友人とSNSでやり取りをしていたときのこと。
「ごめん、今からアペロだから、また」
そう言い残し、友人からのメッセージが止まった。
あぁ、アペロだなんて久しぶりに聞いた。
そう思ったものですから、今回のお話コードは「アペロ」でまいります。
まずは、アペロって何ぞや?と思われた方もいらっしゃるかと思いますので
簡単にご紹介しますね。
フランスの文化のひとつと言っても過言ではないと思うのですが、
アペロは食前酒を意味するアペリティフを略した言葉で、
夕食をする前に軽めのおつまみを摘まみつつ、
お酒とお喋りを楽しむ時間のことをアペロと言います。
私が初めて「アペロしよう」と言われた時は、
何のことなのかサッパリ分かりませんでした。
語学が付いていけていないことも大きな理由のひとつだったのですが、
え?食事に行くんじゃなかったの?
今日はここではないお店だって言ってた気がするけれど聞き間違いかしら?と、
お酒を手にする前に頭の中がグルグルと回ったものです。
本当に分からない時というのは手っ取り早さを求めてしまうようで、
日本語が堪能な女性に日本語でアペロって何?お店変更になったの?と
矢継ぎ早に尋ねた事を覚えています。
アペロは、外でのお食事の時に限らずホームパーティーなどでも楽しまれます。
お食事の前にウェルカムドリンクを飲みながら、
ちょっとしたお喋りで和んでからお食事を並べていただくような流れです。
ですから、アペロは酔っぱらうほどに飲むのではなく、
その後のお料理を美味しく楽しむための食前酒を
お喋りとともに楽しむ楽しい時間です。
だけれども、ワタクシ、おつまみとして出されるものがどれも美味しい上に、
ひと口サイズということもあり、
食事の前にお腹いっぱいになってしまった経験が多々あるのです。
そんな私に人生の先輩女性が言いました。
この後の食事をしっかりと楽しめる自分の塩梅を知って
アペロを上手に楽しむことができるようになった時が大人の女性になった印かしら?と。
今思い返しても、確かに、そのように思います。
これからの季節、ホームパーティーやお食事の機会も増えるかと思います。
オトナ遊びのひとつとして、
大切な方々とアペロタイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
お酒でなければアペロは楽しめない、と思わずに
お酒が苦手な方はお好きな飲み物で楽しい時間をお過ごしくださいませ。