですから、
石の名前にもなっている探し求めた先に幸せがあったり、
光(洞察力)によって様々なことに気付くことができたさきに幸せがあったり、
というように繋がり言い伝えが石に宿り残りっているのでしょうね。
トパーズは、ただ美しいだけではなく
パワーストーンとしても非常に魅力的な石ですから、
古より女性たちにとても人気のある石でした。
そして、古代ローマの男性にとって指輪と宝石箱を持っていることが
紳士としてのたしなみだったことも相まって
女性だけではなく男性にも多くファンを持つ石だったようです。
当時の男性たちは指に嵌める指輪の数、所持している指輪の数などを競いあっていたのだとか。
古代ギリシャの哲学者アリストテレスも例に漏れることなく、
すべての指に指輪をはめていたそうなので、
しっかりと当時のトレンドに乗っていたのでしょうね。
トパーズを目にする機会がありましたら、
その色合いを楽しみつつ今回のお話をチラリ思い出していただけると嬉しいです。
ここへ足を運んでくださっている11月生まれのレディの皆さん、
お誕生日おめでとうございます。
そして、生まれてきてくださってありがとうございます。
あなたの新しい1年が光ある幸多き1年となりますように☆彡
※現在は純粋な天然トパーズの数が減ってきており、各種水晶に人工的に熱を加えて色を出したものも多く見られます。純粋なトパーズの購入を希望されている方は、誤解や購入後のトラブルを防ぐためにも購入前にその辺りを確認することをおすすめします。
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